~憧れの焼却炉~
広い敷地の社宅はいろいろな過去の産物が
あちこちに散っていた。
そのひとつがでっかい「焼却炉」。
夕方になると小学生たちがその上によじ登り、
それを足がかりにして、さらに物置きの上によじ登り、
まあ、危険な遊びをしていた。
その他にもカードを見せ合ったり、漫画を読んだり・・・
当時は「携帯ゲーム機」などまだなかった時代なので
(テレビ接続型はあったが・・・)
ほんの1平方メートルくらいしかない「焼却炉」の上は
なぜか子どもたちの“いこいのスペース”だった。
3歳児たちにとって
そこは“憧れの聖地”だった。
なんてったって、よじ登ることができないのだから
挑戦をはじめたのは
ごんたたちだった。(花の江戸子~5、記事参照)
わが息子はその姿をジーっと眺めるばかりで
登ろうとする素振りもみせない。
・・・ん~どうするんだ?
ある日、息子は焼却炉のドアを開けることに成功した。
そして、なんと!そのドアを足がかりにして
“憧れの聖地”へと一番乗りしてしまった
殊勝にも彼はその後、
よじ登ろうとする子に手を貸してあげていた。
・・・そうだ、えらいゾ!
わが息子も成長したな~と母、感激。
その傍らで、ごんたくんがつぶやく。
「わし、一人で登るんじゃ!一人で登ってナンボのモンじゃ~!」
・・・ん~そのとおーり!
忘れられない三歳児のバトルであった。
広い敷地の社宅はいろいろな過去の産物が
あちこちに散っていた。
そのひとつがでっかい「焼却炉」。
夕方になると小学生たちがその上によじ登り、
それを足がかりにして、さらに物置きの上によじ登り、
まあ、危険な遊びをしていた。
その他にもカードを見せ合ったり、漫画を読んだり・・・
当時は「携帯ゲーム機」などまだなかった時代なので
(テレビ接続型はあったが・・・)
ほんの1平方メートルくらいしかない「焼却炉」の上は
なぜか子どもたちの“いこいのスペース”だった。
3歳児たちにとって
そこは“憧れの聖地”だった。
なんてったって、よじ登ることができないのだから
挑戦をはじめたのは
ごんたたちだった。(花の江戸子~5、記事参照)
わが息子はその姿をジーっと眺めるばかりで
登ろうとする素振りもみせない。
・・・ん~どうするんだ?
ある日、息子は焼却炉のドアを開けることに成功した。
そして、なんと!そのドアを足がかりにして
“憧れの聖地”へと一番乗りしてしまった
殊勝にも彼はその後、
よじ登ろうとする子に手を貸してあげていた。
・・・そうだ、えらいゾ!
わが息子も成長したな~と母、感激。
その傍らで、ごんたくんがつぶやく。
「わし、一人で登るんじゃ!一人で登ってナンボのモンじゃ~!」
・・・ん~そのとおーり!
忘れられない三歳児のバトルであった。