鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

痴呆性老人について(序章)

2007-02-13 22:25:23 | 思いつくまま

 平成12年に新潮文庫の「マイブック」を利用して、毎日短歌を最低一首つくっていこうと思い、スタートしました。

 そうしたら、結果として、じわじわと老人性痴呆症に犯されていく、同居している実母のことをいっぱい書いていました。

 家族での介護はもう限界だと感じた頃に、そういう母のことを私の兄弟姉妹に知ってもらおうとして、「最期を信じて」と題して、平成15年6月にまとめた短歌集(といえれば)の前書きとして書いたものが下記の文章です。

 

 どのような方法で、どのくらいの頻度で、紹介していけるかまだ悩んではいますが、2月7日のブログでも簡単に触れたように、痴呆性老人の介護で日々悪戦苦闘している家族にとってほんの少しでも励みとなればいいなあと思って、恥を忍んで紹介してみようかなと思っている次第です。

 

                  ※※※※

 平成十二年(西暦2000年)からはじめたことに、毎日・毎食の食事の内容を記録すること及び一日に一首以上の短歌をつくることがあります。

  丁度、前年の秋に新潮社から「マイブック」という文庫版の日記帳みたいなものが発売されたので、これを使って何かを始めてみようと思い、それならばと前述のようなことを、平成十二年から始めたわけです。

 

 短歌については、残り少なくなった人生を、毎日、日常的なことや周りの環境・自然現象や家族のこと、仕事や趣味のことを見直し・見つめなおすことで何か新しいものが発見できないか、新境地が開かれないかという思いもありましたが、何はともあれ毎日最低でも一首の短歌(らしきもの)をつくるように心がけてみれば、ボケ防止にもなるかもしれないし、ひょっとして短歌もうまくなってくれればこんなにうれしいことはないという思いで、平成十二年のお正月から始めたものです。

 

  今回、母親がアルツハイマー型の痴呆症にかかり、徐々に徐々に症状は悪化の一途をたどり、三年くらいで介護保険でいう「要支援」から「要介護5」となったこと、その間家族としてできる限りのことをやってきたつもりですが、ことここにいたっては施設入所しか残された道はないというところまで追い詰められたこと等、そういう状況のなかで、折にふれ、あるいはやむにやまれず書いてきた短歌を振り返り、まとめてみて、もしかしたら母の状況やそのときの家族の対応等が時系列的に表現できるかもしれないと思い、まとめてみたものです。

 いいも悪いも、うまいも下手も関係なく、すべて取り込んであります。これを読んで、どう感じるかは皆さんの自由であり、途中で読むのが嫌になったら止めて捨て去っていただいても結構です。

 

 もとより、短歌をつくることにしたとはいえ、拙句であり、人に見せることを想定してつくってきたものではないし、当然のこととして母のことだけを題材にしたわけでもなく、母の出来事はすべて取り上げているわけではないことを予めお断りしておきます。

 

 他に楽しい出来事や特記すべきことなどがあれば、母に問題行動等があっても、母のことは取り上げなかったのは言うまでもありません。月によって多かったり、少なかったりしているのはそのためです。

 

 結果的にみると、かなり母親にふれているということがわかったわけで、それだけ、いい意味でも悪い意味でも母親の存在・痴呆症の影響が我々家族に大きく関わっているということになります。

 

 また、これはあくまでも「○△×□」という一個人として、思ったこと感じたこと等を題材にしてつくったものであって、一人よがりの部分が無きにしもあらず、かつ家族とは思いが異なる場合も当然のこととしてあり得ることです。家族に迷惑をかけることになったとしたら、それはあくまでも筆者の責任であることも予め申し上げておきます。

 

  平成十二年は一日一首以上、平成十三年(2001年)からは、慣れてきたこともあって一日二首以上つくることを心がけて、現在に至っています。

 ということは、惰性となっているといえなくもないですが、三ヶ年で約二千首の短歌(らしきもの)をつくってきたということになります。

 なお、このことは現在も進行中です。(食事の内容のメモも継続中)

                ※※※※  

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2 コメント

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Unknown (じじ)
2007-02-14 00:11:15
痴呆、これからの私たちにとって少なからぬ関心をを持たざるを得ない課題だと思います。是非続けてください。しかし毎日記録するというのはすごいですね。私は」毎日ブログを訪ねる事は出来ますが、書き続ける事はとても真似の出来ない事でいつも感心しています。このブログも毎日多彩な話題を書き続けることにも勿論感動です!!
返信する
過去のことですが・・・。 (newone1123)
2007-02-14 06:47:15
 過去の家庭介護において、こういうことがあったということを、短歌の形式でお知らせしていこうと思ったわけです。

 我々の個人的な経験ではありますが、家庭介護で苦労している人に何らかの力になれればいいのですが。
返信する

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