熱帯果樹写真館ブログ

 熱帯果樹に関するトピックスをお届けします。

ホワイトサポテの花型を観てみよう!

2015年03月27日 | ホワイトサポテ

 沖縄県では、ホワイトサポテ(Casimiroa edulis Llave & Lex)の花は12~3月に開花します。
 品種や気象条件、樹の状態により開花時期が変わります。

 ホワイトサポテの花は、形態上両性花ですが、花粉をもたない品種も多く、子房や柱頭の大きさと花粉の有無により3種類の花型に分類することができます(米本、2014)(参考:2010年01月22日記事)。

 今回は、幾つかのホワイトサポテの品種の花を観察し、3種類の花型をより理解したいと思います。
 花の写真が準備できた品種は、表1で赤下線を示した5品種です。


表1.今回花の写真が準備できた5品種


(石畑(2000)の表を抜粋加工)


 まず、観察ポイントなる柱頭、子房、花糸および葯(花粉の有無)を確認するため、タイプⅢの「モルツビー(Maltby)」の花を観察します(写真2)。



写真2.ホワイトサポテの花の構造
タイプⅢ「モルツビー(Maltby)」の花


 タイプⅢの「モルツビー」の花では、柱頭、子房および花粉のある葯(葯に黄色い粉が付いているのが花粉)の全てがあります。
 野村(2002)は、ホワイトサポテにおける花の器官の大きさ等を調べ、子房と柱頭の大きさには高い相関がある(r=0.93)ことを確認しています。また、柱頭の大きさの指標として柱頭幅1.00mmを用い、タイプⅠ・Ⅲの品種では(柱頭>1.00mm)、タイプⅡの品種では(柱頭<1.00mm)と記しています。

 次に受粉樹に用いられるタイプⅡの花として「エッジヒル(Edgehill)」「スーベール(Suebelle)」「バーノン(Vernon)」の花を観ます(写真3~5)。



写真3.タイプⅡ「エッジヒル(Edgehill)」の花




写真4.タイプⅡ「スーベール(Suebelle)」の花




写真5.タイプⅡ「バーノン(Vernon)」の花


 タイプⅡの花は、タイプⅢの花と比べ柱頭が小さく、葯にたっぷり花粉が付いているのがわかると思います。

 最後にタイプⅠの花として「スマザース(Smathers)」の花を観ます(写真6)。



写真6.タイプⅠ「スマザース(Smathers)」の花


 タイプⅠの花は、柱頭と子房が大きく目立ちます。また、葯に花粉が見えません。花糸も短いと言われれば短い気がします。
 ただし、「スマザース」は葉の裏に細かい毛が生えていることからC. tetrameria であることが推察されており、遺伝子マーカーを用いた分類図でも多品種と異なることが指摘されています(米本、2014)(図1)。
 このため、タイプⅠの花は、別の品種を写真撮影する機会があれば再度紹介したいと思います。



ホワイトサポテ39品種のRAPDとPFLPマーカーによる分類図

スマザースとモルツビーはその他の品種と異なる。
(米本(2014)より抜粋)


 受粉樹としてタイプⅠ・Ⅲを用いる際は全体の10%程度の量があれば良く(石畑、2000;Verheij and Coronel, 1991)、タイプⅢの「モルツビー」は、単一栽培でも自家結実性が高いのだそうです(米本、2014)。

 ホワイトサポテの花型の違いを理解することで、その栽培がより効率的で楽しいものになることを期待します。


〇参考文献
 ・石畑清武.2000.「熱帯・亜熱帯果樹生産の新技術〔4〕-シロサポテ-」.農業および園芸;75巻第4号;pp.518~525 .養賢堂.
 ・野村哲也.2002.「シロサポテ品種の花の形状について」.鹿児島大学農学部農場技術調査報告書.
 ・米本仁巳.2014.「栽培の基礎 シロサポテ(ホワイトサポテ)」.農業技術大系 果樹編第7巻.農文協.
 ・Verheij, E. W. M. and R. E. Coronel. 1991. Casimiroa edulis Llave & Lex. In Plant Resources of South-East Asia No.2. Edible fruits and nuts. Pudoc (Wageningen) 113-114. (孫引き)




【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。

南風原町がスターフルーツの拠点産地に認定されました。

2015年02月19日 | スターフルーツ

 2015年1月20日(火)に南風原町が沖縄県内初となる「スターフルーツの拠点産地(戦略的な農水産物の産地育成を目指す産地)」に認定されました(琉球新報.15/01/21)。

