旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

吉備路を桃太郎が往く 吉備線を完乗!

2018-05-31 | 呑み鉄放浪記

2018年初夏のアーカイブ。
広島から幹線を避けて相生まで、山陽裏街道をビールと地酒をで呑み潰しました。 

 JR吉備線(桃太郎線)は、総社から岡山まで、古代ロマン漂う吉備路を往く。
旧国鉄時代から走っている気動車には、桃太郎伝説を描いたラッピングがされている。

気動車に乗る前に自転車に乗る。吉備路のシンボル「備中国分寺」を訪ねるのだ。
総社駅前でレンタサイクルを汗をかきかき自転車をこぐこと30分、この風景に出会う。 

水田の中に浮かぶような丘陵からぽつんと立つ五重塔が作り出す景観が美しい。
現存の五重塔は江戸中期に再建されたものだが、風景は聖武天皇の時代を想像させる。 

13:01発の岡山行きで吉備線の旅は始まる。旧い気動車にはやはり朱色が似合う。

 

秀吉の水攻めで有名な備中高松を過ぎると最初の目的地吉備津に到着する。
ここで "桃太郎伝説" ラッピング車両と交換、それにしてもこの鬼、格好良すぎないか? 

 吉備津神社は大吉備津彦大神を主祭神とする山陽道屈指の大社、備中国一宮である。
第7代孝霊天皇の皇子大吉備津彦命を祀る本殿は比翼入母屋造の国宝に指定されている。
神社には桃太郎伝説のモデルとも云われる温羅退治の話しが伝わるのだ。

一つ先の備前一宮駅へ足を伸ばす。女性のひとり旅が多いね。気のせいだろうか。
彼女たちの目的地であろう吉備津彦神社、こちらも御祭神は大吉備津日子命だ。
神社は備前一宮。二国の一宮がその国境近くで背中合わせに同じ神様を祀っている。 

吉備津彦神社は、夏至の太陽が鳥居の真正面から昇り神殿の御鏡に入る。
それ故、太陽を神と仰ぎ豊穣発展と幸運を祈る神社として「朝日の宮」と呼ばれる。 

 

 二社に詣でたら「自然食材おはな」でキリンラガーを一杯、浸みわたる。
評判の高い日替わりランチは既に完売、で "うどん定食" をつるりといただく。美味いね。 

お腹を満たしたら桃太郎線をラストスパート。笹ケ瀬川の鉄橋を渡ると住宅街が広がる。
やがて朱色の気動車は岡山駅10番ホームにガクガクっと終着、傍らには0キロポストだ。

吉備線(桃太郎線) 総社~岡山 20.4km 完乗 

リップスティック / 桜田淳子 1978


西国街道の宿場をつないで気動車は往く 井原鉄道を完乗!

2018-05-29 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 井原鉄道井原線は、国鉄の未成線を第三セクターが完成させた鉄道。
伯備線の総社から福塩線の神辺に至るルートは、江戸時代の幹線西国街道に沿う。
神辺、高屋、七日市、矢掛、川辺と実に七宿をつないで井原線は往く。 

 

井原鉄道を往くには「スーパーホリデーパス」1,000円を利用すると良い。 
乗り込む車両は、見慣れたJR西日本のローカル線を走るレールバスと同型式だ。
それでもクロスシートを設えた車内は呑み人には嬉しい。で、早速朝の缶ビールを。 

ツツジが彩る矢掛駅に途中下車する。田園風景の長閑な駅だ。
矢掛は旧西国街道の宿場町。高梁川支流の小田川水路は物資の集散地として栄えた。
旧本陣と旧脇本陣が国指定重要文化財として現存していのは希少なことだそうだ。 

本陣石井家の建物は、江戸時代中期から後期の建物を改築して現在に至ってる。
本陣としての御座敷・御成門などの他、酒造業の主屋・内倉・酒倉・西倉などが残る。
所蔵の古文書には、薩摩から徳川13代将軍家定に嫁ぐ篤姫が宿泊した記録があるそうだ。 

町並みには江戸末期から明治時代にかけて建てられた町家も多い。
白壁・鬼瓦・虫籠窓・なまこ壁の古民家はカフェやショップに姿を替えて賑わいを創出。
景観保存にかける地域の努力に頭がさがる、実に歩いて楽しい町並みなのだ。 

