<朝ごはんは簡単にね!ワンディッシュでいい~んです~♪>
「あっはは。親バカだなぁ~。」
とオットが笑う。
この週末、
一人暮らしをしている長男の部屋に、
お友達がはじめて遊びに来る!という話を聞き、
おせっかいにも
寝袋&紙皿、紙コップを送った私を笑うのだ。
「紙皿や紙コップなんて春にたくさん買って置いてきたのに~。」
あっ、そういえばそうだった・・・。
まっ、いいじゃん!
あったらあったで便利なわけだし~と開き直る私である。
私の大学時代、
九州、大分から上京してきたSちゃんという友人がいた。
Sちゃんの親御さんは
数か月に一度送ってくる仕送りのダンボールの中に
なぜかいつも
今では全国区となってしまったが、
当時はそうそう手に入らなかった
大分名産の麦焼酎「いいちこ」
を入れ、送ってくださるのだった。
その都度Sちゃんは
「私一人じゃ飲みきれないから飲みにきて~!」
と仲間みんなに声をかけ、
私たちは「ではでは
」と言いながら
今で言う『女子会』をSちゃんの下宿でよく開催したものである。
当時の会話で覚えているのは、
「なんでいつも必ず
“いいちこ”を入れて送ってくれるんだろうね??」
「女の子なのに飲め!ってね~。」
なんて言う私たちにSちゃんが言っていたこと。
「なんでもお父さんが
“これを絶対入れて送ってやれ。”って言うらしいんだよね。」
ふ~ん。
当時はその意味など深く考えもしなかった女子大生たち。
それでも“いいちこ”を囲んだ女子会は、
何をそんなにしゃべっていたかは忘れたけれど
いつも朝まで飲み明かした大学時代のいい思い出だ。
今にして思う。
Sちゃんのお父さんは
“いいちこ”を送ることでSちゃんのまわりに友達が集まることを
望んでいらしたのではないだろうか・・・。
異郷での暮らしは
あるときやっぱり寂しいときもある。
そんなとき
もちろん乗り越えるのは自分自身の力だけれども、
そこに
友達がいてくれたらやっぱり心強い。
そんな気持ちが
あの“いいちこ”にはきっと込められていたんじゃないかな~。
…なんてね。
週末、
長男の部屋には長野や栃木など
いろんな地方出身のお友達が集まったらしい。
一応、東京出身ではあるけれど、
関西育ちの長男は
得意の(!?)お好み焼きをふるまったとか。
「寝袋使った??」と聞くと、
「いや~、みんな徒歩5分くらいのところに住んでるから明け方帰ったよ。」
だって!
OK!OK!
I'ts all right!
これからも君の健康と友情のために
仕送りをし続けるぞ~と思う母である。