きのうからJ!リーグが開幕しましたが、ベガルタ仙台は、J2から昇格した甲府と対戦し、1-1の引き分けに終わりました。 負けなかったと思えばいいのかもしれませんが、ここは開幕戦、何としても勝ってリズムに乗りたかったです。 残念です。 どうも仙台は引き分けが多すぎます。 これも負けないだけマシともいえますが、やはり勝負はきっちりと勝って欲しい!!と強く思います。 とくに今年は浦和や鹿島が強そうなので、勝ちそうな相手にはきちっと勝っていくということが絶対に必要です。 ACLも引き分けでした。 早く勝ち癖をつけてほしいですね。
おとといの新聞でみた「お知らせ」コーナーの記事を元に午後から出かけて来ました。行先は県民会館(東京エレクトロン宮城)です。 ここで午後2時から #オーケストラ・ドゥ・センダイ 第10回記念定期演奏会# がありました。 演奏曲目がベートーベンの第九ほかとなっていて、当日券も1000円という安さでした。
普通第九といえば忙しく慌ただしい”年末”というイメージが強く根付いていますが、”年度末”ということもありですね。 年度末も(現役の人にとっては)何かと慌ただしい時期です。
ネットで調べたら、合唱は「塩竈第九合唱団」となっていました。塩竈市民が中心となっての合唱か、それならちょっと聞いてみようかな、どんな歌い方をするのか興味がありました。
(A4版)
というのもこの前東北大学の萩ホールに置いてあったチラシで知ったのですが、3月17日(日)に”#1000人でうたう第九多賀城第九コンサート#”があるのです。 しかも入場は無料、整理券必要となっていました。その整理券は2月10日から多賀城市内の3つの施設で配布するとなっていました。 それなら多分もう駄目だろうなと思いつつ、多賀城市文化センターに電話したところ、入場整理券は2月10日当日になくなりましたとのこと。即日完売ならぬ完配ということでした。
ソプラノ:佐藤順子先生
なぜ行きたいと思ったか? チラシを見て是非とも行きたい、行って聞きたいと思ったのは、他ならぬ私が仙台の第九の練習でお世話になっていた 佐藤順子 先生がソプラノのソロとして出場すると書いてあったからです。ボイストレーナーとして、歌う前の発声練習を中心にお世話になっていたからです。
17日がだめなら3日雛祭りの日に聞きに行くのもよかろうと、健康も兼ねて歩いて行ってきました。 1時25分頃県民会館に着いたのですが、もうすでにかなりの人たちが並んでいました。 私の後にも長蛇の列です。すごい人気なんだなあと改めて感じた次第です。
1階の中央からやや右側の席に座りました。 後で放送で知ったのですが、主催者が用意したパンフレットが足りなくなったということでした。ざっと見たところ1000人弱は来ていたでしょうか。 すごい人出です。 主催者側の熱の入れようが伝わってきます。
オーケストラ・ドゥ・センダイの第10回の記念演奏であること、曲目がベートーベンの第九合唱付きで、合唱団の家族等がたくさん聞きに来たことがここまで熱気あふれた演奏会にしたのでしょう。
指揮は大浦智弘、ソプラノ 田中三佐代、アルト 高山圭子、テノール 新海康仁、バス 高橋正典 です。(敬称:略) 合唱は「塩竈第九合唱団」と「あつぎ『第9』合唱団」(厚木市からの応援団)です。 パンフレットの最後のメンバー表を見てびっくりしました。男性が圧倒的に少ないのです。
我々「仙フィルと第九を歌う合唱団」も女性が多く男性は劣勢?でしたが、それ以上に男女比が極端でした。これで合唱が成り立つのか?と心配したほどです。 「塩竈・・・」はソプラノ26人、アルト55人、テノール5人、バス7人、「あつぎ・・・」はソプラノ17人、アルト19人、テノール6人、バス11人 となっています。 二つを合わせると、ソプラノ43人、アルト74人、テノール12人、バス18人の合計147人です。 147人中男性はたったの30人です。20%です。 これで大丈夫なのか?やはり心配しました。
第九の演奏は2時45分から始まりました。オーケストラの人数は十分多いです。仙フィルよりも多いのではないかと思いました。 オーケストラの演奏は第1楽章では管楽器の演奏が何か不安定で、びくびくしながら聴いているような感じでしたが、第2、第3と進むにつれて安定してきたように感じました。生意気ながら、全体の中で管楽器が馴染んでいないように思った次第です。 それに引き替え弦楽器の方は安心して聞いていられました。
第4楽章が始まって約8分後、いよいよバリトンのソロのスタートです。216小節 O Freunde,・・・・・ そして男性陣の第一声 238小節 Freude! 257小節からのDeine Zauber・・・は全パートが同じ歌詞ですし、285小節からのJa,wer auch nur・・・も、313小節からのKüsse gab sie uns・・・も同じ歌詞
411小節からは男性のみの行進曲風の旋律ですから問題はありません。ただテノールが第1と第2に分かれるのですが、はっきりとは聞き取れなかった感じです。 そして543小節からの有名な”歓喜の歌”が始まります。 Freude schöner Götterfunken,Tochter aus Elysium,・・・ 折角の盛り上がるところなのですが、女性陣に圧倒されています。
でも次の595小節は男性陣が先に出ます。8小節も。 その後女性パートも入りますが、611小節から618小節までは再び男性パートのみ。
654小節からの二重フーガ、アルトから出てすぐにソプラノが入り、662小節からテノールが入ります。729小節まで続きますが、ここはソプラノの独壇場みたいな感じでした。仕方がないです。自分たちのことを考えても女性パートが強いです。叶いません。
それでも感動しました!!
去年12月22日に自分がステージに立って歌ったところ、1階から3階まで満員で、眩しいスポットライトを浴びての合唱、ステージ奥のティンパニーのすぐ後ろの席で第九合唱のテノールを悔いのないように歌い切りました。 オーケストラの後ろで歌うのは3年間経験しましたが、ステージの正面からオーケストラと合唱を聞くのは初めてです。 後半に行けば行くほど、何と言うのかこみあげてくるものがあり、感激の涙がうっすらと伝わってきました。 去年聞きに来てくれた人が、泣くそうになるくらい感動した、心を揺さぶられたと言っていましたがそれはこういうことかと納得した次第です。
自分で歌っているときと聞いているときでは、当たり前ですか、感激さが異なります。歌う時は何と言っても緊張していますし、歌い終わればそれだけ大きな肩の荷が降りてほっとします、ほっとひと安心してからじわじわとヤッタアーという達成感と喜びが湧き上がってきます。
Überwind den Kummer, dann erreich die Freude! (苦悩を突き抜け歓喜に至れ!)