白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―脳と筋肉を鍛える 仙人のかすみ食!― 

2017年11月01日 | 健康

今年は9月、10月と共に不順な天候続きであり、先日の台風22号の通過後には、例年より10日も早い冬の到来を告げる木枯らし1番が関東地方では吹き荒れました。

高齢者にとって事の他応えるのが早い寒さの到来であり、老人は体力が落ちると共に血流量も段々減り、若い頃より身体機能が低下して、体温維持が一層難しくなるからです。

それには筋肉のミトコンドリアを鍛える必要であり、適切な運動習慣を付けて、多くの酸素を取り込んで全身に行き渡らせる有酸素運動をしっかり実行する事だと良く言われています。

 

―ジョッキングなら、心肺機能と酸素摂取能力がより改善!-WebImagesより

其処で歳をとっても簡単に続けられるのがウオーキングですが、下半身だけを鍛えるのでは無く、全身の筋肉を伸ばす運動も必要であり、一寸汗ばむ程に手足を充分に動かせるテレビ体操も亦、お年寄りはあわせて実行すべしと頑張って居ります。

更に必要とされるのが脳のミトコンドリアを鍛える事であり、歳をとっても続けられる何らかの脳トレとなる活動を始め、無理とはならない程度にしっかり脳を鍛える事です。

頭を意識して使うようになると脳が活性化し、活動が盛んになってミトコンドリアが鍛えられます。記憶力は年齢と共に少しずつ低下しますが、脳を使っていれば思考力はそれ程は衰えませんし、身体の運動機能と同様に脳も亦、使えば使うなりに機能維持が出来るのであり、認知症等の発症の心配も遠退きます。

 

―細胞には解糖系とミトコンドリア系が併存―WebImagesより

ご存知とは思いますが昨今は 「サーチュイン遺伝子」による寿命延長効果が話題になって久しく、食事のカロリー量を30%制限すると、眠っていたサーチュイン遺伝子」にスイッチが入って、老化の要因となる肌や血管、脳などの様々の器官の若さを保って老化を遅らせるようになり、その結果、誰もが100歳どころか、120歳までの長寿も夢ではないと言われています。

そのせいでしょうか、近頃の若い人の中には食事量を少くしている方が居るようですが、少食は決して若返りの世界では無いと言いますし、栄養学の観点からも、それは容易に頷ける事であります。

それでは少食が何を意味するかと言えば、食べない事はミトコンドリアの世界であり、言うなれは「かすみ」を食べる仙人の世界に入る事だと、昨年亡くなられた免疫学者の安保徹先生はその著書の中で申しています。

 

―不老不死の術を会得し神通力を持つと言う仙人―Wikipediaより

安保徹先生曰く、人が若いと言う事はよく食べることであり、若者にとっては解糖系のエネルギー生成の時代であり、多くを食べて新陳代謝を促進するのであり、若さを保つことが、良く食べる事に繋がっていると言うのです。

太った人を見れば分かるように、細胞分裂も盛んであり、艶々した肌をしていて綺麗ですし、ある程度年齢を重ねても、同じように解糖系のエネルギー生成を使い続けている方は沢山食べて居り、比べて見ると大概は若々しく見えます。

もし、若い頃から食事量を減らして少食にすると、早いうちからミトコンドリア系のエネルギー生成中心の世界に入ってしまい、まだまだ先の長い人生を送るのには、早くから痩せこけてしまい、後年になっての持久力が不足して仕舞います。

 

―解糖系とミトコンドリア系では エネルギー産生効率が違う!ーWeb Imagesより

だからと言って中高年になっても食べる量を減らさずにいると、少ない栄養で大きなエネルギーを産み出すミトコンドリア系のエネルギー生成を続けての栄養過多となり、体内の諸機能が栄養処理に追われるようになり、返って免疫力が落ちて身体の防御力が低下してしまい、病の発症にも至ると言います。

それで、中高年の生活習慣病の発症要因の多くは、少食を求めている身体の究極の声であると、安保徹先生は申しています。

ですから、中高年以降の食事の量が自然に減る、良好な体調維持が出来ている人は、解糖系のエネルギー生成からミトコンドリア系のエネルギー生成のへの変遷にうまく適応された方であり、其の儘うまく進めば、其れこそ仙人への道に入る事ができると言うのです。

たっぷりな酸素量と最小限の栄養で、ミトコンドリアを活性化させて開いて行くのが仙人になる道であり、10年、20年かけて、食を細くしながら、究極の長寿を極めるのが、仙人のかすみ食への道と言うのです。

余談になりますが 「久米仙人」は会得した飛行術中に、粂川の辺で洗濯する若い女性の白い脛(はぎ)に見惚れてしまい、神通力を失い墜落した話でありますが、女仙人なら、そんな事も起りません。実は日本には、最小限の栄養で生きられている、その仙人道に見事に入られた女性が居られるのです。

1日約50キロカロリーの青汁1杯と、サプリメントだけの生活を20年近く続けられていると言う、1962年生まれの森美智代さん、鍼灸師となって大阪府八尾市で森鍼灸院を開業されている方ですが、因みに彼女は、ミトコンドリアが盛んに活性化する、36,8℃の体温の持ち主だそうです。

 

―1日一杯、50キロカロリーの青汁を飲むだけの「不食」の生活を20年続けている

と言う、森美智代さんーWeb Pagesより

但し、若くして仙人道に入られた彼女が 「サーチュイン遺伝子」にスイッチが入って、100歳、或いは、120歳の長寿が全うできる事になるか如何かは、ずっと先の事であり、いずれにしても彼女をそっと見守るしかありません。

唯、知って置く大切な事は、仙人のかすみ食は人が集って食を共する、家族共々で過ごすだんらんの場が失われる怖れがあり、孤食を旨として、己一人で自然と向き会う無我の境地の場しか無く、支えとなるのは穏やかな暮らしと長寿の暫しの享受であり、孤高の世界に1人棲む覚悟です。

健康長寿の為に脳も筋肉も鍛えても、人と集いて共に食する楽しみを失うであれば、それは人生の大きな損失になり兼ねません。

先日は、今年傘寿を迎えての記念にと中学校時代の最後となるクラス会があり、暫し旧交を温めたのですが、最後に、できれば次回を米寿の集いにしては如何かと申したら、出席者の殆どが無言でありました。

米寿とは、もはや仙人道に入っての世界であり、鬼籍に入らずとも、集いて共に食する楽しみの場では無くなると言う意味であったかと、今更ながら思い返されます。

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