白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―ポット野菜栽培の勧め―

2013年11月19日 | 容器園芸

プラポットで野菜を作る?-そんな非効率で面倒な話と思われ勝ちですが、ご存知のように、日本の伝統園芸の一つの菊栽培では瓦鉢と呼ばれる鉢による栽培が昔から行われ、今も変わりません。其れと同じ事であり、様々な野菜の性質を知ってポット栽培するメリットは沢山あり、特に一作毎が勝負となる老人の方にはお薦めです。

 

―昔から鉢作りと決まっている菊栽培―WebPhotoesより

但し、使うポットは6号ポリポット、用土は培養土に替えてお馴染みの珪藻土セラミックス粒、約2.5L、肥料には液肥を薄めて散水替わりに乾いたら与えるだけで済む「新プランター栽培」と同じ栽培方式です。これなら鉢皿に載せての屋内栽培も可能となり、極めて簡単で容易なポット栽培になります。

 新プランター野菜栽培を始めて10年を越え、栽培容器には65型標準プランターを利用しているのですが、寄る年波には勝てず、一番キツイ作業がプランター容器の持ち運びです。

栽培後の作物残滓の除去と次作の為の培地の準備作業ですが、とりわけしっかり根が張って詰まった残根の処理には、2階のベランダ―からプランターを階下に下ろし、再利用する培地の洗浄をしなくてはなりません。その移動の為の持ち運び、軽くても12-13kgはあり、10個以上にもなると、そのプランターの運搬作業は老人には大変な重量労働です。

 それが6号ポリポットなら、軽くて移動が極めて簡単であり、今さら気付いた話で恐縮ですが、これなら女性や老人の方の野菜栽培に最適と分かり、敢えてお勧めする次第です。

 

-8号プラ鉢で作ったキャベツ輝岬―

6号ポリポットで作れる野菜では‥と馬鹿してはいけません!最近は、ポット栽培が出来るミニ野菜の種子が多く売り出され、既にいろいろお試しの方も沢山居られますし、この「新ミニポット栽培」なら、更にその上を行く収穫結果が出せるのです。

そんな事からこの秋に始めたのが、ミニ白菜と玉レタスのミニポット栽培です。今年はミニポットで栽培できるドワーフ(矮小)ミニトマトに挑戦したのですが、日本では売り出されている品種は極限られ、アメリカで人気のパテイオトマトの種子は簡単には入手できず、播種時期の遅れたドワーフ(矮小)トマト、今年の猛暑で枯れ上がって失敗でした。

 

容積3Lの8号プラ鉢で育ったキャベツ輝岬―

そんな事で、今年は6号ポリポット、14個が用済みとなり、秋口から始めたのがそのポリポットを利用した、今流行りのミニ白菜「お気に入り」と結球性のレタスの「グレイトレイク」の栽培です。

 

―プランターで育つミニ白菜お気に入り―

白菜はチャイニーズキャベッジと呼ばれ、同じキャベツの仲間でもあり、中国北部が原産地といいますが、家庭菜園では露地栽培が一般的です。それに白菜はアブラナ科の食害昆虫の襲撃に加えて病害も多く、良品を作るには無農薬では一寸困難な野菜です。

 

―プランター栽培の間引きの終わったレタス、グレートレイクー

それがベランダ―等での小さなポリポット栽培ですと、土壌伝染性の病害とは無縁となり、何処からとも無く忍び寄る食害昆虫には、丁寧に葉を一枚ずつ見て廻り、産み付けられた卵を取ったり、幼虫を捕殺したりで手間ひまは掛かっても世話甲斐のある収穫が上げられます。何しろ無農薬の葉物野菜は貴重であり、野菜園芸の真骨頂です。

 

―結球の始まったミニ白菜お気に入りー

ご存知とおもいますが、日本は世界一の農薬使用量の高い国であり、作物毎に決められた登録農薬の使用量、散布回数の順守が、其の安全を担保する使用条件ですが、農産物の残留農薬についての全量検査となれば、中々実施出来ないのが実情です。

偶に基準値越えが見つかっても、直ちに健康への影響は有りませんで、片付けられのがオチですが、多様な使用農薬に依る多重副作用の情報等は殆どがありません。

 

―ポット栽培レタスグレートレイクー

実は、拙宅でも、虫一匹、虫穴一つ明いて居ない農薬のお世話になっている白菜を永年食べてきたのですが、今年からは外房の菜園で、防虫ネットを使った無農薬栽培に挑戦することし、食べ切りサイズの白菜「お気に入り」の苗作りを致しました。

 

―外房の菜園で防虫ネットの中で育つ白菜―

その余った苗をミニポット7個と、比較栽培の為に標準プランターに3株を植え込みました。最初は全部で20本程植え付けたのですが、鉢でもプランターでも、大きくなるにつれて間引いては汁の実にしたりして食べて行き、今残った10株が結球を始めています。

 一方レタスですが、もう8年も前の話になりますが7号ポリポット栽培した結球レタス、「シスコ」の立派な実績が有り、再びその結果を皆さんに見て貰う為にと余っているポット7個と比較栽培にプランター栽培も始めました。

 

-2005年の結球レタスのポット栽培―

これを同じように余分に植え込んで、大きくなるに連れ、間引いて葉レタスとして、食べるようにと言うのですが、新葉部分に付いているアブラムシが気に成るらしく、一寸散水すれば簡単に落ちるのですが間引いて食べてくれません。

 

―新プランター栽培のレタスは大株になる!-

市販品の虫一匹、虫穴一つも明いて居ない野菜、其の裏に多くの農薬が使われている事は百も承知でありながら、新葉に群がるアブラムシのその姿、不気味で苦手と言う事なのです。どちらにしても、今年は白菜とレタスは当分、自家供給で間に合いそうです。

 

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