白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―唯一言 歩け!―

2017年09月17日 | 健康

今年は例年に無く夏が一寸短いように感じられ、不順な天候が続いたかと思うと早くも9月中旬が過ぎ、歳のせいか歳月の流れが事のほか、早くなったように感じられる昨今です。

これからは、秋が一層深まる冬に向けての季節の到来であり、老骨に鞭打って菜園の秋冬野菜の世話に精を出し、身体機能の衰え、とりわけ運動器の低下防止に努めるべしと、自分に言い聞かせて居ります。

先日、昭和28年(1953年)3月に卒業した中学校の最後の同期会開催の通知が送られて来ました。

そこにあった挨拶文には「‥‥今年は傘寿を迎え、大変おめでたい年となりました。様々な方々に支えられて、この歳まで”生かされている”事に感謝し、最後のクラス会を開催したいと思います‥‥」とあり、既に鬼籍に入られた方が何人も居られる中で、80歳まで生きて来られた自分の健康、何故にと改めて自問させられる機会となりました。

 

―100歳の現役医師・日野原先生のニューヨーク講演よりー

敬老の日を迎えての日本は今や世界一の長寿国となり、先日に発表された100歳以上の長寿者数が6万5692人とあり、前年から4124人増えて46年連続の増加となったと伝えられています。

それに今年度中には、100歳になる人も3万1747人と過去最多であり、厚労省は 「医療技術の進歩と高齢者の健康への意識の高まりなどが影響していると考えられる」と分析しているとあります。

しかし先日の一方の報道では、平成27年度の国民医療費は42兆3,644億円になったとあり、前年度(平成26年度)の40兆8,071億円に比べ、1兆5,573億円3.8%増加であり、国民医療費は、推計結果を開始した昭和29年度以降、過去最高額になったと伝えてもいます。

これでは、日本人の長寿が高齢者の健康への意識の高まりを当然の事としながらも、医療技術の進歩があっての年々の医療費増大では、聊か矛盾した、ちぐはぐした話のように思われ、有難くて健康に感謝している高齢者の1人として一言申して見たくなります。

扨て、表題の“―唯一言 歩け!―”とあるのは、1995年にアメリカで発表され、欧米の医療界に一大旋風を巻き起こした、アンドルーワイル博士の著書 「癒す心、治る力」(上野圭一訳)の12章、活動と休息の中にある一節の題目であります。

 

―アメリカで最も信頼される医師のアンドルーワイル博士

そのアンドルーワイル博士が著書の中で唱えたのは、現代医学(西洋医学)が中心的な課題としている病気の内外的因子の正体を解明し、近代医療技術を以って病気の治療克服に当たるとする、心身に対する強力な介入療法、其の現代医学へ一石を投じる、観点を新たにした医学思想であります。

今日の医師が役割としている現代医療と対比して、生体には本来、自発的に働く治癒力が備えられているのであり、其の防御機構と相俟って、身体に優しい自然の生薬などの持つ強壮作用を取り込む事で、病を内部から治癒させる、西洋医学とは異る療法が東洋医学にはあり、そうした治療の在り方を実例を挙げて紹介し、有って然るべき本質的な医療として其の在り方を提起されたのです。その事をアンドルーワイル博士は、その著書のエピローグの中で、こう述べています。

「‥‥それにしても現代医学は、今や先進諸国の経済の重荷となり、また途上国に住む多数の人々の手の届かない、高価なものとなってしまった。多くの国では政治家達が、歴史をつうじて行われてきた医療の本質、其のものにまつわる哲学的な論議には耳を傾ける事もなく、いたずらに医療費の捻出法について政治論争を重ねている。

医師たちは、健康の維持には何らかの外部からの介入が必要だと頑なに信じ込み、一方自然回帰派の代弁者たちは、自然の法則に調和した生き方からこそ、健康が得られると主張してやまない。‥‥」

其処で、話を分かり易くするために登場させたのが、西洋医学の原点となって居る、現代医学の医師たちが信奉する古代ギリシャの医神、アスクレピオスであり、その信奉者に対比しての医神、アスクレピオスの娘である、健康神 ヒュギエイアであります。

その健康神 ヒュギエイアの信奉者にとっての医学は 「健全な身体に宿る健全な精神」を保証してくれる自然法則を発見し、人々にそれを教える事であるとする 「癒し」を背景とする医学であります。

 

―医神 アスクレピオスの像―Web Imagesより

しかし、現代医学のアスクレピオス派は、医師の主要な役割は病気の治療であり、生体にまつわる偶然が引き起こす、何らかの欠陥を正すことで健康は回復すると信じてやまないと言うのです。

そこでアンドルーワイル博士は曰く、医療費の捻出法についての政治論争は、大部分がアスクレピオス信奉者の間で起こっている。‥‥

‥‥ヒュギエイアを信奉してやまない私としては、医学の未来に関するいかなる議論にも、ヒュギエイア派の視点かから口を差し挟む事にしたいと。

先ず、この異なる二つの思想が、いかに異なった行動につながるかを示す実例を提供しよう。と著者は、そこから語り始めています。

 それでは、アンドルーワイル博士の言う実例はさて置いて、此処で先ず、申し上げさせて頂きたいのが、前述の100歳以上の長寿者、6万5692人の方々であり、そのような方々こそ、実はアンドルーワイル博士の言う、健康神 ヒュギエイアの信奉者であり、そして年々増加している膨大な国民医療費、平成27年度の42兆3,644億円の費消者の方々の多くこそが、現代医学の医師、アスクレピオス派医療の信奉者であり、その良きお客様になって居るのではないかと言う事であります。

 

健康神 ヒュギエイア―Web Imagesより

そうした医学認識の相違が日本社会に浸透しない限り、国民医療費の増大は将来も止まらないのであり、高齢化社会にあっての公費負担増、それを担う次世代の方々の医療行政への不満が反感となって、もし、高齢者等に向けられるような事になるならば、誠に嘆かわしい限りであり、認識欠如に基ずく社会現象と申すしかありません。

 それでは最後になりましたが、“―唯一言 歩け!―”の意味、その種明かしをしたいと思います。

 健康神 ヒュギエイアの信奉者であるアンドルーワイル博士は、その著書の中で生体の自然治癒系の働きこそ健康の原点であり、どうすれば日常生活で、自発的治癒が起こる機会を増やす事ができるかと、その方法の中で次のように書いています。

 

―ウォーキングは健康維持に不可欠!-

「‥‥運動に関する私のアドバイスとコメントは短く、一言ですまそう。 歩く事! それだけだ。 私の見解では、歩行はからだに一番良い身体運動である。歩行には治癒系をスムースに働かせ、病気の時も自発的治癒を起こり易くさせる力が秘められている。他のすべての運動にまさる歩行の利点は数限りない。‥‥」―上野圭一訳―

私事で恐縮ですが、毎日の歩行距離を最低12000歩と決めて居り、2匹のペットを別々に朝晩2回、散歩に連れ出してそのノルマを果たしています。

お陰でさまで過去8年間、医療費は一銭も払った事が無く、毎年の通知が来る無料の公費負担の健康診断も全く受けていません。その中身がどんな程度のものかは、現役時代の検診で良く分かっているからです。それで ”健康は自己責任” を頑なに守って居り、言うなれば健康神 ヒュギエイアの信奉者であって、アスクレピオス派 医師の不信者だからです。

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