初夏の日差しが照りつける高架のホームから、再びレールバスに乗車する。
総社までの道程はまだ半分残っている。 

1999年と云うから、井原鉄道は開業から19年の新しい鉄道線。
故にローカル私鉄とは云え殆どは高架線、レールバスは揺れも小さく快適に疾走する。 

 

旅後半のお供は "ずんだ団子"、宿場町の菓子処で求めて来た。ほどよい甘味が心地よい。
団子を頬張るうちに、レールバスは清音から最後の1区間をJR伯備線の直線を疾走する。
総社駅6番ホームに僅かな乗客と降り立って井原鉄道の旅は終わる。午後は吉備線を往く。

井原鉄道・井原線 神辺~総社 41.7km 完乗 

ダーリング / 沢田研二 1978


鉄鯨とやっさ踊りと醉心と 呉線を完乗!

2018-05-27 | 呑み鉄放浪記

 

 呉線の広駅に並ぶのは、紅いラインを引いた新鋭227系の快速安芸路ライナーと
対する各駅停車は国鉄時代からの濃黄色の113系、両者は広島から交互に到着する。

広島から山陽本線を東へ3つめ、海田市が呉線「呑み鉄」旅のスタート。
海田市は西国街道の宿場町ですね、駅周辺をぶらりと歩くと宿場風情の旧道が通っている。
千葉家の邸宅は安永3年(1774年)の建築、江戸時代中期の建築様式を今に伝える。

広島始発の濃黄色4両編成の各駅停車が4番線に入線してきた。まずは呉をめざす。

 呉駅前は休日を楽しむ海上自衛官の若者がたくさん。
精悍な顔とすれ違うようにペデストリアンデッキを進むと中央埠頭に行き着く。 
ちょうど江田島へ渡るフェリーが出航して行った。若者を満載してきた船だろうか。

振り返ると大和ミュージアムがあって、その先に「鉄のくじら館」が威容をほこり、
基準排水量2,250t、全長76.2m、この潜水艦「あきしお」は乗艦・見学ができる。

 

 呉の街には元海軍のコックが開いた洋食屋が幾つかある。自由軒もその一つだ。

デミグラスソースをたっぷりかけた "オムライスデミ" が美味しい。

潮が引いた堺川の鉄橋をカープ電車が渡って行く。昨夜も広島の街は盛り上がっていた。

需要が減る広から先は2両編成に乗り換えて江戸情緒を残す竹原をめざす。
旅情を演出しないロングシートの車両では缶ビールも飲み辛いね。 

 

 西方寺・普明閣に上ると竹原の町並みを一望できる。
石畳の小路、棒瓦の屋根、塗籠壁、格子窓、江戸時代の風情あふれる建物が並んでる。 

 

町並みの中で杉玉を提げている竹鶴酒造はニッカウヰスキー創始者・竹鶴政孝の生家だ。
歴史民俗資料館の庭では、竹鶴政孝とリタの像が迎えてくれる。 

 

もう一軒の酒蔵は藤井酒造、"夜の帝王" なんて純米酒を出している蔵なのだ。
酒蔵交流館でたっぷり試飲を楽しんだら、"酒粕モナカ" をかじりながら駅へ戻ろう。
土産に求めた "能勢 大吟醸生酛造り" を抱えてね。

 竹原駅では週末の臨時快速「瀬戸内マリンビュー」と出会った。
国鉄時代の旧い気動車もこんなにきれいに化粧されて、誰もが振り向く美人に仕上がる。 

こんなネーミングの列車を走らせるほど、瀬戸内海は美しい。
マリンブルーに見惚れながら呉線は走る。遠くに "しまなみ海道" の斜張橋が見えるね。 

 

濃黄色の2両編成が高架の三原駅に終着する。
1番線の壁際には、呉線の起点であることを示す「0キロポスト」が設置されている。 
駅前広場には「やっさ踊り」のモニュメント、踊りの起源は隆景の時代まで遡ると云う。 

 今宵は三原港近くの「おばんざい うさぎ」を訪ねる。橙の暖簾が目を引くね。
お姐さんが3~4人で切り盛りするカウンターに座って、まずはグラス生を呷る。 

 

