
今週は忙しかった。
ゆうべも満員終電で帰宅中、横浜でやや空いてやっとつり革に掴まると、
ひじに「入金日かくにん」と書かれた付箋が。 おまえ、会社からついてきたの?
思わず窓ガラスに映る自分と目が合い、眼鏡もずり下がり、
リリー・フランキーの「東京タワー」を読み返していた私は
「オカン、東京はしんどか。」と心でつぶやいた。
週末が待ち遠しくてたまらない毎日ですが、週末にはほぼ欠かさず
近所にコーヒーを飲みに行く。
カフェって名前だけど喫茶店のほうがしっくりくる感じ。
6畳間?ほどの狭いスペースにこじんまりとテーブルとイスが配され、
音楽も好きだし、マスターの優しい人柄にも癒される。
店内には壁中に映画や音楽や写真関連のポスターやらチラシが
貼りめぐられ、アキ・カウリスマキの「街のあかり」のポスターなんて
貼ってあって、いいなあ。と思う。
アキ・カウリスマキはフィンランドの映画監督で
普通の人々の冴えない日常を描かせたら天下一品である。
登場する俳優陣も美男美女とは言い難い、ともすると
「通行人ですか?」と言いたくなるような人が多いのだが
無表情かつセリフの少ない役で独特の存在感を醸し出している。
フィンランドの国民性というのはまったく知らぬのですが
この人が代表しているとしたらかなり奥の深そうな民族である…。
だいたい「敗者三部作」なんて撮る監督、ハリウッドにはいないでしょうなあ。
北欧はブルーモーメントが何時間も続くというし、一度は行ってみたい。
なんか今北欧ブームみたいですね。
北欧の家具、ドイツの文房具、チェコの食器は見てるだけで大好きである。
チェコの蚤の市もおばはんになる前に体験したい。
話がそれましたが、この喫茶店はコーヒーも350円~とリーズナブルかつ
まったりできる隠れ家(この言葉嫌いだけど)スポット。
軽食も充実。メンタイアボガド納豆ライスはうまい。
ベイクドチーズケーキなんてアイス付で380円。
8人も入るとぎゅうぎゅうなので入れないことも多く、
マスターには悪いけどこのまま地味な路地裏にひそんでいてほしい。