旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

人生のそばから 新得「そば処 せきぐち」

2018-01-31 | 旅のアクセント

 朝・晩の寒暖の差がある冷涼な気候の新得は風味豊かなそばの生産地だ。 
北の大地が錦に染まり始めた10月、石勝線に乗って新得駅に降り立つ。ひとり。 
駅前の「そば処 せきぐち」はやや太めの二八そば、あっさりしただし汁で味わう。
日本列島津々浦々、ご当地の "そば" を愉しむ。これまた旅のアクセントになる。 

人生の空から / 松山千春

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猫に招かれ豪徳寺 東急・世田谷線を完乗!

2018-01-29 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 猫に招かれ、三軒茶屋までやってきた。
呑み鉄「番外編」、都心に乗り入れる私鉄線の呑み潰しは、東急電鉄線が最後だ。
一日乗車券「世田谷線散策きっぷ」を握りしめて、旨い酒肴を探しに出掛けよう。 

 起点の三軒茶屋駅、たった1本の線路に鮮やかな橙色の車両が停車している。
共に「玉電」として走った二子玉川園行きの本線は、既に地下深く潜ってしまった。
駅は、アーチ状の天井、赤レンガ、丸い電灯、レトロモダンな雰囲気を醸している。 

2両編成の愛らしい路面電車タイプの車両がガタゴトと、松陰神社前駅にやって来た。

商店街を抜けると幕末の思想家・教育者である吉田松陰を祀った「松陰神社」がある。
受験シーズンまっさかりの今頃、ご利益を期待したい神社の一つですね。 

招き猫が宮の坂駅にやって来た。この駅から3分ほどで「豪徳寺」まで歩ける。
寺は桜田門外の変で暗殺された幕末の大老・井伊直弼のお墓があることで知られる。 

 

豪徳寺は「招き猫寺」とも呼ばれている。
招福殿には1000体以上の招き猫が、雪に埋もれて、それでも福を呼んでいる。

豪徳寺と世田谷線を挟んで「まほろ堂蒼月」がある。ちょうど世田谷神宮の裏手辺りだ。
沿線散策ガイドにも載っていて、訪れる客が途切れない。土産に "ねこどら" を求める。

 

手前で小田急線の高架を潜ると山下駅、乗換客で狭いホームが溢れる。
松原駅を出た2両編成、まっすぐ北へ、下高井戸までの直線をラストスパートする。 

鮮やかな橙色の車両が、レールと車輪を軋ませて、最徐行で大きく左カーブする。
京王線と並行すると夕暮れの下高井戸駅に終着となる。
下高井戸も線路が1本なので、2両編成は慌ただしく三軒茶屋へと折り返して行った。 

下町風情の下高井戸では、17:00に「居酒屋たつみ」の赤ちょうちんに灯がともる。
"下高井戸のたまり場" を自称する地元民に愛される店のカウンターにお邪魔する。 

まずはお約束の生ビールを呷る。外が寒くても止められない。
あての "チーズの醤油漬け" が抜群、最後まで箸休めに重宝したのだ。

 

"超辛口 日本刀(かたな)" は、花の舞酒造が輸出用に手がける純米吟醸。
やさしい吟醸香、キレのよい淡麗辛口の味わいなのです。 
"刺身3点盛り" は、これで480円。なかなか良いんじゃないだろうか。 

 

黒板に書かれた「今日の野菜」で気になった "揚げ豆腐と野菜の甘酢炒め" が美味しい。
珍しく青梅の酒が置いてあった。"澤の井 本醸造大辛口" を迷わず2杯めに択んだ。 
すっきりしまった、キリリと辛い酒を堪能して、世田谷線の旅は終わるのだ。

東急電鉄・世田谷線 三軒茶屋~下高井戸 5.0km 完乗 

 

思い出は美しすぎて / 八神純子 1978


首里城の "朱" 琉球泡盛の古 "酒" ゆいレールを完乗!