横山大観が愛飲したと云う "醉心" はここ三原の酒。敬意を表してまず一杯。
生姜が利いた "イワシの煮付け" が美味しい。

 

2杯目は竹原の "誠鏡" をいただく。ジューシーな "たこ唐揚" を抓みながら。
三原はマダコの水揚げで有名なんですね。
広島の酒と瀬戸内海の幸に満足な「呑み鉄」の休日。明日は吉備路をぶらつきます。

呉線 海田市~三原 87.0km 完乗 

 

女はそれを我慢できない / アン・ルイス 1978


人生のそばから 野州・今市「並木そば本店」

2018-05-25 | 旅のアクセント

 雨上がりの緑が鮮やかな日光街道と例幣使街道の追分に「並木そば本店」がある。
“るるぶFREEスペーシア” のクーポンで「味噌おでん」のプレゼント、侮り難し。
明治創業の老舗のお奨めは十割そばと鴨せいろ。で、“白美人の鴨せいろ” を注文する。
フランス産のマグレ・ド・カナール鴨、那須の白美人ねぎ、日光産舞茸の特製鴨せいろだ。
蘊蓄はともかく美味いそばなのは間違いない。柚子胡椒を加えるとさらに美味しいのだ。 

 
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旅するどんぶり 秩父「豚みそ丼」

2018-05-23 | 旅のアクセント

 西武秩父駅から徒歩3分、国道140沿いの「野さか」にバイク野郎が集まっている。
開店前というのに既に60名程の待ち。炭火で豚味噌漬を焼く香ばしい匂いが漂ってくる。
並ぶのは主義ではないボクだが今回は待ってみよう。
秩父名物 "豚みそ丼" は、券売機と睨めっこしてロースかバラか或いはミックスか択ぶ。
お好みだけど、ボクは断然ロースをお奨め、ねぎだくでね。
玉手箱を開けるようにふたをとると、香ばしい匂いが食欲をそそる。
味噌と醤油の甘辛い味付け、微妙なこげめ、しゃきしゃきのネギ。美味い。 
一度は食べてみたい絶品丼なのだ。 

      
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夕暮れ東京散歩Ⅵ 大井町にて 東急・大井町線を完乗!

2018-05-21 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 7両編成の急行電車が多摩川橋梁を渡って3番線に入線してきた。
大井町線は田園都市線に乗り入れて、大抵の電車は溝の口を始発して来る。 

多摩川に半分乗り出した二子玉川駅が大井町線の終点。ここから起点の大井町をめざす。 

高級住宅街の等々力、ホームへ向かうには踏切をわたる。 昭和な感じの私鉄駅だ。

等々力渓谷を歩いてみる。オレンジの橋桁はゴルフ橋だ。
渓谷内の気温は2℃近く低く夏は涼をとるのに良い。手頃なデートスポットでもある。 

東横線とクロスする自由が丘、住みたい街ランキング上位常連の週末はにぎやかだ。 

九品仏~自由が丘~緑が丘に緑道が続いている。所々ツツジが彩を添えている。 

原田知世が恋人の住む街を訪ねる女の子を歌っていた。
『急行の 通過待ちが いつも とても もどかしかったの』って。旗の台では急行を見送る。 

終点の2つ手前で途中下車する。戸越公園は熊本藩主細川家の下屋敷跡。 
藩主は鷹狩りなどの折に滞在したそうだ。 

池を中心に渓谷や滝、築山などを配した池泉廻遊式庭園が広がっている。
薬医門、冠木門などが残り、なるほど大名屋敷の面影を留めている。 

大井町は立ち飲み屋が並ぶ東小路飲食店街が魅力的だけど、今日は中央口から住宅街へ。
光学通りを入るとひとつ目の信号の角に「地酒屋のぼる」が在る。 

 

明るくお洒落な雰囲気、ハイカウンター、女性をエスコートしたい店だね。 
日本酒がメインの店だって、1杯目はビールを飲みたい。でピルスナーを楽しむ。
冷菜はタコ酢の物、ポテトサラダ、ししとうちりめん煮。どれもレベルが高い。 

 

