白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―安納芋のびっくり収穫―

2013年11月02日 | 野菜栽培

秋は、「さつま芋」の収穫期ですが、今年はじめて外房の菜園に植えた「安納芋」、12株を先日堀上げました。毎年「紅あずま」を作ってきたのですが、とても食べ切れずに気が付いたら半分以上も腐っていて捨てる始末、当家では、さつま芋は真に不人気な野菜で有り、それで昨年はさつま芋は植えなかったのです。

それがこの春に、偶々買い物に入ったスーパーの廉価見切り品の棚に、「安納芋」と書かれたプチ芋が数本皿盛りされているのを見つけ、家人から 「安納芋は美味しい芋で、市販では中々手に入らず高価であり是非作って欲しい」と言われていた事を思い出し、これなら種芋になると買って帰ったのです。

 

―安納芋のイメージは定番の焼芋です!―

そのプチ芋、畑の棲みに植え込んで1か月程して、芽の伸びた苗を12本、植えて育ったのが今年の「安納芋」です。

その苗を植えた後、農家でも或る隣家の奥さんにその話をすると、「家でも以前に安納芋を、苗から起こして作ったが、筋ばかり多くて、芋が殆ど成らなかった」と言われ、さつま芋の良く育つ本場の土地でも品種が違えば、そんな事になるのかと全く期待はして居りませんでした。

 

―長い根茎の先に付く安納芋―

それに限られた広さの菜園では、前作の残肥の影響が出て、以前でもそうでしたが、さつま芋は蔓ばかり伸びて過繁茂となり、芋は肥大しても味が落ちるのを経験していましたので、今般はタマネギの後作ですが全くの無肥料にして、たっぷりの「もみ殻」を鋤き込んで、間隔もたっぷり取って植え付けました。

 

―大きい芋は983gもありました!-

ご存知のように、作物で最も多く与えるのが窒素肥料ですが、多肥による不作の原因となるのも窒素肥料であり、さつま芋では、其の地力となった過剰な窒素分の残効を除く方法には、簡単で良く利用されるのがもみ殻の鋤き込です。

そして今般収穫した「安納芋」 驚いた事に、12株全部で60kg程になったのですが、大きい芋は一個で1㎏近くになり、大小合わせると1株当たりの平均収量は5㎏にも成る計算です。

 

―安納芋は長い根茎の先で肥大する?―

其れよりも、びっくりしたのは其の芋の付き方です。普通は株を中心に根茎が肥大するのですが、親芋から出た苗の蔓の部分が短かったせいで有ったのしょうか、多くの太った芋の位置が株の根本から30-40cmも離れて居り、其の長さが50cmを越えるものもあるのです。何処に芋が成って居るのか判らない、正に神出鬼没の芋の位置であり、適当に鍬やスコップを入れて掘ると、芋に当たって真っ二つ。大変な芋掘りに成りました。

この齢に成って初めて経験する移植コテをつかっての株元からの手探りの芋掘り、12株を収穫するのになんと半日も掛かりました。

珍しいのは、同じような大きさの芋が間を置いて2段に肥大しているのです。多分、玉葱のマルチ幅に合わせた高畝が広すぎたのでしょうが、隣家の奥さんの言う、筋ばかり伸びる性質が、芋となって肥大した珍現象と言う事なのでしょう。

 

-細い根茎の先に付く芋、探り堀りでも見つからい!

その堀上げた「安納芋」 黄色と紅があるようですが、スコップでざっくり割れた芋の中身は黄色くて、浸み出した白い乳液がべとつく程であり、其の品種特徴が良く出ています。

今年の夏は千葉県では記録な干ばつ、原産地の種子島に匹敵するような暑い夏のお蔭かも知れません。早速軽く洗って乾燥し、含まれるデンプンの糖化を待って3週間程寝かせる事に決めました。

 

―しっかり株元に纏まって付いた芋もありました!-

東京に持ち帰ったその芋を見た家内、「あれ、まあー!大変の収穫量、買ったら大変な金額ですよー!」と言いますが、腐らして捨てる事のないようにしっかり食べてくれれば良いのですが、さもなければ喜ばれるうちに人様に差し上げたいと思いです。

 

―中にはこんなふうに芋が繋がって居ます!-

そのさつま芋、戦前、戦後の食料難時代を知る我々世代にとっては忘れる事の出来ない、育ち盛りに無くては成らなかったもっとも貴重で美味しい「代用食」でありました。

時代は変わり、今では主食と言われたコメも有り余る時代であり、「代用食」と呼んだ言葉は全くの死語となっています。そして今、見直すべきはさつま芋の持つ優れた健康食品としての栄養価です。

 

―洗って熟成中の安納芋―

そう言えば、一昨年のブログ 「ポテトと言えばスイートポテト」の中でも触れましたが、比類無き「スイートポテト」の優れた栄養成分でも特筆すべきはビタミンA相当量のβカロテンの含有量であり、100gの「サツマイモ」でRDAでの1日の必要量の79%と云う量です。

貧者のパンと言われた 「ジャガイモ」と比べると、同じ100gで糖質から、食物繊維、脂肪、蛋白質、ビタミン類、ミネラル等、ビタミンCを除けば全てで勝っているのがさつま芋です。

 

―焼芋にする?それとも正月のおせちのきんとん?-

そして今、肥満に苦しむ世代にとって、何より大切なのは摂取する糖質のGI値ですが、「さつま芋」の糖質のGI値は50であり、穀類、パン、麺類よりも低く、血中糖度の急な上昇が抑えられる優れものであり、ダイエット食として安心して食べられるのが焼芋です。

 

―焼芋の季節到来です!―WebImages Photoesよりー

自家菜園で、無施肥、無農薬で収穫した「安納芋」 3週間程寝かせてすっかり糖分が増えたあたりで焼芋し、孫たちに食べさせてその喜ぶ姿を見るのが楽しみです。

 ブログランキング ブログコミュニティ にほんブログ村

 家庭菜園(プランター菜園) - 花ブログ村


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
サツマイモ (健康自然菜園)
2013-12-29 20:37:20
千葉の北総で自然菜園を始めました。
畑は1年半の間、農薬、化成肥料を施していません。
ニンニクの栽培を始めましたので栽培方法を知ろうとその関係を探していたらここに出会いました。
色々書いて学ばさせてください。
サツマイモ(健康自然農園) (管理人)
2013-12-31 08:02:39
健康自然菜園を志向の野菜つくり、ニンニクでも北総の土とここ外房の砂質土とは大分違うと思います。
無農薬、無化学肥料は結構なことですが、先ず、土次第であり、その良し悪しで期待できるような結果は中々得られないとお考えください。

尚、堆肥や有機質肥料を多く使えば、自然で健康な土になると言う事でもありません。
又、農薬、化学肥料が全て作物の不健康、反自然でもありません。

安全な農薬もあり、下手な堆肥や有機肥料より、作物により安全で健康的な化学肥料の使い方がある事もを知ってください。

土、肥料、農薬の基礎知識をしっかり勉強をされて健康自然菜園を目指してみてはどうでしょう。
Unknown (鳶凧)
2014-10-30 16:19:45
私も今日、安納芋の試し掘りをしてみました。
拳1個半ほどの大きさの芋が5個入っていました。
今年はダメか?としばらくの間放置していました。
(肥料のやりすぎと葉面への液肥の散布で)
大きいのが入っててホッとしました。
化成肥料は一切使いません。
ボカシ肥と鶏糞の併用です。
初栽培 (安納芋)
2016-06-17 22:16:06
化学肥料だけで作る

コメントを投稿