 記事の内容は以下の通りです。

 スターフルーツ初の拠点産地に 南風原町、生産県内1位
 県農林水産部は20日、南風原町を県内初のスターフルーツの拠点産地に認定した。同町はスターフルーツの県内生産量1位(2011年度時点)で、出荷計画 や増産計画などの取り組みが大きく評価された。18年度までに町内の作付面積を約3倍の4ヘクタールに拡大し、出荷量を約3.5倍の80トンに増産させ る。
 県は南風原町をスターフルーツのモデル産地としてブランド化を進める。現在、出荷量の1割を県外出荷しているが、将来半分に増やす計画だ。(後略)



 この記事を受け、スターフルーツ(以下、スターF)の拠点産地となった南風原町(図1)におけるスターFの生産状況について調べてみました。



図1.南風原町の位置


 沖縄県産果樹類の結果樹面積や収穫量等を調べる際は、沖縄県農林水産部が発刊している「沖縄県の園芸・流通」という統計資料が便利です。
 また、沖縄県中央卸売市場が発刊している「市場年報」を併せて用いると、より詳細な流通状況が調べられます。

 今回は、この2つの資料から得られた情報を以下に箇条書きでまとめてみます。

 ・平成23年度における沖縄県産スターFの販売量は23t(うち県内販売量23t、うち生果利用23t)。
 ・同販売金額は15,416千円(うち県内販売金額14,770千円)。

 ・平成25年の沖縄県中央卸売市場における県産スターF(本資料内では「ゴレイシ」で記載)の取扱数量は18,018kg。
 ・同販売金額は11,702,158円。
 ・中央卸売市場で扱われる島尻郡産スターFの取扱数量は15,821kg、販売金額は10,697,242円と市場に入荷しているスターFの約9割を占める(市場年報では、南風原町は近隣の与那原町、八重瀬町と併せて“島尻郡”として記載されています)。

 これらの情報と合わせて考えると、

 ・沖縄県産スターFの約8割が沖縄県中央卸売市場を通じて流通している。
 ・沖縄県産スターFの生産量の7割以上、販売金額の6割以上は島尻群産である。

 ことが伺えます。

 しかし、前述で紹介した新聞記事には「現在、出荷量の1割を県外出荷しているが、将来半分に増やす計画だ」と販路拡大が詠われています。

 新しい販路を切り拓くためには、スターFの食べ方、切り方等を十分アピールする等、より使いやすい魅力ある商材にする必要があります。
 スターFと言えば、果実を輪切りにした際の断面が星形になることが知られています。
 そのため、スターFをカットする際は、可愛い星形が演出できる様に包丁が入れられることが多い様です(図2)。



図2.スターフルーツの星形切り


 しかし、果物というのは大抵部位により味(甘味)が異なります。
 スターFの場合、ヘタ側で味が淡く、先端部で甘味が強いことが知られています。
 そのため、果実を輪切りにすると淡い☆(ヘタ側)と甘い☆(先端側)が生じます。
 一人で1果を食べるなら良いですが、複数名で食べる際は不公平が生じますよね?

 そこで、提案したいのが「スターフルーツのステッィク切り」です(図3)。

  ①ヘタ付近と果実先端を切り落とします。
  ②渋味が強い陵部分を 切り取ります。
  ③溝の部分に包丁を 入れ5片に切り分けます。
   種やワタも 取り除きます。
   甘味が強い先端側 からお食べ下さい。



図3.スターフルーツのステッィク切り

文字を訂正しました:ステッィク→スティック(2015/11/15)


 スターFの特徴とも言える星形が得られませんが、食べやすく美味しい切り方です。
 今回は、「スターフルーツのスティック切り」を普及するために、私が描いたイラストのA4版およびA6版(A4用紙に4枚)をPDFで無料公開します(イラスト1枚/A4:276KBイラスト4枚/A4:590KB)。

 スターFの栽培者および販売者等の皆様は、よろしければ店頭ポップや果実に同封するリーフレット等にお使いください(商用でも無料利用可)。

 これからも南風原町がスターFの産地として発展することを願っています。


参考資料:
 ・「沖縄県の園芸・流通」.2014.沖縄県農林水産部.
 ・「市場年報」.2014.沖縄県中央卸売市場.




