白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

旬の食材摂取の意味―

2014年06月10日 | 健康

アメリカの健康食品サイト “The world,s Healthest Foods” の今週の食材に 「ニンジン」が取り上げられていました。ニンジンはご存じの様にその名前の由来となった、ビタミンAに替わるベータカロテンの含有量が特に豊富な野菜です。

其の栄養的に優れるニンジンを選んだ理由が、アメリカでは今が旬の野菜と言う事であり、「えっ、」と思って、日本では果たして何時なのか?一寸迷って仕舞いました。 

 

―名前の由来は含まれる豊富なカロテンー

ニンジンは先のブログでも触れましたが、玉葱、ジャガイモと並んで、台所の3大貯蔵野菜とも言われ、消費量も高い野菜ですが、何方も必要な時に其の都度買い求めるが普通であり、日本では年間を通じていつでも手に入る、輸入品もあって何時が旬の季節なのか判らない上に、保存出来る事もあって鮮度等に頓着されない方が多いのではないかと思います。

 特に仕入原材料の廉価さが勝負にともなる外食産業では、廉い輸入野菜が最大の頼みであると言われ、日本の季節や旬とは関係なく低価額で入手できる輸入野菜、それが一般の店頭にも並ぶようになったのですが、貯蔵技術も進歩して世界中から集まる輸入野菜類、食も国際化の時代であり、本来の日本の季節や旬等とは逆であったり、ずれて居たりして、今では旬の意味等余り無いと言えば其の通りかも知れません。

 

―国内需要の1割は中国産ニンジンー

一方、今や食の安全、健康な食生活が国民の最大関心事であり、特に日本は高齢化時代とあって健康に不安を抱く方が多くなり、輸入野菜類の多くが、その稀少価値よりも低価額故に市場に出回るのであり、其の実態が良く分からないだけに購買の選択肢、誰もが食材の安全に不審を持ち易く、中々不安が払拭できず、どちらかと言えば避けたい気持ちが先行し、安心(?)な国産野菜を購入する方が多くなるのも確かなようです。

 その旬の野菜の意味、その真価は何処に(?) 品質重視の家庭菜園での季節の野菜作りに励むマニア爺さんにも、老骨に鞭打つインセンティブに成ればと思い一寸考えを目巡らして見ました。

 

―こんな恰好よい姿はしてません!-

先ず、旬の季節の食材は其の鮮度が命であり、含まれる栄養価は高いと言われ、豊富となる供給量から手頃な値段で容易に入手できるのが普通であり、健康的にも経済的にも大変好ましい、健全な食生活の維持の観点からは申し分ない買い物になり、その大切さは言う迄もありません。 

欧米では健全な食生活が齎す真の健康、広範囲な視点からの健康観の「ウェルネス」、健康を維持する体力作り、心肺機能、筋力・筋持久力、柔軟性を維持する適切な運動量で言う 「フイットネス」、そのの観点から捉えれば、原点となるのが食を通しての積極的な健康作りであり、それに寄与する新鮮で栄養的にも優れる旬の季節の食材摂取、そのキャンペーン活動が大変盛んなようです。

 

―地域のキャンペーンポスター

それに余計な加工や輸送費が省ける事で省エネにもなり、「フードマイレージ」、「カーボンフットプリント」のコンセプトにも通じる、古くて新しい考え方として、今や社会運動化していると申せます。

それ故に、全米では州ごとに、生産地の産直店などから積極的に購入する季節に合わせた地産地消が広く提唱され、”Buy Fresh, Buy local” が何処でも合言葉にもなって居るようです。

 

ー旬の食材の購買キャンペーンのロゴー

片や日本の現状は如何でしょうか? 生鮮野菜類では充分な生産供給能力を持ちながら、其の産地の供給体制の組織化の不備、高い流通コスト、消費者の無理解や飽食で乱れる食習慣、其の価値観、捉え方の違いで市場格差があり、適切な生産消費の歯車が多くで上手く噛み合わず、唯一市場競争力がその価値を握る事となり、季節品となる旬の生鮮野菜等は、常に供給量が問題であり、消費が伸びなければ価額の低迷化による損失に繋がり兼ね無いと出荷調整されたりし、旬の季節の食材の持つ真の恩恵、都市生活者が多い末端需要者である消費者には、今ではなにやら実感できない、希薄な存在となって居るように見受けます。

 

―欧米では季節ごとの野菜や果物の摂取ガイドカレンダーが登場して居ます!ー

これも亦、限られて狭い国土の都市一局集中による消費地の偏在が為せる業であり、有るべき姿、其の当然のビジョンが描けない、日本固有の現象の一端かも知れません。

そんな事からでしょうか、昨近は高齢化による健康志向から、農薬使用大国の日本の野菜に対する不安、増える輸入野菜への不信もあってか野菜消費は低迷化して居り、その安全性への不安からの消費者の野菜摂取不足(?) どこかの国の真似でもありましょうが、それに突け込むような訳の分からぬ栄養サプルメントが次々と登場し、マスコミを通じてのコマーシャルがオンパレード状態です。

 

―不足する栄養分補足、化学肥料と同じ原理では(?)-

農薬の潜在危険を恐れて野菜摂取を控える等言語道断であり、一方健康人が毎日の食事から摂取する栄養を、サプルメントで補う必要性をどう判断されるのか判りませんが、ストレス社会の飽食の果てに生まれた、偏った食生活の栄養摂取の是正と言う事でしょうか? 何処かで狂った健全な食生活に対する異様な考え方、日本の変質化する社会現象の一端を垣間見る思いが致します。

ご存じの様に、日本には 「身土不二」というコンセプトが以前からあり、其処から世界に発信されたのが、欧米での「マクロビオティック ダイエット」と呼ばれる健康食療法であり、其の背景には、正しく地産地消、旬の季節の食材の摂取の持つ恩恵があるのです。 

 

―マクロビオティック ダイエットの原点は季節の自然食摂取―

今一番の問題は、季節外れで栽培される野菜類が多くなり、旬の季節が転倒している事です。そのコスト増に加え、含まれる肝心な栄養分は同じ野菜でも栽培される季節で著しく違うと言う事が分かっています。

例えば、夏に収穫したホウレン草、旬の冬に収穫したものと比べるとビタミンCの含有量が1/3に減る事が明らかにされて居ると言います。その情報、日本の研究者から発信されて居るから皮肉です。

市場で高く売れるようにとその季節をずらす生鮮野菜や果物等、経済優先の高付加価値化は必ずしも健康食材には繋がらない事は明白であり、そんな風潮、それに応える賢明な消費者が変えるしかありません。

 

―地産地消の省エネのシンボルマークー

尚、「フードマイレージ」、「カーボンフットプリント」に就いては、以前に発信したブログ、「炭素税とカーボンフットプリントフートマイレージ」をネット検索して読んで頂けたら幸甚に存じます。

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