白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―旬の野菜が健康を支える !-

2015年03月24日 | 健康

高齢化社会と言われて久しい日本ですが、老人となって感じる事と言えば先ず健やかに老いる事の大切さであり、その心と身体の健康を支えてくれるのが、健全な食生活と心身共に必要な適度の運動です。

 昨年、妻に先立たれて気力を無くし、何時妻からお迎えが来ても良いとの想いが募る一方で、妻の分まで健康で長生きして天命を待つ、そんな覚悟が一層強くなった様な気がします。自分が喜寿を越しても、こうして毎日を元気で過ごせるのはそんな想いのお蔭かも知れません。

 

―悪すぎる日本の高齢化社会イメージーWebImagesより

それでも何より大切にして、日頃から心掛けているが心身の健康への関心であり、病気に成らない為に、自分には合っていると思われる生活習慣をしっかり身に付けて実行する事に専念して居ます。

 その心掛けを支えてくれているが趣味と実益を兼ねた菜園での野菜作りに加えての新プランター野菜栽培ですが、其処から学ぶ野菜作りからの知恵、それが亦大切であります。

何しろ健康に野菜を育てるには、先ず障害となる様々な環境異変への対応が必要であり、其の上に時には避け難い病虫害の発生があります。

 

―高齢者は食生活が大切です!―WebImagesより

それらに対処して克服し、それなりの収穫を如何にして上げるかですが、徹底した農薬の不使用を信条にしていますから、自然には逆らわない事にして、当然守るのが耕種的、物理的防除での対応です。言うなれば、病害には耕種的防除、虫害には物理的防除と言う事です。

 自らの健康管理も亦、同じ様に考えて、矢鱈にクスリは飲まない事にしており、一寸やそっとの事で簡単には医者に掛からないで済むようにと、先ず身体に負担となる無理をしない事、特に寒暖の極端な差異と季節の変化、その替わり目に気を付けて、備えとなる抵抗力を付ける体力作りを日頃から心掛けしております。それには何と言っても大切なのが毎日の食事であり、其の中でも良質な野菜の食べ方です。

 

ー何時の時代も家族コミュニケーションが大切WebImagesより

先日の東京新聞にも書かれていましたが、日本人は平均して野菜不足と言われています。1日当たり350gの野菜摂取が推奨されて居ますが、毎日の事であり、野菜の必要成分を意識してどんな野菜を選んで食べるか決めるのは、負担でもあり面倒な事であります。

 今では多様で豊富な野菜が年間を通して市場に並び、貯蔵技術も発達して大概の野菜は何時でも手に入るようになっています。

昔からの季節の「旬」の野菜もありますが、季節に余り関係ない施設園芸栽培品が多く出回り 「旬」のはっきりしない野菜が増えており、亦遠く海外からも入って来ている野菜もあって、其の選択肢は大変に広くなっています。

便利な事ではありますが、それだけに多くの場合で、どんな料理に使うかで野菜を選ぶ時代になって居ると言う事です。

しかし肝腎な、知って置きたい事は、野菜は其の種類で含まれる栄養成分がいろいろ異なるのは当然ですが、亦産地や季節、特に「旬」と呼ばれる時期によって、含まれる栄養価が相当に違っている事であります。

 

―役割を失くし時間を持て余す老人が社会問題!-WebImagesより

ネット上にありました、女子栄養大学の辻村卓教授の~旬を知り、豊かな食卓を~の中に、「昔から「旬の野菜には栄養がある」といわれていましたが、わたしたちの研究でも、旬の野菜の栄養価は昔も今も変わらず、野菜は旬の時期に充実した栄養価を持ち、それ以外の季節は旬に比べて数分の一の栄養価しかないことが明らかになりました。」と書かれています。

 野菜の主要な栄養素と言えば、ビタミン類とミネラルであり、特に変動が大きいのがビタミンAに替わるβカロテンとビタミンCであると言っています。

それでも、野菜生産者側の立場からすれば、幾ら美味しくて栄養豊かでも、旬の野菜は一時に大量に出回ることで価格暴落のリスクがあり、旬を外して生産する事の方が収入の安定につながるということになるのです。