海鮮は愛媛県で朝水揚げされたものを空輸するそうだ。
愛南深浦港で揚がった "シマイサキ" と "平貝" を切ってもらう。
日本酒も愛媛が良いね。西条市は成龍酒造の "伊予 賀儀屋" の純米吟醸をいただく。

 

〆は "宇和島風鯛めし" をいただく。前半は酒の肴に抓んでみる。
濃厚な味だから、3杯目は純米酒。軽快な旨みの無濾過生原酒が合う。
陽が長くなって店を出る頃ようやく夕暮れって感じだね。愛媛が美味しい放浪でした。

東急電鉄・大井町線 二子玉川~大井町 10.4km 完乗 

東京ららばい / 中原理恵 1978


浜松町・大門界隈でBiz-Lunch「博多もつ鍋 やまや」

2018-05-19 | Biz-Lunch60分1本勝負

『辛子明太子・からし高菜・ご飯、お好きなだけどうぞ!』がキャッチフレーズ。
辛子の紅を強調した看板が目を引く「博多もつ鍋 やまや」は浜松町二丁目交差点辺り。
ゆったりした店内、広めのテーブル、2人掛けのベンチシート、女性ひとりでも抵抗ない。
でも夜は来ないな。実は「もつ鍋」は好みではない。
"がめ煮(筑前煮)定食" をいただく。ヘルシーなランチだ。美味い。
それにしても、具のひとつひとつが大きい。これが本場博多流?
カウンターの甕から "辛子明太子" をご飯に盛る。なんか日本酒が欲しくなるね。
丼のご飯が半分になったら今度は "からし高菜" で。かなり満足度が高い。また来ます。

 
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浜松町・大門界隈でBiz-Luch「嵯峨谷」

2018-05-17 | Biz-Lunch60分1本勝負

 美味い立ち食いそば店が浜松町にある。といっても椅子に座れるんだけど。
やはり金杉橋口を降りてひとつ目を右、蕎麦冷麦「嵯峨谷」 がめざす店だ。
店先の電動石臼が回って、香り高い十割蕎麦を押し出している。冷たい蕎麦は太麺だ。
"もりそば+(小)たれかつ丼" のセットを食す。これで590円。コストパフォーマンス良し。
まずは甘めのソースにネギをまぶした濃厚な "たれかつ丼" を楽しむ。
甘味の残った口に、香り高い "もりそば" をすする。爽やかに美味しい。推奨意向「高」。 

実は先週末、"納豆そば" を賞味している。すでにリピーターなのだ。

 
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田園都市で「粋」に飲む 東急・田園都市線を完乗!

2018-05-15 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 ガタガタと鳴らして急行電車が多摩川橋梁を渡っていく。 
河原では家族連れや若者達のタープテントのオリーブやブルーが満開だ。
この陽気だもの、BBQで缶ビールもご機嫌だろう。 

渋谷のスクランブル交差点は午前中から人の波。
久しぶりの呑み鉄放浪は、渋谷の地下ホームから田園都市線を西へと向かう。 

中央林間行きの急行電車は東京メトロの車両、車両にはパープルのラインが流れている。 
渋谷は半蔵門線との結節点。乗務員交替のやや長めの停車の後、地下駅を滑り出す。 

 多摩川橋梁から溝口までは複々線になっていた。大井町線が延伸していたんだね。 

長津田駅で途中下車する。こいのぼりが泳ぐ「こどもの国」 へ向かう支線を潰さないと。

長津田を発車して横浜線をオーバークロスすると、車窓はいよいよ田園都市の様相。 
トンネルを潜る毎に、視界に占める緑の広がりが増して行くように感じるね。
紅いラインの急行電車は、つきみの駅を過ぎると地下へと潜って中央林間に終着する。 

戦時中に小田急が開いた西口は、昔ながらの商店街が延びる。
東口は瀟洒な駅ビルから碁盤の目状に広がるベットタウン。東急が開発した町だ。 

 

 東口から歩いて3分、めざす蕎麦処「まるぬき」がある。今日はここで昼飲みを愉しむ。
ジョッキーまで程よく冷えて、キンキンの一番搾りを乾いた身体に流し込む。美味いね。 

 

肴は "かも塩焼き" と "だし巻き"。酒は辛口が良い、"越後桜" がグラスから升へと溢れる。
越後平野は水原、白鳥飛来地で知られた瓢湖の近くに蔵元が在る。 

 

