午前中は雨降りでいかにも梅雨という感じでしたが、午後からはカラッと晴れ、暑いくらいの陽気となりました。
そして個人的にはなぜか朝から鼻水が止まりません。 勝手に流れてきます。花粉症ということではないでしょうし、もしかして風邪かも、でも熱はないし気力も衰退はしていません。
ということできょうのアブラハヤです。
きのうきょうの雨降りのお蔭かどうか、広瀬川の水位は高くなってきました。 きのうとは当然のこととして、いつもよりも水量は多くなり、濁りも入っています。 きょう午後3時前の澱橋上流の風景です。 きのうの写真と比べていただけるとありがたいです。
(上流側)
(下流側)
きのうは(きのうばかりではありませんが)この波立ちのところは岩盤が露出していたところです。一杯溝がついている岩盤が下流に向かって、突き出ている感じでした。
以下はきのうの写真です。この写真の右側で見つけました。
逃げ遅れたのでしょうか?
これは分流の脇で見つけました。
もちろん本流に逃がしてやりました。 のろまというか、おっとりしているからなのか、急激な水位の減少についていけなかったようです。 ヨシノボリに限らず、水の中ではすばしっこいですよね。
中洲の本流側を上流に歩いて、分流の取水地近くに来ました。下の分流の写真の左下の水溜り。ここにもヨシノボリがたくさんピチャピチャしていたのです。
掬っては本流の方に投げてやりました。
久しぶりに見る ヤゴ です。 結構大きいヤゴです。 2匹いました。
シマドジョウも喘いでいました。
オタマジャクシも犠牲者です。
見つけ次第手で掬っては本流に投げ込んでいたのですが、分流を下りながらよく見ていくとヨシノボリが一杯いるのです。身を寄せ合っているのです。可哀そうに。
そこで一回ごとに捕まえて投げていたのでは時間がかかるし、見ているところから水量がなくなっていくのが分かるので、付近を見渡し丁度いい牛乳パックがありましたので、それに水を汲んで、手当たり次第牛乳パックに詰め込み?ました。
こういう形で群れをなして石の下にいるのです。 30センチ四方の浅い水溜りに何匹いたと思いますか。 自分でもびっくりしました。 軽く40匹以上も数えました。
大きいので10センチくらいですか、小さいと5センチあるかないかくらい。
私としては必死の思いで探しては救出したつもりです。分流だけで60匹くらいは逃がしてやりました。 川の魚の命の恩人ですね。 覚えておいてくれればうれしいのですが、そんなことはあり得ませんね。 でも、いのちを大事にするという童話の世界なら可能かな?
驚いたのはヤマメもいたことです。 もう駄目かなと思って別の水溜りに入れてみたらなんとか泳げそうでした。
それにしても魚にとってはとんだ災難でした。 気の毒です。 かなりの死傷者ならぬ死傷魚が出たことでしょう。 なんで発電所からの放水を止めたのか?それなりの人間の理由はあるのでしょうが、水の中に棲む魚のことに思いを馳せることができなかったのでしょうか? 残念です。
本当はもっと写真を撮りたかったのですが、今回は写真よりも人命救助。魚命救助を優先しました。 何十匹と寄り添って必死に耐えている姿を写真に撮って、紹介した方がPR効果はあるのかもしれませんが。
それにしてもあの小さな分流の底に、こんなにもたくさんの小魚たちが生息していたということは感動的でした。 健気にも生きていたのですね。
最後にきょう午後の分流の様子です。
自然現象で減水したのなら仕方がないですが、発電所の放水の中止は人為的なものです。 お前は、発電と魚とどっちを取るのだ、と言われたら魚をとりたいです。
発電所の放水停止(と言うよりも発電所の取水停止?)は時々あったと思います。小学生の頃に牛越橋の上流で釣りをしていて、ダムの放水のサイレンが鳴った訳でもないのに急に水位が上がって慌てたことがあります。多分、発電水車のメンテナンスの為でしょうけど、魚たちにとってはとんだ災難ですね。
ここまで渇水でなければ、取水が止まる分、北堰下流の流量が増えて若干の時間差はあるものの、プラスマイナスゼロになるはずなのでしょうが、北堰をオーバフローするまで水が溜まるのに時間が掛かってしまったのでしょうか?あるいは、渇水がひどくて河床が乾いてしまっていたのかもしれませんね。水が飽和状態にならないと伏流水のままですし、伏流水の流下速度はかなり遅そうですから。
それにしても、河川の水利権利用者の方々の河川の水管理の姿勢には、毎度のことながら疑問を感じずにはいられません。自分たちが使う分の流量管理はきっちりやってるはずなので、もうちょっと想像力を働かせてくれれば、こんなことは起きないと思うのですが・・・
話はちょっと違いますけど、漁協はよく黙ってますね。抗議はしたのかな?私は去年まで高知に住んでいたのですが、河川に絡む工事や流量の変化を伴う今回のような作業がアユの遡上時期に行われるとは信じがたいことです。下手をすれば、その年の漁が成り立たなくなりかねないので、賠償ものの騒ぎになりますけどねえ。
なるほど発電用の水車のメンテナンスですか、確かに必要でしょうね。
北堰のオーバーフロー等科学的な見解、ありがとうございます、参考になります。
どの程度かは分かりませんが、橋の工事等に関しては漁協も何らかの行動はしているはずです。具体的にどういう話し合いが行われているのか、裏取り引きみたいなものがあるのかどうか、私のような準組合員には全くもって分かりません。 漁協の総会でどういう議論が行われるのか、知りたいところですが、・・・。
今後ともこの拙いブログをよろしくお願いいたします。