－スプラウトはスーパーフード！－

またまた、スプラウトの話で恐縮ですが、此の優れもの「スーパーフード」とも呼ばれる発芽食材の評価、日本は、アジアのスプラウト発祥地の中にあって、古くから伝わった発芽野菜の「もやしスプラウト」を食用にして来た国柄にも似合わず、其の安価さが災いしてか食品としての優れた特徴の理解が何か乏しく、今日の健康志向ブームの中にあって、その持つスプラウトの栄養価の認識が欧米に比べたら希薄の様に感じられて成りません。

 

ー韓国料理の定番サイドデッシュのコンナムルーＷｅｂＰａｇｅｓより

その点で、先のブログ記事でも触れましたが、１９６０年代からアメリカで盛んにつくられるようになった「スプラウト」、その原点は第二次世界大戦の末期のアメリカで起こった動物タンパク質食品の供給逼迫から、植物タンパク質の大豆への関心が集まって「スプラウト」作りが始まったとあります。

 既に当時、中国系移民の間では一般的に作られて居たと言う大豆もやし　「ソイビーンズスプラウト」から発芽野菜の「スプラウト」つくり全般へと発展したのです。

しかも其の評価の観点が、種子発芽によって生まれる酵素や増える栄養素に有ったと言いますから、其の掴みどころは大分違います。

 

ービーンズスプラウトは発芽野菜の原点です！－ＷｅｂＰａｇｅｓより

唯、アメリカの食文化にはそれぞれの出身国で異なる食習慣や嗜好の違い等が背景にあり、如何に栄養的に優れていても、口に合わない事には如何にもならず、特に「大豆もやしスプラウト」だけでは、欧米食の「サラダ」食材には不向きでもあったのでしょう、替わって「スプラウト」一般の高い栄養価に着目して広まって行ったのが、野菜やハーブの「スプラウト」類から、更に広がった穀類から其の他のナッツ類等、多様な種類の「スプラウト」の登場と相なったと申せます。

 今や其の中でも、特に人気の高いのが　「アルファルファ　スプラウト」であり、それに亦　「ブロッコリースプラウト」で有ります。其のどちら共　「スーパーフード」に相応しい、含まれている豊富な栄養成分が多くの人気を得ている所以と言う事です。

 

ー10 Reasons to Eat Sprouts―ＷｅｂＰａｇｅｓより

そんな事からでしょうか、全米での会員数が２千８百万人を超えると言う　「コミュニティーニュースサイト」の“ヘルシーリビング”の欄の中に、「スプラウトを食べる１０の理由」が掲載されて居ました。

 其処には、「スプラウト」は正に、地場で育つ最良の食材でありますが、誰もが育てて食べるまでには未だ至っては居りません。

「スプラウト」の持つ健康と環境へ恩典を考えるなら、「今こそ、あなたの食事にもっと沢山のスプラウトを加えてみる時です」とあり、其の１０の理由が下記の様に揚げられていました。

 1. スプラウトには料理前の野菜や果物の１００倍を越える程の多くの酵素が含まれていると専門家は見積もって居ます。それらの酵素は特殊タイプのタンパク質であり、私たちの身体の全ての機能を支える触媒として働きす。

食べた食物からより多くのビタミン、アミノ酸、必須脂肪酸を取り出して、栄養素で作り上げられる生命構造体の私たちの身体の各活動がより効果的に確実に働くように作用するのです。

 2. 種子や豆、ナッツ、或いは穀類の種子は発芽すると、含まれるタンパク質の性質が改善されるのです。タンパク質は、吸水して発芽する過程で其の持つ栄養素が改善されて変化します。

例えば、発芽過程でかなり増加するたアミノ酸レシンは、風邪の炎症を阻止するのに必要なものであり、健康的な免疫システムを維持する働きをします。

 3. 種子や豆、ナッツ、或いは穀類の種子に含まれる食物繊維は実質的に増加します。食物繊維は体重低下に重要であります。繊維質は体内で脂肪や毒素と結びついて排出されるだけでは無く、分解された脂質が栄養素として消化器官璧を通じて血液に吸収されるのですが、その前に素早く体外に確実に出て行くように働くのです。

 4. ビタミンの容量が劇的に増加します。特にはっきりしているのが、ビタミンＡ、ビタミンＢ複合体、Ｃと　Ｅです。或る種子や穀類、豆やナッツ類は、僅か数日間の発芽作用で元の容量の２０倍にも増えるのです。

