<近くの公園へ~松ぼっくりを探しに行きました♪>
次男の小学校の校長先生は
風船をふくらましたような体つき(失礼!)の大きな男の先生。
いつもニコニコしながら正門に立って
「おはよう~!」と子どもたちを迎えてくれる優しい先生だ。
学芸会のあった先日、
私たちPTAの運営メンバーにステキなお話をしてくださった。
「ぼくはね、学芸会の記憶があんまりないんですよ。
ひとつだけ覚えているのがワニの役だった・・・ということなのです。」
なんでも
校長先生の子ども時代は今とちがって
1学年5クラスくらいある時代。
「学芸会」で役をもらうなんて大変な時代だった。
(そういえば私のときもそうだった。)
先生の記憶にある劇は「因幡の白兎(いなばの白うさぎ)」。
先生の役は
うさぎにピョンピョンピョンとされるワニの役。
舞台の上手から下手にみんなで走るという役どころ。
わずか5秒ほどの出番だった。
それなのに・・・、
衣装は「茶色の毛糸で編んだベスト」が必要とのことで、
(当時の学校からの要求は絶対でしたからね~。)
編み物の苦手なお母さんの代わりに
おばあちゃんがほぼ徹夜で二晩かけて編み上げてくださったそうだ。
あ~それなのにそれなのに・・・、
その茶色いベストを着て舞台に立ったのはほんのわずか。
走って通るだけの瞬間芸。
しかも、
そのおばあちゃんの手作りの衣装は
学芸会が終ったあと子どもが着るベストとしては
あまりにも地味すぎて、
あまりにもワニ役の衣装そのもので…、
子どもだった校長先生は
「こんなのもう着ない!」と思わず言っちゃった。
おばあちゃんがせっかくつくってくださったベストは
ほどかれて元のまん丸の毛糸玉に戻ってしまったのだった・・・。
「だからね、
ぼくの学校の学芸会ではどんな子も必ず舞台の上に立って、
ひとつでもセリフを言えるようにしているんですよ。」
子どもの頃の“罪滅ぼし”だとおっしゃる校長先生。
<どんぐりはいっぱいあったんだけど、松ぼっくりは…>
学芸会では、
我が家の次男もしっかりと役をもらい舞台の上で輝いていた!
(あは♪見てるこちらは緊張しちゃいましたが…。)
ミュージカル仕立ての劇だったので
楽器演奏あり、ダンスあり、歌あり、そしてセリフあり。
クラスのどの子もそれぞれ、
得意な場面で主役になれるような構成になっていた。
少子化だから・・・
なんてとんでもない!
校長先生が言えなかった
「ごめんね、ありがとう。」の気持ちが
優しい思いやりとなり、
わくわくドキドキしながらも
大役を終えてまたひとつ階段をのぼっていく子どもたちを
しっかり陰から支えていてくれた学芸会だったのだ。
大人になってから気づく“そのときの思い”もある。
きっと校長先生のおばあちゃんも天国で微笑んでいるはず。
照れくさそうに笑う校長先生に
感謝の気持ちでいっぱいになった秋の一日だった。
次男の小学校の校長先生は
風船をふくらましたような体つき(失礼!)の大きな男の先生。
いつもニコニコしながら正門に立って
「おはよう~!」と子どもたちを迎えてくれる優しい先生だ。
学芸会のあった先日、
私たちPTAの運営メンバーにステキなお話をしてくださった。
「ぼくはね、学芸会の記憶があんまりないんですよ。
ひとつだけ覚えているのがワニの役だった・・・ということなのです。」
なんでも
校長先生の子ども時代は今とちがって
1学年5クラスくらいある時代。
「学芸会」で役をもらうなんて大変な時代だった。
(そういえば私のときもそうだった。)
先生の記憶にある劇は「因幡の白兎(いなばの白うさぎ)」。
先生の役は
うさぎにピョンピョンピョンとされるワニの役。
舞台の上手から下手にみんなで走るという役どころ。
わずか5秒ほどの出番だった。
それなのに・・・、
衣装は「茶色の毛糸で編んだベスト」が必要とのことで、
(当時の学校からの要求は絶対でしたからね~。)
編み物の苦手なお母さんの代わりに
おばあちゃんがほぼ徹夜で二晩かけて編み上げてくださったそうだ。
あ~それなのにそれなのに・・・、
その茶色いベストを着て舞台に立ったのはほんのわずか。
走って通るだけの瞬間芸。
しかも、
そのおばあちゃんの手作りの衣装は
学芸会が終ったあと子どもが着るベストとしては
あまりにも地味すぎて、
あまりにもワニ役の衣装そのもので…、
子どもだった校長先生は
「こんなのもう着ない!」と思わず言っちゃった。
おばあちゃんがせっかくつくってくださったベストは
ほどかれて元のまん丸の毛糸玉に戻ってしまったのだった・・・。
「だからね、
ぼくの学校の学芸会ではどんな子も必ず舞台の上に立って、
ひとつでもセリフを言えるようにしているんですよ。」
子どもの頃の“罪滅ぼし”だとおっしゃる校長先生。
<どんぐりはいっぱいあったんだけど、松ぼっくりは…>
学芸会では、
我が家の次男もしっかりと役をもらい舞台の上で輝いていた!
(あは♪見てるこちらは緊張しちゃいましたが…。)
ミュージカル仕立ての劇だったので
楽器演奏あり、ダンスあり、歌あり、そしてセリフあり。
クラスのどの子もそれぞれ、
得意な場面で主役になれるような構成になっていた。
少子化だから・・・
なんてとんでもない!
校長先生が言えなかった
「ごめんね、ありがとう。」の気持ちが
優しい思いやりとなり、
わくわくドキドキしながらも
大役を終えてまたひとつ階段をのぼっていく子どもたちを
しっかり陰から支えていてくれた学芸会だったのだ。
大人になってから気づく“そのときの思い”もある。
きっと校長先生のおばあちゃんも天国で微笑んでいるはず。
照れくさそうに笑う校長先生に
感謝の気持ちでいっぱいになった秋の一日だった。