2018-01-27 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 2番線に愛らしい「ゆいレール」の2両編成が入線してきた。
「朱」のラインが青空や公園の緑に映える。首里城の伝統的な本朱塗りが基調だそうだ。

起点の那覇空港駅は日本最西端、次の赤嶺駅は日本最南端の駅だそうだ。

4つ目の壷川駅で途中下車。駅から15分、住宅街に紛れ込むと「楚辺そば」が在る。
薄っすら汗をかいた頃、赤瓦がお洒落な琉球古民家のお店に辿りつく。
地元の評価が高いこの店、「沖縄インターネット放送局」ってサイトで出会った。
あっさり味のスープで柔らかく煮込んだ "ソーキそば" が美味しい。

8つ目の牧志駅は国際通りの北側の入口、買い物客や観光客で終日賑わっている。
日が暮れたら、きっと、酒場を探しに戻ってこよう。

 

「ゆいレール」の終着駅は首里駅。首里城公園をはじめ史跡を巡る出発点となる。

 

首里駅から南西に10分、再び住宅街に分け入ると「瑞泉酒造」が在る。
1887年創業の名門蔵元は、由緒正しき琉球泡盛の古酒をメインに酒を醸している。
その名は首里城瑞泉門のほとりに湧く「瑞泉」をして名付けたという。

当蔵の交差点から首里城へと続く坂道を上っていくと、その「瑞泉門」が見えてきた。
双璧の門の上に朱に塗られた櫓が美しい。櫓の中央の「瑞泉」という扁額が立派だ。

振り返ると那覇の街並みと東シナ海が見渡せる。ずいぶんと上ったんだね。
首里城のシンボルでもある「守礼門」、扁額には「守礼之邦(しゅれいのくに)」とある。
中国風の牌楼(ぱいろう)という形式で建てられた、なんともエレガントで美しい門だ。 

「正殿」は中国と日本の建築様式を基に琉球独特の意匠で建築された。
いたるところ龍の彫刻が施され、さながらたくさんの龍が首里城には棲んでいる。 
絢爛豪華な玉座「御差床(うさすか)」にも、左右の柱に龍が天に昇らんとしている。
さて、首里城の "朱" を堪能したら、街に戻って、瑞泉の古 "酒" でも愉しもうか。

那覇都市モノレール線 那覇空港~首里 12.9km 完乗 

海の声 / 桐谷健太
 


握りまでたどりつかない鮨処で「高天からくち 通」

2018-01-21 | 日記・エッセイ・コラム

 今日のいいところを切ってもらうまで、枝豆を抓んで生ビールで喉を潤す。
信州は岡谷の "高天からくち 通"、すっきりとした辛口。赤味の刺身によく親和する。 
"からくち 浦霞" は、ほのかな香りと軽い旨みのやはり辛口、焼き物に合わせる。
毎度この店に伺うと、握りまでたどりつくことは滅多にない。ほろ酔いの宵口だ。 

  


旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「源流」

2018-01-19 | Biz-Lunch60分1本勝負

 ラーメン専門店って注文のお作法に拘りがあって、煩わしいことがありますね。
券売機が導入されていて「初めまして」の店ではまごつくことも。後ろにせかされたり。
品川警察署交差点の「源流」もそんなお店だ。だから注文は基本の "ラーメン" だ。
塩が効いたスープに太麺、柔らかい叉焼、キクラゲに角切りタマネギ。いけるぞ。
お好みで、ニンニク、豆板醤、粗引きトウガラシを加えて美味しい。ご馳走さまでした。 

     
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町の中華屋・洋食屋 北品川「台湾キッチン榕城」

2018-01-17 | 日記・エッセイ・コラム

 「台湾キッチン榕城」です。この界隈、中華系のお店は結構な激戦なのです。
客層にはガテン系も多いから、どの店も、味は濃いめ、盛が良い、これが共通項。 
10種類の週替定食はスープ、サラダ、杏仁豆腐が付いて800円。御飯はお替りOK。
今日のチョイス "回鍋肉" を美味しくいただいた。ちょっと今日の油が多いな。


娘々

2018-01-15 | 日記・エッセイ・コラム

 