【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。



謹賀新年2015

2015年01月01日 | ブログ運営

 新年あけましておめでとうございます。

 さて、「ブログの1回/月程度の更新+5回/月ツイート」を抱負として運営した2014年の結果を振り返ります。

○2014年の「熱帯果樹写真館」更新回数
 ・ブログ更新・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9回
 ・ツイート数・・・・・・・・・・・・・・・・・62回

 「月1回程度の更新」が未達成でしたが、「5回/月ツイート」は達成できた様です。

 2014年は、2013年と比べ「ブログ更新回数」「ツイート数」共に少なくなってしまいました。
 その分、ブログ等では取り上げていませんが「日本熱帯果樹協会」という組織で「苗木交換会(沖縄支部)」「総会、講演会、現地検討会(全国)」といったイベントで熱帯果樹ファンとリアルコンタクトが増えた年だったと思います。

 イベント会場で多くの方に「熱帯果樹写真館を見ているよ」とお声掛け頂き感謝しています。

 今年も昨年同様に Facebook では、Twitterと重複した情報を発信しつつ、熱帯果樹愛好家の皆様と交流を深めていきたいと思います。
 2014年の目標は「ブログの10回/年程度の更新+5回/月ツイート」としたいと思います。
 また昨年以上にリアルコンタクトの機会を設けられればと考えます。

 今年も、宜しくお付き合いください。




【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。

書籍紹介「見ながら学習 調べてなっとく ずかん フルーツ」

2014年12月16日 | 熱帯果樹総合

 今回は、熱帯果樹の書籍紹介をさせて頂きます。

 紹介する書籍は、技術評論社から2014年 8月に出版されました、米本仁巳著「見ながら学習 調べてなっとくずかん フルーツ」(本体2,680円+税)です。



 本書は、『子ども向けに書かれた熱帯果樹図鑑』とカテゴリーするのが順当かと思われます。
 本書内で用いられている漢字には全て“ふりがな”が振られていますし、可愛い果物イラストが台詞で説明しています。
 内容も子どもでも熱帯果樹に関心が持てるように、「どんな風に実が着くの?」「どうやって食べるの?」等の基本的なことに加え、「品種や害虫、栄養成分、食べる意外の用途等に関わるコラム」など様々な角度から噛み砕いて展開されています。
 写真もとても綺麗なので、眺めるだけでも満足できそうな図鑑です(図2、3)。



図2.ページサンプル「パパイア」





図3.ページサンプル「タマリロ」「ペピーノ」


 町の図書館や学校の図書室に常備して欲しい一冊と言えましょう。

 しかし、時折「対象年齢は子どもだけじゃないよ!」と言わんばかりにマニアックな切り口が炸裂します。

 例えば、マンゴスチンのページのキワノ君は「受精せずに単為生殖し、種子は母親と同じ遺伝子を引き継ぐから、みんなクローンみたいだね。」と喋っていますが、この台詞は理系専攻の高校生以上が対象だと思います(図4)。



図4.子ども相手に専門用語を連発するキワノ君


 また、学名を説明するカシューナッツ君は「(  )内がシノニムだよ。どちらの学名も検索すると、正しい情報が見つけやすくなるよ。」と、これまた大学で植物分類学を学び始めた学生にするような話をしています(図 5)。



図5.カシューナッツ君、「シノニムだよ」って言われても・・・


 さらに、「コラム・調べてみよう」というコーナーでは「熱帯フルーツの検疫」として植物防疫の検査方法や植物防疫官について説明されています。

 続いて再登場のキワノ君は「植物防疫官の人々は、国家公務員の一員なんだね!」と就活生か婚活女子みたいな驚き方です(図6)。



図6.キワノ君が説明している対象がますますわからない。


 説明文も格好良いので、来年以降の『小学生が将来なりたい職業』に植物防疫官が上位ランクインすることは間違いないでしょう。

 この様に、本書は『子どもからマニアまで幅広く楽しめる一冊』です。
 一読をお薦めします。




【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。

マンゴー「高雄3号(夏雪)」試食検討会に参加しました。

2014年09月23日 | マンゴー

 2014年7月中旬。
 沖縄県南城市でマンゴーをはじめ様々な熱帯果樹を栽培されているA氏から、「マンゴー「高雄3号(以下、本品種の商標である「夏雪」と記します)」の試食会をやるから来ませんか?」と連絡を受けました。

