白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―新年早々の出来事に学ぶ 生き方上手!―

2018年01月12日 | 健康

新年と呼べるのは松の内であり一月も早くも12日になりましたが、新年早々の出来事と言えば、日本プロ野球界で大活躍された星野仙一氏が、1月4日に七十歳で他界された訃報であります。

闘う猛将と言われ、果敢な闘志をむき出しての監督時代の闘い振りは多くのフアンを魅了してやまず、その活発な生き方と働き過ぎともいとも言える活躍ぶりも、あっけない終焉の報となって新年早々に皆さんに伝えられたのですが、去る2016年7月に急性膵炎を発症した事がきっかけで、膵臓癌であることが判明して居たと報道にありました。

その後、体調に波はあったものの仕事に支障をきたすことも無く過ごして居られたそうですが、2017年12月末より病状が悪化して息を引き取られたとあり、最期は昼寝でもしているような安らかな表情でご家族に看取られて旅立たれましたと伝えられています。故人の往年のご活躍を偲び、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

―昨年末の野球殿堂入りを祝うパーティーでの元気なお姿

扨て、「癌」であったと聞いて、皆さんはどんな印象を持たれましたか? 今や日本では2人に1人が「癌」になり、3人に1人は「癌」で亡くなると言われています。

「癌」と言えば、医者も一般人も、誰にでも偶然に発症する疾患のように思って居り、50代、60代の癌年齢になったら、癌検診を積極的に受診し、早期に発見して早期に治療を開始すれば、癌は容易に治癒できる疾患とばかりに、今や、各自治体レベルでの癌の集団検診が盛んに行われるようになって久しいです。

ところが、人が癌になるにはそれなりの発病要因があり、「癌」は決して偶発的に発症するのでは無い事が研究を進めて見ると判って来たと言うのです。

先のブログ 「日本人の作る新しい医学!」の中で取り上げた、安保徹先生の著書 「医療が病気を作る」の第二章に 「癌の原因は働き過ぎと心の悩み」とあり、其の発症の要因が働き過ぎと心の悩みにある事を分かり易く解説しています。

 

ー医療が病を作る―免疫からの警鐘―アマゾンより

実は1920年代に、ドイツの生理学者Otto Warburg(オットー ワールブルグ)によって、癌細胞は正常な細胞とは異なる代謝を使って、生存に必要なエネルギーを産生していることが発見され、ワールブルグは、この成果によって1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

その発見が起点となって、癌の代謝研究が盛んに行われたのですが、代謝と発癌の関係は解明されず、その後の数十年間、癌の代謝研究は下火になっていたと言います。

 

ノーベル生理学・医学賞を受賞したオットーワールブルグー

しかし、免疫学者の安保徹先生は、其の癌の正常細胞と異なる生存に必要なエネルギー産生は、正常な細胞の先祖返り現象?によって起こる解糖系によるエネルギー産生であり、癌抑制遺伝子と癌発症遺伝子との変異によって発症することが知られて居ると言い、其の変異は生体の防御系を司る白血球とそれをコントロールしている自立神経系の働きの相互作用の破綻によってもたらされると言う考え方を発表しています。

安保徹先生は前記の著書の中で、癌発症を免疫学の観点から次のように説明しています。先ずはそれをお読みください。

 

―安保徹の免疫学入門-アマゾンより

私たち生物が健康な時は、白血球の自律神経支配の仕組みは生きる為に大変都合よくできている。生物が活発に動きまわるような、いわゆる交感神経緊張の時は顆粒球を増加させ、微生物の侵入に備えるからである。逆に、生物がえさを食べ、それを消化するような副交感神経優位の場合は、消化管から入ってくる消化酵素で細断された異種蛋白質などを処理するためにリンパ球を増加させる。ゆったりくつろいだり、夜眠っている時もこのパターンに入る。」

 「本来このように、生物の活動に合わせて効率の良い生体防御を行うための「白血球の自立神経支配」が、時には人を癌にする仕組みとも関わっているのである。

では、働き過ぎ、大酒飲み、心の悩みに共通する体調とは、いかなるものであろうか。それは交感神経系の緊張である。

交感神経緊張は本来、生物がえさを探したり、敵を攻撃したり、恐怖から逃げる為の体調である。

‥‥それが進行癌患者だけではなく、早期胃癌患者についても顆粒球増多がみられるこの現象は、胃癌になるような人の体調は、既に交感神経緊張状態にある事を示している。多くは働き過ぎの人や余りにも積極的な生き方をしている人たちである。」

 「このような交感神経緊張が持続すると、脈拍の上昇、高血圧、高血糖、腰痛、肩こり、不眠、慢性疲労などの多くの症状が出現する。しかし、身体の中ではもっと大変な事が起こっている。

一つは末梢の血流障害と顆粒球の増加である。この血流障害と増加した顆粒球は、いろいろな組織や細胞に悪さをするが、その中でも皮膚や腸の上皮細胞について強い影響が出る。皮膚や腸の細胞は、いつも再生して入れ替わっているので、顆粒球の攻撃に対して感受性が高く被害も大きいのである。