其れは当然な事でしょうが、其れだけでないのです。実態は、味は二の次であり、商業栽培上の利点となる収益増大に繋がる、多肥と農薬漬けに強くて形状や規格が一定になり易く、栽培で手抜きの出来る品種選択が先ず優先されている事であります。

 

ー千葉県のキャベツ畑風景―Webpagesより

その為に、昔から作られて来たような露地栽培に向く野菜品種が減ってしまい、替わって施設栽培向けや商業用栽培品種が多くなり、使われる農薬も亦、単なる病虫害対策ののみならず、成長調整薬剤や植物栄養剤まで、収益上有利となると言うなら、どんなでも使われる時代となり、その傾向は大量出荷が可能な産地程強いです。

それやこれやが重なって野菜の本来の個性が失われ、食べても余り美味しく無い野菜が増える結果となり、野菜離れが起こって消費の減るマイナス効果となって居ると窺えられます。

 私事ですが、昨年は妻の他界があって気力を失くし、昨秋はキャベツも白菜も育てる気になれなかったので、珍しくキャベツと白菜は市販品のお世話になったのですが、其の味の無さには閉口致しました。

それでも菜園隣家で余った苗を頂いて、春キャベツは遅れて植え付けたのですが、其のキャベツ、今年の冬は外房でも事の他冷え込みが強くて収穫期が大分遅れました。

 

―春キャベツの特徴の柔らかに巻き込みーWebImagesより

先日やっと一部を収穫し、持ち帰って食べたその春キャベツの美味しさ、それは格別であり、15個程収穫して来たのですが、娘家族の5人を含め1週間で全て食べ尽くしました。

無農薬でいてナメクジ一匹も入っていない、ふわーっとした柔らかさで甘味のある春キャベツ、葉の詰まった堅い冬キャベツでは味わえない独特の旨さがあり、娘曰く 「残りも早速収穫して来て頂戴!」です。

これぞ 「家庭菜園」で作れる、無農薬の味本位の野菜栽培の醍醐味と言う事でしょうが、これはキャベツに限った話ではありません。

米で言えば、先ず「コシヒカリ」ですが、コメはその品種が何であるかで市場価額が先ず違います。次にその産地と其の栽培法ですが、その評価判定のノウハウ、いろいろあるのですが一般には中々公開して呉れません。

 

―世界一高価なブランド米です!-WebImagesより

其れは野菜も亦同じであり、品種に依って違う、野菜の本来の味、その持つ特徴、それが発揮できる「旬」の持つ栄養価で違う旨味等、上手に育てて「旬」の野菜作りで其の美味しさを追及し、その極意を知る事の楽しいさ、それが家庭園芸の真骨頂であり、それには詳しい品種情報、種子情報が何より大切です。

 先の女子栄養大学の辻村卓教授旬を知り、豊かな食卓をの中でも、それを次の様に申しています。

「外食が多くて野菜を食べる機会が少ない人や、食が細くてあまり量が食べられない人はなお一層、旬の栄養の知識を持ち、旬のものを選んで食べることが大事になります。

 「病人食や給食、市販の弁当などでは、ほうれん草やトマト、かぼちゃといった野菜を「一年中ある便利なもの」として重宝しています。しかし、かたちだけ栄養バランスを整えても、旬の野菜の持つ栄養分を最大限に引き出したことにはなりません。

 

―野菜の旬を知ろうのイラストーWebImages より

尚亦、「旬の野菜」の価値を見直す為の活動が行われていて、其の推進委員会が定めた次の様な10か条があります。

旬の野菜は

(1) 消費者が住むそれぞれの地域で
(2) もっとも適した時期に
(3) 無理なく作れるもので
(4) 食べごろに生産されたもので
(5) 新鮮で
(6) 栄養分がいっぱいで
(7) 安全で
(8) おいしい
(9) 自然環境にやさしく

(10) 人にもやさしい

これは他でも無い、「キッチンガーデン」ずばりの野菜作り10か条でありますが、商業栽培ではそう言うようには出来ない事情があるのです。

それを強いて申せば 「旬の野菜」なら、1日350g必要な野菜摂取量が、もっと少なくて済む事になるかも知れず、それでは生産者は耕作放棄を強いられ兼ねません。それに日本は、白菜を1/4カット、キャベツを1/2カットしても売れる、お手頃が好ましいとする実態認識の国なのです。情けないと思いませんか!

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