MBAで教える「交渉術」

MBA留学先での「交渉」の授業内容を配信。といっても最近はもっぱら刺激を受けた本やMBAについて。

アメリカよいとこ

2007-04-01 | フランス暮らし
アメリカに来ています。
フロリダ州マイアミ、ということで写真のように海沿いの爽やかな町です。

「欧米か」などといっしょくたにされることも多いですが、ヨーロッパに住んだ経験と比べて、アメリカに何となく違いを感じるポイントがいくつか。
ざっと書いてみると

+トイレが開放的

いわゆる「大」の方で、ドアや隣の個室との仕切り板の面積がかなり狭くなっています。
要は、頭や腰は隠れるけど足は丸見え、という状態なので、どこに誰が入っているか一目瞭然&風通しがかなり良いです。
隣で気張る人の足が見えると言うのもなかなかシュールですが、物の本によると戦時中などはアメリカ人は連れションならぬ「連れ便」も特に抵抗無くしていたそうで、そのあたり人工的に水音まで流す日本とは大違いですね。
(ちなみに日本兵はかならず一人で「大」をするので、アメリカ側はトイレの場所を探してそこで孤立した兵を捕虜として捕まえる戦術があったそうです)
フランスの便所も日本より開放的でしたが、アメリカほどではなかった気がします。

+肥満度の標準偏差

「アメリカ人には肥満が多い」というのもある種定説のようなものです。
実際見てみても当然日本よりは肥満した人が多いのですが、筆者のような外国人が行くような都市や空港にはそこまですごい率でそうした人がいるわけではないようです。
ただ「ここまで太っていいのだろうか」という類の人を歩いていると10分に1回くらい見かけるのも事実。
フランスの場合、もう少し皆均等に固太りしている感じなので、平均値は同じでも標準偏差(要はバラツキ度)が違う、という感じでしょうか。
健康フェチでジム通いしてジョギングして体系死守、というタイプの人もアメリカにはけっこういる気がします。

+食事の多様性

「アメリカはメシがまずい」と言いますが、実際にはどうでしょう。
率直に言って、「うまくもまずくもない(=まあまあ)けどレパートリーが少ない」という感じがします。
例えば、空港には基本的にマクドナルドとピザハットとスターバックス(及びそれらの亜流)しかないので選択肢が非常に限られます。
町でもニューヨークなどに行けばバラエティ豊富においしい料理がありますが、マイアミ程度の町だとコースを頼んでも基本的にサーモン煮込みかチキン丸焼きが牛ステーキしかありません。
実際なぜか豚肉がほとんど出されない(イスラム教徒やユダヤ人が多いからでしょうか)ので、レストランに行くとほぼその三択+マッシュポテト付け合せ、みたいな感じです。

フランスに行くと、
肉の種類が増える(羊や鴨が加わる)、
ポテトが出てくるとしたらマッシュでなくフライまたはグリルになる、
ソースがやっぱり多様で美味しい、
アペタイザー(前菜)がある(アメリカはあまり無い気がします)+圧倒的にうまい、
デザートがむちゃくちゃ甘いのはアメリカと同じでも、甘さに色々あるので大人でも楽しめる
田舎町でも一応中華や(エセ)和食やベトナム料理やインド料理がある

という感じで、やはり食事は大陸ヨーロッパの方が圧倒的に良い気がします。

ただ雰囲気がおおらかで「何でも有り感」が漂っているところはヨーロッパに無いアメリカの良さだと思います。
知らない人でもちょっと話しかけると乗りが良いですし。

コメントを投稿