もう一つある。交感神経緊張が持続しても、最初の内は再生力をフルに回転させて、これを何とか凌ぐ事が出来る。しかし、緊張が年の単位で続くと、増加した顆粒球が死滅する時に発生する活性酸素の強い酸化作用によって細胞を痛めつけ、細胞の再生が限界に近くなる。ついには細胞再生のための細胞増殖関連遺伝子に異常が起こる。調節が効かなくなった細胞増殖関連遺伝子が癌遺伝子である。このようにして癌が引き起こされるのである。」

 「交感神経と副交感神経は拮抗して働いているので、交感神経の緊張は副交感神経の抑制を伴う。そのため、副交感神経の支配下にあるリンパ球の働きが低下する。その結果癌細胞を攻撃するT細胞(障害性T細胞)が減少し、同じく癌細胞を殺してしまうNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が機能できなくなる。こうして免疫系の能力が低下し再生細胞の癌化を許す事になるのである。」

 以上ですが、安保徹先生は、続いての項 「癌から逃れるには」で、次のように述べています。

 「癌にならないためには、これまで紹介した交感神経緊張を持続させるような生活をやめる事である。働き過ぎの人は仕事の時間を短くし、趣味の時間や睡眠時間を増やす、大酒飲みの人は酒を飲む回数を減らす、悩みのある人は悩みを減らす、などである。

逃れ難い悩みを持つ人の場合は、悩みが病気を作ると言うメカニズムを理解するだけでもかなりの効果があるし、亦その様な理解は悩みの解決への新しいエネルギーにもなる。痛み止め(交感神経緊張を持続させる)を長期にわたって使用している人は、間違った治療を行なう医者から逃れる必要がある。」

 「癌検診自体にも疑問がある。癌が偶然によって起こるなら検診には意義があろう。しかし、多くの場合交感神経緊張で発癌するのであるから、検診には逆に危険が伴う。具体的に言うと、胃癌を見つける為にバリウムを飲んでもらいエックス線写真をとり、疑いのある人を広く引っかけて精査する。そして、かなりの人が胃カメラで異常なしとなる。

しかし、此処には重大な危惧すべき現実が潜んでいる。検診で 「精査の必要あり」 とされた人の心の負担には恐るべきものがある。 とくに、ストレスで胃の粘膜がやられているような人が検診で引っかかる訳だから、この人にはストレスが二重に襲いかかる事になる。このようにして、検診自体が発癌を促す事になる。

いろいろな国で、癌検診を受けたグループが受けないグループより発癌率がむしろ高いと言う統計が出ているが、それはこう言う背景によるものと思われる。」

 「では、癌になってしまったらどうしたら良いであろうか。すぐに生活を振り返って、交感神経緊張を強いられてきた原因を探り、それを取り除く事である。交感神経によって引き起こされた 「血流障害」と「顆粒球増多」 は癌になった後でも可逆的で、原因を除くと元に戻る事が分かっている。そして、癌は自然退縮を始めるのである。

‥‥抗癌剤投与やエックス線照射などの癌治療を止め、健康食品などを利用した癌患者で 「奇跡的に癌が治った」 と叫ぶ人が少なくないが、これは奇跡ではなく、本来、癌とはこう言うものなのである。」

「癌の退縮だけに注目すると、これまでの抗癌剤や放射線を用いた癌治療は一見効果を上げているように見えるが、これは同時に骨髄の造血巣を破壊しリンパ球の産生を抑制する事になる。そのために再発率が高く、助かる人が少な過ぎると言う現実がある。「白血球の自律神経支配」に基ずいた発癌原因の除去は、驚く程の率で、早期癌患者の自然治癒と末期癌患者の延命をもたらしている‥‥。

近年、抗癌剤や放射線に頼らない癌治療を進める医師が増加しつつあることに注目しておこう。‥‥」

 これで安保徹先生の「癌」に就いての記述の引用を終わりますが、皆さんは「癌」と言う病気を、どのように捉えて居られますか?

要は、自然の摂理に根差しての生体反応を理解病気の成り立ちを知り病気から逃れる時の反射を知る事であり、安保徹先生の唱える免疫学からのそうした見解をどう理解されるかに掛かっています。

 

―『安保徹の病気にならない三大免疫力』―実業之日本社出版より

それを言い換えれば、「癌」は身体のどこに発症するか分からない、偶発的に発症する疾患であり、癌年齢になったら、癌検診を積極的に受診し、もし「癌」が有ると言われたら、掛かった医者の言う儘に検査漬けにされ、やがて抗癌剤、放射線照射、切除手術の三大療法で、たっぷり医者の稼ぎに貢献するか、それとも、安保徹先生の言うように、すぐに自分の生活を振り返って、交感神経の緊張を強いられてきた原因を探り、それを取り除く生き方に専念し、医者に任せずに自分の健康は、自分の責任とする日常生活が始められるかであります。

もし、後者を選ぶなら、先ず健康な内に、安保徹先生の免疫学の勉強から始める事をお勧め致します。「白血球の自律神経支配」は、生体の備えている生物本来の防御系の真髄であり、それが理解できるかどうかで、ご自身の健康管理も変わって来ます。

もし、ご自身が癌発症を心配されているならば、今年一年、しっかり健康管理目標を立て、生き方上手になって下さい。

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