知人の奥方はタイ人。
笑顔がとても素敵な彼女はお料理の先生をやってただけあって
その腕前もすばらしいのですが、もうひとつ、プロとしての特技があります。
カービング(carving)。
野菜や果物を専用ナイフで削りながら草花などをかたどる。
タイ宮廷料理などに添えられる、あの美しい彫刻のような野菜たちです。
タイでは700年以上の歴史をもつ伝統工芸で、
アユタヤ王朝の時代に誕生し、宮中女性のたしなみだったとか。
知人の彼女は適当な大きさに切った野菜を目の前であっという間に
美しい草花に仕上げていきます。
写真は先日BBQした際に即席で作ってくれた彼女の作品(材料:大根)。
所要時間約10分でしょうか。 繊細かつスピーディな手さばき。
彼女の手ほどきを受けながら見よう見まねでトライしたことがありますが、
これが難しい! ほんとに難しい。
不器用そうに見られる私ですが、意外と手芸などは昔から嫌いではない。
彼女がいとも簡単そうにすっ すっ、と気持ちよく野菜をそいでいくので
簡単にできると思いましたが、力を入れて野菜を握り締めてしまい、無残な姿に・・・。
でも、こういう細かい作業に没頭すると、すごく頭がスッキリする。
美しく野菜をかたどること以外に頭になく、クイック・リフレッシュができるせいなんでしょう。
しかも自分の作品ができると、下手なりに達成感もあり、一石二鳥です。
同じ理由で好きなのが「カルトナージュ」。
フランス生まれの、言ってみれば布箱作り。
正確に寸法して切り取った厚紙に、好きな布地を貼って箱を作る。
それだけなのですが、シンプルな箱でも1つ完成させるのに4時間はかかる。
最近は時間がなくてできずにいますが、なーんにも考えないで、
そういう自分だけの世界にひたるのって健康的な現実逃避(?)みたいで好きです。
★カービングって?
★カルトナージュって?
CCつれづれ日記
西麻布の仏レストラン、「ル・ブルギニオン」に行った。
数年前に姉に誘われて行って以来だったが、ディナーは初めて。
アワビのキモって初めて食べた。 珍味。
フォアグラも美味しかった。
オーナーシェフの菊地さんは内臓料理が得意なんだそう。納得。
こじんまりとしたかわいい店です。