 マンゴーの「夏雪」は、2008年に台湾の高雄区農業改良場で育成、登録された品種です。
 「夏雪」は、高雄区農業改良場のパテント品種であるため、許可なく種苗の増殖、販売、譲渡、栽培ができません。
 しかし、日本ではY氏が高雄区農業改良場と契約し、日本への「夏雪」の導入等を行い、上記のA氏を含む数名のマンゴー生産者に沖縄県での「夏雪」の試験栽培を委託しています。
 今回の試食会は、それらの方々が栽培した「夏雪」の果実を持ち寄り開催されました。
 貴重な体験に参加させていただきましたので、その模様と私の感想などをレポートにしたいと思います。

 まず、「夏雪」の果実については、育成者でもある李氏が高雄区農業改良場の機関誌の1つ「高雄區農業專訊;第67期」に「芒果新品種-高雄3号」という記事内に以下のように記しています。

果實:楕圓形,無彎曲,果皮平滑,幼果至中果果皮爲緑色,黄熟果果皮爲橙黄色,成熟果蒂微凹,果重約400-550公克,具土芒果風味,香味極濃,可溶性固形物12-15°Brix,酸度0.17-0.20%,果肉率75-80%。

果実:楕円形で湾曲がなく、果皮は滑らか。果皮色は、幼果から中果にかけては緑色で、果実が成熟するに従い黄色からオレンジ色になる。成熟果実の果梗部はわずかに凹む。果実重量は約400~550g。在来マンゴーの風味を有し、香りは極めて濃い。可溶性固形物含量(Brix.)は12~15%、酸度は0.17~0.20%、果肉割合は75~80%。
(ねこがため訳)



 このことを踏まえて、持ち寄られた果実をみてます(写真2)。



写真2.試食検討会に持ち寄られた「夏雪」の果実(の一部)


 果実の形状は、楕円形ですが寸胴な感じです。
 果皮は、滑らかです。
 果皮色は、収穫のタイミングにも因るのでしょうが、概ね山吹色で場合によっては赤みを帯びるようです。

 果梗部のわずかな凹みは、写真3で包丁を入れている果実で確認できます。



写真3.「夏雪」果実を切断、果肉を観察


 果肉はオレンジ色で「アーウィン」より濃い色をしています(写真3)。

 果肉を食してみると、香りも「アーウィン」よりやや濃厚で、私は「金蜜」等に似ていると思いました。
 人によっては「やや巨峰の様な穏やかな香りがある」と表現する人もいました。
 
 食感は、とにかく多汁、果肉内の繊維は「アーウィン」よりやや多い気がしましたが、食感が悪くなるほどではありませんでした。
 味は、「アーウィン」と同程度の甘さ(Brix)。ただし、香りと果汁が芳醇であることから濃厚な味わいが演出されていました。「アーウィン」よりインパクトがある味です。
 果実により味のバラつきは結構大きく、多汁だと味が薄くなる傾向があるようです。
 台湾では収穫期に灌水量を減らす指示があるのも頷けます(ただし、沖縄県は台湾と違い施設栽培ですので、灌水方法については要検討だと思います)。

 果実重量は、600~700gの文献より大きめの果実が集まっていました。
 農場全体の果実重平均とそのバラつきがどうなるのかも気になります。
 
 果肉に生理障害がある果実も見られました(写真4)。



写真4.果肉に生理障害が見られる「夏雪」果実


 「アーウィン」では果実収穫前に灌水量を控えると果肉に生理障害の発生率が高くなることが経験的に知られています。
 もし、「夏雪」で果肉の多汁を抑え糖度を上げるために灌水量を減らすとしたら、さらに生理障害が増えるかもしれません。
 収穫前の灌水方法は要検討だと改めて思いました。

 このほか、生産者の方々にうかがった内容を記します。
 開花時期および収穫時期は、いずれも「アーウィン」より早いとのことです。
 これは、沖縄県で栽培されているマンゴーの品種の中では稀な特性で魅力を感じます。
 ただし、開花時期が早いということは、寒波に遭いやすいということです。
 開花最盛期に寒波襲来した際の着果率が気になります。
 
 また、「夏雪」最大の魅力は、炭そ病の発病率が極めて低いことです。
 今回、持ち寄られた果実は収穫後10日以上のものが多く含まれていましたが、いずれの果実も炭そ病を発症させていませんでした。素晴らしい!
 今後、台湾におけるマンゴー品種育成で炭そ病耐病性の金字塔になりそうです。

 その他、連年着花(果)性、豊産性、病害虫抵抗性(ハダニが付きやすいとの声あり)、樹勢(新梢の葉色が濃くなりにくいとの声あり)等の栽培特性も併せて観察したいです。

 現在、国産マンゴーの95%は「アーウィン」という品種ですが、様々なマンゴー品種が栽培されるようになれば、より豊かなマンゴーライフが楽しめそうです。


〇参考文献
 ・李雪如.2009.「芒果新品種-高雄3号」.高雄區農業專訊;第67期.高雄區農業改良場.