 久しぶりに北浦和の「娘々(にゃんにゃん)」 へ。たまには息子と一緒です。
挽肉、ニラ、もやし入りの餡をかけた "スタミナラーメン" がご当地グルメ。
これが450円。ピリ辛なのは豆板醤、生姜、それにニンニクが入っているから。
食べざかりの高校生は、"チャーハン" もかきこみむ。
皮がもちもちの餃子を分け合ってお腹は満足。今日はビール...我慢なのだ。 

 


奥能登の酒 "谷泉" ・ "宗玄" 酔いしれる

2018-01-13 | 日記・エッセイ・コラム

 

 弟と呑むのは1年ぶりだ。加賀料理を肴に能登の酒を愉しむ。休日の午後、銀座にて。
「谷泉」は能登町、鶴野酒造店の酒。口あたりはやさしいがキリッとした辛口の酒だ。 

 

合鴨の治部煮、笹小鯛卯の花和え、加賀料理は繊細で見た目も美しい。
「宗玄」は珠洲の酒、1768年創業と云うから250年続いた奥能登最古の蔵元だ。
"純米石川門" は地産の酒米で醸したこれまた辛口の酒。当然冷やで飲むのが旨い。

 

四合瓶を2本、ちょっと飲みすぎたか。でもまだ松の内。最後は蟹御飯で〆る。
折角旨い酒を楽しんだのに...... 妻たちは呆れ顔だ。
このあと酔いざましなどと云いながら、築地場外を冷やかして、
生カキなど抓みながら、熱燗のワンカップなど呷ってしまうのだから。 

 

サムライ / 沢田研二 1978


人生のそばから 品川「宝喜家」

2018-01-11 | 旅のアクセント

 牛肉または豚肉とタマネギを甘辛く煮て卵でとじた丼を "開花丼" と云う。
牛肉や豚肉が江戸期までは一般にはあまり食されていなかったこと。
タマネギが日本に入って来たのが、文明開化期であることに由来するらしい。
そんなハイカラな "開花丼" と "もりそば" のセットを食す。ボリューム十分。
またも南品川まで出張ってしまった。すっかりお気に入りの「宝喜家」なのだ。 


筑波山を背景にディーゼルカーが往く 関東鉄道を完乗!

2018-01-09 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 冬晴れの日、靄がかかった筑波山を背景に田圃の中をディーゼルカーが疾走していく。
この長閑な風景は「下妻物語」の情景かな。深田恭子さんだっけ、観ていないけど。 

下館を訪れたのは一昨年の秋のこと。真岡鉄道のSL列車で益子の酒を一杯やったっけ。
今回は関東鉄道常総線を鬼怒川に沿って関東平野ど真ん中を南下する。  

車窓右手に見えてきた威容は常総市地域交流センター。別称を「豊田城」と云う。
平安末期から戦国時代までこの地方を支配した桓武平氏一族の豊田城なぞって命名された。

山中酒造店は石下にあって二百年以上続く古い蔵、軟水仕込みの淡麗辛口を醸している。 
銘柄は "一人娘" となんとも耳触りが良い。ラベルもなかなか美しい。

 

本醸造から純米大吟醸まで7~8杯をたっぷり利き酒させていただいてご機嫌だ。
気になったのはワイン酵母仕込みの特別純米酒。目隠しして飲んだら判らないな。 

 

石下駅推奨の食事処は「らーめん すすきの」、ファミレス風の店構えに一瞬がっかり。
一番人気の "味噌ラーメン" をいただいて前言撤回。これはかなり美味しい。 

一人娘を愛でて、お腹もふくれたら、石下駅からふたたび車中のひとになる。
2つ先の中妻駅では下り列車と行き違う。片田舎の駅の交換風景は絵になる。 

中心駅の水海道で2両編成に乗り換えとなる。乗客も増えて輸送量の違いを実感する。
なんとこの先は複線化されていた。非電化複線ってかなり貴重なのではないだろうか。 

列車は夕暮れの複線区間を快調に飛ばして約30分で取手駅の8番ホームに終着した。 
常磐快速の見慣れたブルーのラインが、向こうのホームに停車中だ。

関東鉄道にはもう一つ竜ヶ崎線と云う路線がある。常磐線で2つ先の佐貫が起点になる。
終点の竜ヶ崎までは僅かに2駅、4.5kmの路線だ。

龍ケ崎市はコロッケで街おこしをしている。竜ヶ崎線の車内にもコロッケがいっぱいだ。

終点の竜ヶ崎までは僅かに7分。単行ディーゼルカーは一服する間もなく折返して行く。 

改札を抜けて30秒ほど。ちょうど17時、居酒屋「ふくろう」に暖簾が掛かる時間だ。
独りカウンターに座るが、ほどなく一人二人と常連さんが引戸を開ける。
5人のご隠居さんは飲み友達の様だ。カウンターの姉さんをからかいながら盛り上がる。  

