旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

吞み鉄な休日 "青春18きっぷ" で 上越国境ルート

2011-12-23 | にいがた単身赴任始末記

 性懲りもなく青春18きっぷを買い求めました。各駅停車を乗り継いで自宅へ帰ります。
直江津駅からの北越急行線は、高架とトンネルの連続で快適かつ高速で走行する。
上越は冷たい雨でしたが、上越線に乗換える六日町駅は雪の中。
襲来するクリスマス寒波の影響か。沿線のスキー場には恵みの雪でしょうか。

 上越線の列車は越後湯沢止まり。県境を越える列車は日に数本です。
乗り換えの1時間で腹ごしらえ、越後湯沢駅前の「味らく茶や」は “けんちん” が名物。
野菜だけを使った “けんちん” は、魚沼地方を代表するおもてなし料理だそうです。

      

 10分遅れの3両編成は鉄ちゃんでいっぱい。雪景色の中を30分で水上へ駆け抜ける。
水上では1番ホームの高崎行きをめがけて狭い跨線橋の階段は大渋滞。
湘南色の6両編成も10分遅れ、暮れかかる空の下、関東平野へと駆け下りて行きます。

 

出発の歌 / 上條恒彦 & 六文銭 1971

 


高田仲町「かくれ屋Oto」にて

2011-12-22 | にいがた単身赴任始末記

 老舗料亭が営む「かくれ屋Oto」は、黒塀に囲まれた個室で飲む “大人の居酒屋” です。
自家製の豆腐にアサリが入っただし汁の餡をかけた一品、料亭ならではのお通しです。
 お奨めのお造りはホーボー。真鯛に似た白身の淡白な味で、日本酒に良く合う肴です。
今日は大好きな生ビールを一杯だけにして、春日山、雪中梅と地酒を冷で楽しみました。
もう一品はアスパラガスの焼き物。新潟では新発田市や津南町あたりが産地ですね。
良いものは茹でるよりそのまま焼くのがgood。
塩でいただくか、レモンを搾るか、いずれにせよお酒に合う肴です。

 


けやき広場のイルミネーション

2011-12-16 | にいがた単身赴任始末記

 折からの冬型の気圧配置で、新潟は朝から雪模様。
新清水トンネルを抜けた関東平野は、乾いた風が吹きつける晴天。本格的な冬ですね。
クリスマス・イルミネーションも各地で始まっています。
さいたま新都心の「けやき広場」は意外な穴場。
青や赤に彩られた欅並木や星に囲まれたガゼボがとても綺麗です。

          


新平湯温泉 「飛騨つづり朧」 にて

2011-12-11 | にいがた単身赴任始末記

 高山市から北アルプスを越える安房峠方面へ、40分ほど走ると平湯温泉があります。
ここから北へ福地・新平湯・栃尾・新穂高と連なる五湯が奥飛騨温泉郷。
山里の風情たっぷりの温泉地です。

          

訪ねたのは新平湯温泉、焼岳ガーデンホテルの離れ「飛騨つづり朧(おぼろ)」です。
平湯川沿いに露天風呂付き離れ、合掌造りのロビー棟・食事処からなる “大人の隠れ宿”。

 

離れの1階は、露天風呂と広いリビング、2階にはベットルームと12畳の和室。
本来なら、余裕のあるシニアのご夫婦、或いはお忍びにぴったりかもしれません。 

 

 宴席では飛騨の地酒を堪能しました。「先附」は "チョウザメのカルパッチョ"。
「前菜」は "鯉の胡麻酢和え"、"山菜白和え"、"鰻蒲焼き"、"飛騨牛ローストビーフ"、
"チョウ鮫珍味"、それに "すっぽんの煮凍り" が盆にきれいに並びます。

 

「お造り」は "真鯛と鯉" を酢味噌と山葵で、蒸し物は "前バラかぶら蒸し"。
飛騨牛は「焼き物」で "ハネシタステーキ"、「鍋物」で "しゃぶしゃぶ" をいただく。
〆の「お食事」は、湯呑風の器で "キャビア茶漬け" が供せられます。

 

「十三夜」での宴席は、いつもと勝手が違ってお酒を注ぎ回ることもなく、
運ばれる酒肴を目で楽しみ舌で楽しみ、時間を過ごしました。
女性社員にはかなり満足度の高い宴だったようです。
男性陣にはいつもより酒量が進まず、かなり上品な宴になりました。


冬の飛騨高山にて

2011-12-10 | にいがた単身赴任始末記

 会社の同僚達と飛騨高山へ行ってきました。
さすがに夏や紅葉の頃の賑わいはありませんが、しっとりと情緒があっていいですね。
上三之町辺りから歩く古い町並みは、伝統と生活がうまく溶け合って素敵な町です。
蔵元が出しているお店が結構あって、利き酒をしながら楽しく町並みを巡りました。

高山ラーメンは醤油ベースのスープに平打ちの細麺、叉焼・ネギ・メンマがのります。
店の多くは「中華そば」の暖簾を提げて、なんだか “昭和” の匂いのする懐かしい味です。
量は少なめ値段も手頃で、おやつ代わりやお酒の後にも楽しめそうです。

      

古い町並みを散策すると、まだまだ気になる食べ物が。
腹は満たしているのに、五平餅と飛騨牛まんに手が出てしまいました。
すき焼き風の具材が詰まった “飛騨牛まん”。ジューシーで旨かったです。
時計は15時。さて夕食は入るだろうか。


そば処の たんを切りつつ 月見哉

2011-12-03 | にいがた単身赴任始末記

『そば処の たんを切りつつ 月見哉』一茶の句を刻んだ石碑が目に入る。「そば処たかさわ」は、
黒姫高原の霧下で育てた地粉の蕎麦を手打ちしている。新そばの幟につられて立ち寄ったと云うわけだ。
通には有名なのか、交通量の少ない県道ながら駐車場には県外ナンバーが停まる。
香高い新そばを深みのあるそばつゆとシンプルにネギとワサビで美味しく愉しむ。
突出しの野沢菜、しめじのお浸し、煮大根が嬉しい。これで一杯やりたいところなのだ。