〇参考サイト
 ・「高雄區農業改良場



【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。

「中央卸売市場まつり2014」が開催されます。

2014年07月18日 | イベント

 今年も「中央卸売市場まつり」が今年も開催されます。
 
 日時:2014年7月20日(日)9:00~15:00
 場所:沖縄県中央卸売市場(浦添市伊奈武瀬1丁目11-1 )

 まつりのテーマは例年通り「「夏本番!集まる果物、野菜、花!一日だけの市場開放!!」 」です。
 市場まつりの中では目玉イベントの1つである「第7回 沖縄県マンゴーコンテスト」が開催されます。
 その他にもマンゴーフェア(特価販売)、野菜・果物・花の特売、野菜・果物の模擬競り、花きフェア(展示即売等)、フラワーアレンジメント教室(一般対象:参加費500円、中学生以下対象:参加無料)、ガーデニング教室(一般対象:参加費500円)、市場内店舗フェア(食料加工品、食品資材、健康食品、雑貨、その他)、スイカ割り、スタンプラリー等の家族で楽しめるイベント盛りだくさんです 。

 会場は屋内とは言え熱気に満ちていますので、特に小さいお子様連れの方は熱中症対策に水筒を持参すると安心です。

 3連休の中日のイベント、是非ご参加ください。




【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。

吊り棚ネットでマンゴーの台風対策

2014年07月12日 | マンゴー

 2014年7月8~9日に台風8号(ノグリー(NEOGURI))が沖縄島に接近しました。

 台風8号は、沖縄本島地方と宮古島地方に暴風と波浪、高潮の特別警報が発表された“非常に強い台風”でした。
 台風発生時には沖縄島直撃かと進路が予想されていましたが、 結果的に久米島(那覇市の西約100kmに位置する)の西側を抜け北上しました (図1)。



図1.2014年 の台風8号進路

画像引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140708-00000112-mai-soci


 沖縄島への直撃は免れたものの台風8号は規模が大きかったため、沖縄島南部にある南城市の沖縄気象台糸数観測所では7月8日11時20分に風速50.1m/sを観測しました。
 また、台風8号による沖縄県の農作物への被害金額は速報値で11億円以上、うち果樹の被害額は1億9600万円と発表されました。

 そこで今回は、今後の台風被害を少しでも抑える参考になればと思い、沖縄島北部の名護市で小規模ながらマンゴー栽培を行っている知人(以下、K氏)が行った台風対策事例を紹介します。

 K氏は数年前に間口6m、奥行き15m程度の中古の野菜用パイプハウスを移築し、足場パイプで補強し、その中でマンゴー3樹(成木2樹+幼木1樹)を栽培されています(写真2)。



写真2.中古の野菜用パイプハウスを補強してマンゴー栽培。



 昨年の秋に、K氏から「マンゴーが成木になったので、来年以降の台風対策のために安く設置できて、簡易に対策実施と解除、収納ができる方法を考えて欲しい」と相談を受けました。

 これまでもK氏のほ場では、台風に備えハウスの補強や防風垣の設置等の対策は行ってきました。
 それでも沖縄県で農業を行う場合、二重三重に台風対策をしなければ安定生産を実現させにくい厳しい現実があります。

 そこで、私は「マンゴーの果実吊りの紐を掛ける吊り棚上にネットを張る方法(以下、吊り棚ネット)」を提案しました(図2)。



図2.マンゴーの吊り棚ネットのイメージ



 吊り棚ネットに用いるネットは、ハウスの張り替え時の中古ネットでも良いのですが、K氏のほ場には中古ネットがなかったので幅2mの2mm目合いの防虫ネットを1巻(50m)を購入しました。

 防虫ネットは12.5m の長さ(4枚)に切り分け(K氏は前述のハウスを2棟お持ちなので、各ハウスに2枚のネットが必要)、その長辺に1m間隔で真鍮製の鳩目を打ちました(写真3)。