まずはホッピーを一杯。それからコロッケも食べないと。
凝った肴はない。出来合いを温めるか、焼くか、切るだけ。でもこれで十分。安いしね。 

 

イラストの色っぽいお姉さんが勧めるので、2杯目は自家製の梅酒ロックをいただく。
気持ちよくなった頃間で15席ほどのコの字カウンターが常連さんで埋まって来た。
余所者はこの辺で退散しよう。楽しく飲ませていただきました。ごちそうさまです。

関東鉄道 常総線 51.1km
    竜ヶ崎線  4.5km 完乗 

 

ブーツをぬいで朝食を / 西城秀樹 1978


旅の途中 由比ガ浜海岸で Omens of Love

2018-01-07 | 日記・エッセイ・コラム

 海辺のドライブ。巨福呂坂切り通し洞門を抜け、八幡宮をかすめて若宮大路を下る。
由比ガ浜海岸に突き当たるT字路を右折するタイミングでカセットテープを押し込む。
助手席の窓に海が広がり Omens of Love が流れ出す。あの頃のボク達の約束だ。
いつも一番安いスターレットしか借りれなかったけどね。 

あの頃の由比ガ浜をめざして、2018年の「呑み鉄」は横須賀線から始める。 
大船から久里浜間を走る横須賀線は、東京都心と鎌倉、逗子、横須賀を結んでいる。 

東京を発った久里浜行き15両編成は、品川駅手前で地上に現れる。
この先鶴見までは東海道本線貨物支線(品鶴線)を走る。 

タワーマンションが林立する武蔵小杉は、近年、住みたい街ランキングTOP10の常連だ。

 横須賀線は正式には大船が起点、ここで東海道本線から分岐する。
広い駅構内を見下ろす眼差しは大船観音、このまちのランドマークと云える。 

8番ホームに長大な15両編成が入線してくる。
秘かに思っていたのだが、千と千尋の神隠しに登場する "カオナシ" に似てないだろうか。 

ひとつ目の駅は北鎌倉、円覚寺、明月院が至近で多くの観光客を狭いホームにはきだす。
鎌倉駅も人人人、小町通りも若宮大路も溢れている。どうも訪れる日を間違えた様だ。 

三ノ鳥居まで歩いてはみたものの、鶴岡八幡宮参詣は断念。折り返して海岸へ向かう。 

ふたたび車中の人となる。久里浜行きの電車は逗子で前4両を切り離して横須賀へ向かう。
田浦では前2両をトンネルに突っ込んで、なんだか恥ずかしい格好で停車する。 

成田空港から150kmを駆けてきた長距離ランナーは静かに久里浜に終着する。
それにしても京急久里浜に比べて寂しい、哀愁を誘う、まさに終着駅なのだ。 

 京急久里浜駅から黒船仲通りを200メートルほど入ると香ばしい匂いがしてくる。
殆どシャッターが降りたアーケードの中で此処だけがぽっかりと口を開けている。

 

「くりはま家」はやきとりがメインの立ち飲み屋だ。11:00開店だとと云う。
まずはビールを呷る。なぜかプレミアムモルツだ。
肴は "サーモンフライとササミのシソ巻き揚げ" を注文。昼、食べてなかったからね。 

 

"ポテトサラダ" は、タマネギスライスがのってポン酢がかかって、なかなか美味しい。
"豚バラ串" はタレでいただく。2杯目からは井川遥に誘われて角ハイボールを。
正月早々、夕暮れ時からはじめての街で呑んでいるのだ。

 