芳醇辛口を一合愉しむうちに蕎麦が茹であがる。〆にせいろを一枚ズズッといただく。
新しい田園都市で江戸の「粋」を気どった土曜日の午後なのだ。

東急電鉄・田園都市線 渋谷~中央林間 31.5km
    こどもの国線 長津田~こどもの国 3.4km 完乗 

プレイバックPart2 / 山口百惠 1978


浜松町・大門界隈でBiz-Lunch「越後屋権兵衛」

2018-05-13 | Biz-Lunch60分1本勝負

 炭火焼干物食堂ってのがある。やはり金杉橋口を降りてひとつ目を右だ。
「越後屋権兵衛」は備長炭を使用した炭火焼の店、夜はなかなか予約が取れない。
干物が美味いと評判の店だけど "とん辛焼き" を注文。昨日魚だったからね。 
食券代わりの将棋の駒をテーブルに置いて結構待つ。一品一品丁寧に焼いてるから。
炭火で焼いた豚バラが香ばしくジューシー。大根おろしをのせて美味しい。 
さばみりん干し、さわら西京、サーモンはらす干しなど気になるメニュー、次は魚だね。
コアタイムは10分ほど並ぶのを覚悟でお出かけを。お奨めです。 


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水曜日は家呑み派 「純米吟醸 加賀鳶」

2018-05-11 | 日記・エッセイ・コラム

 

 小さなワインセラーの隅っこから "純米吟醸 加賀鳶" を引っ張りだした。
美味しそうなサバ味噌煮が用意してあったからね。これは日本酒しかないでしょう。 
山田錦を使用した極上原酒を酒器に注ぐと、華やかな香りがいっぱいにひろがる。
真っすぐ帰宅するのも悪くないね。今宵はまったりと家呑みなのだ。


旅情の小箱 米原「鶏めし」

2018-05-09 | 旅のアクセント

 マイブームは出張帰りの「ひかり」の自由席。
「のぞみ」とそんなに所要時間は変わらない、かなりの確率でD・E席を独占できるしね。
米原、浜松、静岡あたりの5~6分の通過待ちで、肴になりそうな駅弁を調達する。
缶ビールも車内販売より冷えてるし、地酒のワンカップなんかあったりして愉しい。 
まるで幼いころの列車の旅のようなのだ。
米原駅のホーム売店で井筒屋の "鶏めし" を購入、人気の一品だ。
国産鶏もも肉、いり卵、鶏そぼろ、薄めの味付けで美味しい。
あっ、今日は緑茶。往路だからね。 

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夜景

2018-05-07 | 日記・エッセイ・コラム

 どこまでも続くテールランプの紅い帯、新幹線から吐き出される人、人、人。
画面では高速道路や新幹線の混雑、それに空港でのインタビューを伝えている。
毎年3回、同じ構成、同じフレーズだよね。
GWはどこを放浪するでもなく過ぎ去った。代わりにベランダの風景が新しくなった。
今宵はせめて、南国のビールでも愉しもう。夜風に吹かれながら。 


人生のそばから 信州・寝覚の床「越前屋」

2018-05-05 | 旅のアクセント

「そば白く 薬味は青く 入れ物は 赤いせいろに 黄なる黒文字」と十返舎一九が謳った。
寝覚集落には古びた越前屋旅館と民宿たせやが並ぶ。中山道の立場茶屋であった処だ。
越前屋旅館の名物は "寿命そば"、R19沿いの店舗で寿命そばと五平餅を賞味する。美味し。

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旅するどんぶり 木古内「ほたて炙り丼」

2018-05-03 | 旅のアクセント

 まだ北海道新幹線が開通する前、海峡線を潜って北の大地へやってきた。
江差線の待ち時間を利用して、売り出し中の "ほたて炙り丼" を食べてきた。
お作法は、木古内の地場産品、ホタテ、長いも、ふっくりんこ、ひじき、を使うこと。
香ばしく炙ったプリプリのホタテ、風味ある餡、刻みトマトの酸味がアクセント。美味い。
さて、地酒の300mlを買ったら函館行きのディーゼルカーに揺られよう。 

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