写真3.ネットへの鳩目の打ち方(ねこがため風)
※写真のネットへの鳩目打ちでは、文中とは異なる防風ネットを用いています。


 以上の手順に従い、大人(初心者)2名でネット50m分の鳩目打ちを4~5時間を要しました。

 農業資材業者に注文すると、当て布を縫い付けてくれたり、丈夫な当て布(トラックの幌資材等)を用いてくれたりとプロの技が見られます。

 ネットの鳩目打ちが完了したら、ハウス側面の吊り棚の上にネットを束ねて設置します(写真4)。



写真4.ハウス側面の吊り棚の上にネットを束ねて設置。



 このとき、鳩目にハウスバンドを適当な長さで取り付けます。
 この作業のポイントは、ハウス側面のパイプにネットを取り付けやすい様に、ハウスバンドの左右一方を長くしておくことです(図3)。



図3.鳩目に「ひばり結び」でハウスバンドを付ける。



 また、ネットを広げた際にハウス中央側になる側面のハウスバンドは、左右共にさらに長いものとし、ネットを束ねた状態で固定するのに使います(写真5)。



写真5.ハウス中央側の紐は長くとり、ネットを束ねるのに用いる。



 さて、ここまで事前の対策をしておけば、台風襲来の予想を受けてからの作業は早いです。

 ネットを束ねたハウスバンドを解き(片蝶結び等の解きやすい縛り方をしておきましょう)、ネットを吊り棚上でスーっと滑らせ、ハウス中央を縦断するパイプに固定します(写真6)。



写真6.ネットを広げハウス中央で固定。



 長さ12.5m のネット2枚を広げて固定するのに要した時間は、大人1人で15分弱でした(写真7)。



写真7.吊り棚ネットを広げた状態。



 さて、肝心のネット効果ですが、台風後にK氏から「吊り棚ネットは効果抜群で(果実が)1個落ちたのみ」と台風被害報告が届きました。


○参考サイト
 ・「最新台風進路情報2014
 ・「沖縄気象台
 ・「琉球新報;2014.07.10.; 台風8号 農業、流通に打撃




【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。



ホワイトサポテを取り木しました。

2014年06月27日 | ホワイトサポテ

 沖縄島北部の名護市でホワイトサポテCasimiroa edulis Llave et Lex)を栽培している知人から「ホワイトサポテで取り木をしたい」と相談を受けました。

 ホワイトサポテの繁殖では、種子を播いて得た台木に優良品種を接ぐ「接ぎ木」が一般的に行われます。
 しかし、今回は「樹形を整えるので、立ち枝を間引くのと同時に大苗が確保できる取り木を試したい」とのこと。

 ホワイトサポテの取り木は、米本(1992)が以下のとおり可能であることを報告しています。

取り木も可能

 10月に1年生実生の緑枝を約3cm幅 に剥皮し、水分を含んだミズゴケで覆い、サランラップで包み、ビニールハウス内に2ヶ月置いた。その結果、第3図のように太い根が発生した。

(第3図は割愛)



 私は、2013年11月上旬に環状剥皮用はさみ「グリーンカット10」を用いて1cm幅で剥皮した後に水分を含んだミズゴケで覆い、肥料袋の切れ端で包み、ビニールテープで固定、という方法で取り木を行いました(写真2)。



写真2.ホワイトサポテの取り木



 そして、待つこと半年。
 2014年5月上旬に発根を確認しました(写真3)。



写真3.発根を確認



 発根確認時の枝の太さを計測してみると、直径は2.1cm(1円玉程度の太さの枝)でした(写真4)。



写真4.発根した枝の太さを測定



 発根が確認できた枝は、切り取り、枝の上部は除去し、4Lロングポットに鉢上げしました。
 枝の上部を除去するのは、そのままだと地上部が重過ぎてバランスを崩すからです(根の量=水分吸収量と葉の量=蒸散量を整える意味もあります)。

 鉢上げから1ヶ月後の6月上旬。

 棒を挿したように見えた取り木苗から新梢が発芽してきました。
 取り木は成功したようです(写真5)。



写真5.取り木苗から発芽を確認




○参考資料
 ・米本仁巳.1992.「ホワイトサポテの挿し木繁殖」.果試ニュース;第38号;pp.5.和歌山県果樹試験場.




【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。



沖縄のグルミシャーマは、チェリー・オブ・ザ・リオ・グランデ!?

