白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―ケトンダイエット 作物ならどうなる‥!―

2017年10月05日 | 健康

日常の食生活で大切にしているのは一日の活動量に見合った総カロリー量を先ず知り、毎日の献立の中での主食、主菜、副菜のエネルギー配分を決める事と思っています。

好みもあって特定の食材を多くしたり減らしたりすると、偏り勝ちなりますので糖質、蛋白質、脂質のバランスに配慮し、ビタミン、ミネラル、食物繊維を、野菜と果物で過不足無く摂るように心掛けています。

それに毎日の食事内容以上に気を配るのは一食当りの食事量であり、歳をとっては過食を特に控えるのが健康長寿に繋がる決め手と思い、体重計との睨めっこをしています。

体重が標準値に収まっているのかは、BMIで言えば22±3の維持であり、体重計に乗って確かめる習慣が健康管理には欠かせない日課と決めて実行しています。

 

   ―毎日の体重測定、女性だけではありません!-

思えば、菜園での作物の肥料管理もこれに良く似ています。作物に与える肥料分は全部で17種の必須元素でありますが、主要な成分は窒素、リン酸、カリに絞られます。

その必要量はそれぞれを元肥と追肥に分けて与えるのですが、実は大雑把な目安数字で配分されています。

作物には種類毎で施肥量は決められているのですが、生長ステージ、栽培環境、とりわけ気象条件の変動等によって肥効結果は違ってきます。適正な施肥量の基準値はあってもその判断は飽くまでも成長度合いの状況次第であり、現況から判断して施肥量の加減をしなくてはなりません。

所定の収穫量を達成するには生育過程の適切な判断に掛かって居り、過去からの経験とあわせた適時の追肥が作物栽培では大切な要件となっているのです。

其の作物に与える必須要素、具体的に言うと、先ず多量に必要とする窒素、リン酸、カリの3大要素が中心ですが、各々の肥育目的は異なるのであり、人間での糖質、蛋白質、脂質の3大栄養素と同じように考えなくてなりません。

次に多く必要とするのが、マグネシュム、カカルシュム、硫黄であり、続いては微量要素と呼ばれるミネラル類の、鉄、亜鉛、マンガン、ホウ素、銅、モリブデン、塩素、ニッケルであります。

其のミネラルの殆どは私達人間にも共通して大切な必須元素であり、人間にとって必要としない元素はホウ素ぐらいです。人間には、植物とは違って他にも必須ミネラルがあり、それらには、ご承知のようにナトリウム、セレン、ヨウ素、コバルト、クロムがあります。

植物にとって、それらはは必須ミネラルでは無いのですが、栽培土壌にも含まれて居り、植物によって他のミネラル分も亦摂取されていて幅広く野菜を摂取する限りでは一般に必要とするミネラルが不足する事は先ずありません。

それよりも危険なのは、栽培土壌に依っては含まれている可能性がある有害な鉛、ヒ素、水銀などの重金属であり、土壌管理の徹底していない国からの輸入野菜等ではその心配があります。

 ―人の栄養素としてのミネラルには 多量要素と微量要素がある!―

扨て、植物はご存知のように独立栄養生物であり、必要とする栄養は空気中の二酸化炭素からの光合成によって自ら産生しています。

そこで大切な点は、人間の様な従属栄養生物であっても、独立栄養生物の植物であっても、生物には基本的には共通した栄養代謝活動があり、主題に掲げた 「ケトンダイエット」、実は人間にとって重要な栄養源の炭水化物によるエネルギー代謝活動で、食事からの糖質の供給に替えて、糖新生と呼ばれる肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンを以ってエネルギー代謝に切り替える食餌法と言います。

しかしながら、体内で蓄えられているグリコーゲンの供給量には限度があり、状況によっては短期間に枯渇するのであって替わって働くのが体内に蓄えられている体脂肪、筋肉蛋白質を分解して行う、生体の構成体の一部をエネルギー源とする糖新生であります。

それが過剰に起こると筋肉量が極端に低下し、脂肪分解によって作られるケトン体が血液を酸性化するのであり、糖尿病では特に危険であって注意が必要と言われています。

そんな事ですから 「ケトンダイエット」は人間の正常な生体活動とは異なるのであり、そんな食餌法がどこまでなら安全なのか疑問に思え、ブログで取り上げて見たのです。

 独立栄養生物である作物は、炭素同化によって産生した糖から代謝の過程で蛋白質や脂質等、その他様々な二次代謝産物を作り出して生体を維持し、続いて次世代に子孫を残す生殖活動の終了を以って一生を終えるのです。