Omens of Love / T-Square


旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「上海料理 麟」

2018-01-05 | Biz-Lunch60分1本勝負

 この辺りも目黒川が運んだ砂が堆積して出来た「洲崎」になるのだろう。
東海道筋からは200mほど東に入ると、洲崎公園近くに「上海料理 麟」は在る。 
この店の客層も作業服を着たお客さんが半分くらいを占める。ゆえに盛が良いのだ。 
本年一発目のサラ飯は  "麻婆ラーメン+半チャーハン" と決めていた。
年末年始に飲みに飲んだアルコールを飛ばすには、ピリ辛の麻婆が効きそうだ。
案の定、辛ウマの麻婆ラーメンを啜るうちに頭皮から発汗して妙に爽やかなのだ。 
ややネタ切れ気味だけど、今年も旧東海道・品川宿界隈へ、ランチ遠征を敢行します。 


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お正月は家呑み派 「DAIMON青山緑水」

2018-01-03 | 日記・エッセイ・コラム

 関東地方は穏やかなお正月を迎えています。
初茜に染まる東の地平線、藍に浮かぶ富士のシルエット、漆黒に点滅する新宿の灯。
澄んだ空気は時々刻々に美しい風景を見せてくれます。

家呑みのお正月、乾杯のシャンパー二を除くと「呑み鉄」の総ざらいです。
小布施ワイナリーの "オーディネール ソービニヨンブラン" は長野電鉄線を
大門酒造の "DAIMON青山緑水" は片町線を
鳴海酒造の "菊の井 特別純米" は弘南鉄道弘南線を乗った際に訪れた蔵の酒。
さて、今年は旅先でどんな酒肴との出会いがあるでしょう。

Take A Chance On Me / Abba 1978
 


INNOCENT TIME

2018-01-02 | 日記・エッセイ・コラム

 クルマのFMラジオから積雪インフォメーションが聴こえてくる。
シーズン前、日毎大きくなる数字にウキウキした頃がありました。

学生時代には基礎スキーに打ち込みました。シーズンの滑走日数は120日ほど。
1週間程度の合宿を4本、隙間はスキー学校で住み込みのアルバイトです。 

視界の利かない吹雪の日や、まつ毛が凍る寒波の日もゲレンデに出ます。
そんな朝は、ウォークマンでこの曲をリピートして気合いを入れたものです。
SKI NOW '86 のオープニングテーマでした。 

INNOCENT TIMES / 杏里


呑み鉄放浪記 2018. 明けましておめでとうございます! 

2018-01-01 | 呑み鉄放浪記

 薫風の頃、広島への出張はお誂え向きに金曜、で3月に廃止される三江線を訪ねた。
広島県三次から島根県江津まで、全線108kmを約4時間かけて日本海へと走り抜ける。

旅の友は、"中国太郎" 江の川と、三次で訪ねた白蘭酒造の純米吟醸 "吟生" である。
"天空の駅" 宇都井駅から石州瓦の集落を眺めてスクリューキャップを切る。旨い。

 10月の週末、錦に染まった山肌に朝靄がかかって美しい新夕張駅に降り立つ。 
2019年3月にも廃止される見通しの石勝線夕張支線も呑み潰しておきたい路線だ。
札幌への出張もなぜか金曜、ボクが仕込んだのではない、先方の都合なのです。

 

 80年代の『いい旅チャレンジ20,000km』って国鉄・JRのキャンペーンが懐かしい。
『青春18きっぷ』が発売されたのもこの頃。キャンペーンのポスターは旅情を誘った。

"大人のゲーム" を始めたのは新潟単身赴任時代、JR線乗り潰し、否、呑み潰しだ。
高校生や小母ちゃんに交じって鈍行に乗る。蔵元を訪ねて地酒を求めて車中酒。
蔵元がない土地では「縄のれん」を潜って常連さんに倣ってとカウンターで呑む。
これって、時にはアウェー感に打ちのめされたりもする危険なゲームなのです。

 
 

明けましておめでとうございます。
今年も酒肴を求めてローカル線の旅を綴ります。拙い文章ですがお付き合いください。

One Scotch,One Burbon,One Beer M.V. / 吉田 類