2014年05月03日 | チェリー・オブ・ザ・リオ・グランデ

 沖縄県には、ブラジルから導入されたと思われるグルミシャーマ(以下、グルミチャマ)と呼ばれているフトモモ科の果樹があります。
 ところが、ブラジルの熱帯果樹図鑑である「Brazilian Fruits & Cultivated Exotics」や「Frutas Brasil Frutas」を見る限り、これがグルミチャマ(Eugenia brasiliensis Lam. ) ではなく、近縁のチェリー・オブ・ザ・リオ・グランデ(セレージャ・ド・リオ・グランデ)(Eugenia involucrata DC. (注:本種の学名は E. aggregata Kiaersk を用いることも多いようです(Phillips, 1994)。 )であるようです。
 以下、「Brazilian Fruits & Cultivated Exotics」を参考にグルミチャマとチェリー・オブ・ザ・リオ・グランデの比較を行い、沖縄県でグルミシャーマと呼ばれている果樹の特徴と照らし合わせてみます。

 まず、果実の形状を比較してみます。
 グルミチャマの果実は、縦径よりも横径の方が大きい扁平球状の果実です(図1)。



図1.グルミチャマの果実

「Brazilian Fruits & Cultivated Exotics」より抜粋。


 一方、チェリー・オブ・ザ・リオ・グランデの果実は、縦径が横径より長い長方形に近い果形をしています(図2)。



図2.チェリー・オブ・ザ・リオ・グランデの果実

「Brazilian Fruits & Cultivated Exotics」より抜粋。


 沖縄県でグルミシャーマと呼ばれている果樹の果実を並べてみると、チェリー・オブ・リオ・グランデに近いようです(写真2)。



写真2.沖縄県でグルミシャーマと呼ばれている果樹の果実



 次に、葉や花の形状を比較してみます。

 グルミチャマの葉は比較的幅が広く、葉脈が確認できます(図3)。
 チェリー・オブ・ザ・リオ・グランデの葉は、細長く、葉脈が不明瞭なのが特徴的です(図4)。

 グルミチャマの花は比較的雄しべが目立たず、花柄が長いのが特徴です(図3)。



図3.グルミチャマの葉と花(左)、図4.チェリー・オブ・ザ・リオ・グランデの葉と花

「Brazilian Fruits & Cultivated Exotics」より抜粋。


 沖縄県でグルミシャーマと呼ばれている果樹の葉は、細長く、葉脈が不明瞭です(写真3)



写真3.沖縄県でグルミシャーマと呼ばれている果樹の葉



 沖縄県でグルミシャーマと呼ばれている果樹の花は、雄しべが目立つ花です(写真4)。
 また、花柄も図3のグルミチャマのように長い印象は受けませんでした。



写真4.沖縄県でグルミシャーマと呼ばれている果樹の花



 以上のことから、沖縄県でグルミシャーマと呼ばれている果樹は、グルミチャマではなく、チェリー・オブ・ザ・リオ・グランデであることがわかります。

 では、何故このような名前の間違いが定着したのでしょうか?
 恐らく、沖縄県に本果樹を持ち込んだ方が「グルミシャーマ」と伝えたのが発端でしょう。
 また、それを広めたのは、本種をグルミシャーマとして掲載した熱帯果樹図鑑、小島裕 著「熱帯の果実」だと思われます(「熱帯果樹写真館」でも本書を参考に本果樹を長年グルミチャマとして紹介してきました)。

 しかし、本書内で小島氏がグルミシャーマについて書いた以下の記述が興味深いです。

 沖縄本島中部の果樹園に栽培されており、そこから実生苗で県内に広まったもので、『ブラジルの果実』(橋本梧郎著 農林省熱帯農業研究センター1978年)および『世界果樹図説』(中村三八夫著) 農業図書株式会社 1978年)の中に書かれているグルミシャーマの性状とやや異なる部分もあるが、ユーゲニア属の果樹は形態に多少異なるものが多いので、あるいは変異の一つのタイプとも考えられる。(後略)



 つまり、小島氏も「沖縄県内でグルミシャーマと呼ばれている果樹は、文献に記載されている特長とちょっと違うな。でも確認する術もないし・・・」と暫定的にグルミシャーマとしていた感じがします。

 「熱帯果樹写真館」では、この記事を機会に、沖縄県でグルミシャーマと呼ばれている果樹をグルミチャマからチェリー・オブ・リオ・グランデに改正したいと思います。


〇参考文献
 ・ Richard L. Phillips. 1994. Selected Eugenia Species. Florida Cooperative Extension Service; Fact Sheet HS-41. University of Florida.(PDF:59KB)
 ・ Harri Lorenzi・Luis Bacher・Marco Lacerda・Sergio Sartori. 2006. 「Brazilian Fruits & Cultivated Exotics」. Instrituto Plantarum de Estudos da Flora LTDA. pp.191-192, 198-199.
 ・ Silvestre Silva・Hernâni Donato. 1992. 「Frutas Brasil Frutas」. Cooperativa Agricola de Cotia. pp.72-73.
 ・ 小島裕.1989.「熱帯の果実」.新星図書出版.