人間をはじめとする従属栄養生物は、植物等が産生した代謝産物を栄養源として利用して生きているのであり、摂取した炭水化物からの糖代謝で得られるエネルギー代謝を中心にして生命維持活動を営んで居り、動物の進化の過程で備わった、筋肉や肝臓に貯蔵させたグリコーゲンからの糖新生によるエネルギー代謝、更なる緊急時の為に働く生命維持機構である、体脂肪や蛋白質を分解してのエネルギー産生、その究極のエネルギー代謝を痩せる為の減量目的に敢えて利用するのが、ネット上を賑やかにしている 「ケトンダイエット」と、言うのであれば簡単には看過できません。

増してやメリットが、蛋白質や脂質を豊富に含む肉類や美味しい魚等のグルメ料理をたらふく食べても肥満になる心配はなくなるとの触れ込み、その上に糖質の摂取は殆ど止める事が可能と言い、それに必要なビタミンやミネラルは、野菜類から摂取すれば充分とする、結構ずくめの話です。

 

―ケトンダイエットのミールプランーWebImagesより

作物であったなら、最も大切な肥料成分の窒素を締め出して作物作りをするようなものであり、真面な生長など覚束ない事は明らかであり、試してみる価値も無い、全く馬鹿げた話としか言いようがありません。

作物の肥培管理で窒素肥料の供給を制限する事は勿論ありますが、それは過剰施肥の無駄、その弊害を避ける当然の措置であり、人間で言えば健康維持の一環としての栄養分の取り過ぎを制限する事に他なりません。

生来の糖質からのエネルギ―代謝に替えて行わせるケトン体エネルギー代謝、目的の為にはある程度、生体の犠牲も厭わない?とする危険行為の様にも思われる今話題の「ケトンダイエット」、一般には如何ように理解されているのか知りたかったのです。

 人体実験では証明されているのだろうかと、情報のルーツをネット上で探して追って見るとありました。

 

―ケトンダイエットの海外にあったイメージイラストー

1972年に、アメリカ人医師・循環器学者である ロバートアトキンスが、肥満をひきおこすのは炭水化物だと、著書 Diet Revolution” で提唱し、ステーキ、卵、バターなどを望むままに食べながら体重を減らすことができると説いたのが始まりとあります。

その著書は、アメリカでミリオンセラーとなり、その「アトキンスダイエット」は1970年代に1度流行し、其の後2013年時点で再流行して、米国では11人に1人がアトキンスダイエットを試したことがあると推定されるとありました。

このダイエット、1日糖質50グラム以下という極端な糖質の制限であり、其の影響については各方面からの批判や論争があって勧告もあり、結論ははっきりしていません。

もし試すなら、結果はすべては自己責任になる事をしっかり認識し、それから始めるダイエットであります。

 

―体脂肪や筋肉からエネルギーを作る!-

それではネット上に、健康的に痩せて不調も改善される、正しい糖質制限4つのルールがありましたので、下記に転記させて頂いて終わりと致します。

 <正しい糖質制限4つのルール>
1)糖質を制限(1食20g以下)
2)タンパク質をしっかり摂る(1食約100g<豆腐なら一丁、ステーキなら一枚>)
3)食物繊維・ミネラルをたっぷり摂る!(1食 タンパク質と同量)
4)オメガ3脂肪酸を小さじ1杯以上/1日

実践法は、書籍『ケトジェニックダイエット 糖質制限+肉食でケトン体回路を回して健康的に痩せる!』(講談社)を参照ください。

 追伸

上記を見れば栄養学の一般常識レベルでも判る、全くの糖質の食餌制限あり、それを補う他の栄養素も亦、制限の必要な一種の飢餓療法です。 難しい理屈は抜きにしてお頭が一寸甘くても分かり易い一種の断食と分かって、ムキになってブログに取り上げた自分が一寸恥かしくなりました。

 尚、以下のような研究情報も海外のネット上にありましたので参考までに追記いたします。

「この高脂肪、低糖質にするケトンダイエットは小児癲癇の発作の発生頻度を減少させる事が示唆されている。

当面は、主として坑癲癇剤で治療しているにも拘らず発作を続行する子供達向けに用いられて居る。

最近は、アトキンズダイエットを含め、ケトンダイエットを成人向けの拡大使用を制限する興味は少なくなっている。

研究結論からすれば、当方の任意の4つの新しい研究は結論を含め、其の展望は最新となっている。非公開でないが研究成果の幾つかは良好な品質である。

これらの研究が示唆しているのは、小児では長期でも短期であっても発作の制御に恩典があり、最新の抗癲癇剤に匹敵する効果を上げている。

けれども、長期にわたるある研究の結果ではダイエットの高度な減少が報告されている。これは多くの小児がダイエットに耐えられない事を示唆している。

研究に含まれる中止となる主要な原因は、消化器官の副作用を含み、このダイエットが小児には好まれない事にある。」

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