緑豆もやしスプラウトでは、その発芽過程でビタミンＢ１が２８５％、ビタミンＢ２が５１５％、ナイアシンが２５６％に増加する事が研究で明らかにされて居ます。

 5.必須脂肪酸の容量も発芽過程で増加します。脂質燃焼用の必須脂肪は一般の食事では多く含まれて居ない為に、多くの方が欠乏して居ます。スプラウトを多く食べる事は、それらの重要な栄養素をより多く摂取する優れた方法になります。

 6.発芽過程でミネラルは、種子や豆、ナッツ、或いは穀類の種子のタンパク質を捕捉して、体内でより一層利用し易くしています。それがカルシュームやマグネシュームのようなアルカリ性ミネラル類の真の姿であり、私たちの身体の体重減少やより好ましい健康のバランスを保つ化学的な働きの助けをしているのです。

 7.スプラウトは地場で育てられる究極の食物です。自身で自らスプラウトを育てるなら、環境を守る事になり、望ましく無い殺虫剤や食物添加物の使用、体重コントロール努力を阻害するその他の有害な化学物質の脂質強化剤の利用等を確実に無くします。

 8. 種子や豆、ナッツ、或いは穀類の種子に含まれるエネルギーは、吸水して発芽する事で活発化するのです。

 9.スプラウトは私たちの身体をアルカリ性にします。癌を含めて多くの疾病は身体の過度の酸性化に関わって居ます。

10. スプラウトは安価です。人は健康な食べ方をしない事の言い訳に、しばしば健康な食品のコストの事を言います。しかし、スプラウトは大変安価であり、より健康的な食べ方をしない言い訳にはスプラウトは最早なりません。

 

―最適な姿のトッピングとなるスプラウトーＷｅｂＰａｇｅｓより

このような良いことずくめの話を読まれて、もし、取り立てて参考にする程の事では無いと思われる様でしたら、多分余りご自分の健康管理に注意を払われておられないが方でしょうし、もとより野菜の栄養には特に関心がありませんと言う事ですね。

 それでは、其の「スプラウト」に対して今警鐘を鳴らしている、全米政府関係機関の「健康安全情報サイト」がありましたので其の一部を転載させて頂きます。

 

ーヘルシーなスプラウトのロール巻―ＷｅｂＰａｇｅｓより

 スプラウトで知って置くこと！

スプラウトは他の生鮮食品と同じように、生や軽く火をとうしただけでは食中毒のリスクがあります。他の生鮮生産物と違って、種子や豆類を発芽させて育てる為に暖かくて高い湿度を必要します。其の状態は亦、サルモネラ菌や大腸菌を含めたバクテリアの繁殖にも理想的な条件であります。

 １９９６年以来、生や軽く火をとうしただけの様々なスプラウトに関係した食中毒が、報告のあっただけでも、少なくも３０件以上発生しています。其の殆どの発生原因がサルモネラ菌や大腸菌がです。

 スプラウトに関連する発生中毒、バクテリアの原因は普通の種子であります。種子に存在するかも知れない有害なバクテリアを殺したり、或いは発芽がさせて検査したりする、許可された幾つかの手法が有ります。しかし、すべての有害なバクテリアを除去する事を保証出来る措置は無いのです。

 家庭で育てるスプラウトなら安全化と言いますと、必ずしもそうではありません。もし、僅かでも種子に有害なバクテリアが存在すると、いくら自宅で衛生的に育てても、発芽過程でバクテリアは高いレベルまで繁殖できるのです。

 スプラウトの商業生産者が安全性の向上に如何しているかと言いますと、１９９９年に、ＦＤＡ（連邦食品医薬品局）は、スプラウトの有害バクテリアによる汚染リスクを減らす指針要領をスプラウト業界に用意いたしました。ＦＤＡと連邦の各関係機関は、業界と協力して種子汚染を探査して減らし、且つ亦、汚染したスプラウトが市場に出廻らないようにする作業を引き続き行っています。

 消費者が中毒のリスクを減らすには何が出来るのかと言えば；

 子供さんやお年寄り、妊娠中の女性、免疫システムの低下されている方々は、生ではいかなる種類でもスプラウトを食べるのは控えるべきです。

 中毒のリスクを減らす為に、スプラウトは徹底的に料理してください。料理すれば有害なバクテリアは死にます。

自分の食べ物に、生のスプラウトは加えられないように要求してください。もし、サンドイッチやサラダをレストランや売店で購入するなら、生のスプラウトが添えられて居ないかチェックし、確かめて下さい。

 

―スーパー食品が受難中です！－

今や世界中での人気のスプラウト、いやはやは大変な事になって居ますね！ところが　「スプラウト」に替わって懸念を解消する？「マイクログリーン」の出現と言う事になるのか如何か、アメリカでは、目下勉強中と言う事のようです。