【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。



インドナツメの果実測定をしました 2014 (1)。

2014年03月01日 | インドナツメ

 沖縄県の新しい冬の味覚インドナツメ(Zizyphus mauritiana Lam.)の話です。
 インドナツメは、インドやスリランカを原産とするクロウメモドキ科(Rhamnaceae)の常緑低木です(北野、1986)。
 日本では馴染みが薄い果物かもしれませんが、インドでは3,000年以上前から栽培されていたそうです(米本・石畑、2010)。
 近年では台湾で優良品種が相次いで育成され、生産量が増えています(棗主題館:台湾のサイト)。
 そのためか、沖縄県でも数年前から苗木市等で種苗を見かける機会が増えました(関連:おきなわ花と食のフェスティバルに行ってきました(2007/02/04))。

 私の知人K氏も、3年前から名護市で試験的に2樹のインドナツメを栽培しています。
 これまでは、開花しても小さな果実しかならなかったり、食味も悪かったのですが、今年は「インドナツメが沢山結実したから見に来ませんか?」と嬉しいお誘いを受けました。

 2月上旬にK氏のインドナツメを見せていただくと、確かにたわわに結実していました(写真1)。
 しかも、いくつかの果実は果皮が黄緑になり、収穫適期になっている様に見えました(写真2)。



写真2.果皮が黄緑になったインドナツメ果実(2月上旬撮影)



 早速、収穫した2果で糖度(以下、Brix)を計測しました。

 2月上旬に収穫した2果の Brix は14.2%と15.4%で、平均 Brix は14.8%でした。
 台湾におけるインドナツメの優良品種でBrixが12%以上と記載されていることから、かなり良い数値と考えられます(写真3)。



写真3.果実のBrixを測定。
(果汁は、不純物が入らない様に、茶漉し袋内で果実を絞り得ます)



 これなら、「2月下旬からは本格的に収穫できるはず」とK氏も喜んでいました。

 しかし天候は非常なもので、2月12日は名護市に50mm/日以上の大雨が降り、その後も曇天と雨と低温が続きました(図1)。



図1.名護市の気象データ 2014. 2/11~2/22。
(沖縄気象台のデータを抜粋・加工)



 K氏のインドナツメは、ネット被覆ハウスで栽培しているので、雨の影響を受けたためか Brix が低下している様でした(K氏の好意で熟していそうな果実を食べまくった感想。また、同様の栽培方法でやはり糖度が下がった感じがすると別の栽培者からも情報提供がありました)。
 とは言え、2月下旬に収穫した果実でインドナツメデータを取ることとしました。

 果実サイズ、果実重の測定には2月下旬に収穫した40果を用いました(写真4)。



写真4.果実サイズ、果実重の測定に用いた果実(2月下旬撮影)。



 そのうち、果実重と Brix で相関の有無を確認するため、様々なサイズの果実20果を用いて Brix の測定を行いました(写真5)。



写真5.Brixの測定に用いた果実。
(果実重別に写真4の果実を並べ、1つ飛ばしで果実を選び、果実重をばらつかせました)



 計測の結果(平均値±標準偏差)は、縦径が5.2±0.3cm、横径が4.4±0.3cm、果実重が56.1±11.0g、Brix が12.4±1.6%となりました(表1)。



表1.2月下旬に収穫したインドナツメの果実データ



 Brixは食味の予想通り2月上旬より低い値を示しましたが、食味は悪くなく、前述したインドナツメの良食味の目安になる Brix 12%以上はクリアしているので自信をもって収穫して良いと判断しました。

 来年は平均果実重80g以上を目指し、幾つか栽培技術の改善を試みたいと思います。


〇参考文献
 ・北野至亮.1986.「熱帯植物要覧」.養賢堂.pp.285.(孫引き)
 ・米本仁巳・石畑清武 .2010.「栽培技術体系:インドナツメ」.農文協.

〇参考サイト
 ・「棗主題館
 ・「沖縄気象台




【お知らせ】熱帯果樹に関心のある方は「Facebook」「Twitter」もご覧ください。



 リアルで面識がなくても気軽に「ともだちになる!」とリクエストしてください。
 その際、メッセージも付けて頂けるとスパムではないことが確認でき助かります。


 気に入ったら「フォロー」してください。