日,暮らし

明日は明日の風が吹く。

「皇帝ペンギン」

2005-09-20 | 映画もまた楽し
久々に映画を見に行った。デップ様の「チャーリーとチョコレート工場」も見たいのだけど,今回は,23日までとなっている「皇帝ペンギン」。これは,皇帝ペンギンの南極での子育てのお話・・・というか,記録だな。息子が塾へ行っている間にひっそりと・・(^^;でも,見ている人,10人くらいしかいなかったなぁ・・。

しかし,映画を見て,何が大変って,皇帝ペンギンのお父さんにはなりたくないなと思ってしまった私・・・(^^;だって,4か月間も,何も食べないでたまご温めるんですよ・・・。すごいです。

年に1度,皇帝ペンギンは南極のとある場所(名前忘れたけど,ちゃんと決まった場所があるらしい)でたまごを産んで,寒い冬の間,自分の足の間に入れて温めるのだが,その間は何も食べられないのだ。たまごを産んだお母さんは,お父さんにたまごを預けて,遠い海へ食料を取りに行く。たまごを預けるのも,何秒間かの間にうまく預けられないと,凍ってたまごが死んでしまうらしい。また,お母さんも,何日もかかって海へ出て,魚を捕ったりするのだけど,アザラシに食べられたりして,たまごのところまで帰れないペンギンもいるのだ。「このアザラシは二つの命を奪った」ってナレーションが被さる。母の命と,そして,えさを待っている子どもの命と。

お母さんが帰ってくるまでの間,お父さんはたまごを温めながら集団で寒さをしのぐ。何百匹ものペンギンが寄り添って寒さをしのいでいるところは,なかなか圧巻だし,真ん中にいたペンギンが次は外というふうに場所を変わるというのも,自然というか,習性はすごいなと思う。そうして,少しずつ冬が過ぎていくころ,赤ちゃんが生まれるのだ。

なんとか無事に帰ってきたお母さんとお父さんは,声を出してお互いを呼ぶ。赤ちゃんも無事に生まれて,そして今度はお父さんが海へ。

ブリザードで赤ちゃんが死ぬこともある。自分の子どもが死んだペンギンが,ほかのひなを奪おうとする姿,また無事であっても,ひなが鳥におそわれて死ぬこともある。自然の世界というのは,本当にきれい事ではない,厳しいものだなとつくづく思う。

そうして,また夏になり海へ向かうペンギン。氷の上ではあんなによたよたと歩くペンギンが,海の中では弾丸のようにすばやく泳ぐ姿を見て,なんだか違う生き物を見ているようだった。

生きるということは,本当に厳しい。私はこのままでいいのかなんてこと,ぼんやり考える。

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