MBAで教える「交渉術」

MBA留学先での「交渉」の授業内容を配信。といっても最近はもっぱら刺激を受けた本やMBAについて。

ロスト・イン・トランスレーション

2006-02-07 | 雑記
掲題の映画(DVD)を見ました。
日本を舞台にして、たまたま別々に日本を訪れた男女が、異国の孤独の中で知り合ってちょっとした心の交流が生まれて…という内容の海外作品です。

留学していた時に、海外の友人の間では結構有名な映画だったので前から興味がありました。
というのも、
「本当に東京ってあんなにクールな場所なのか?」
「日本人なのに見てないの?」
みたいなポジティブな反応が多かったのです。

しかし一方で、海外で作られる日本を舞台にした映画というのもとんでもないものが多いのも事実。
というかあちら式に解釈した世界観で無理やり作ったものが多いので、
「海外監督作品で日本を舞台にした映画」
というと、正直言って見るのがためらわれる感じもありました。

そんなこんなでジレンマの中見てみたら、これが意外に感動しました。
どこに共感したかというと、やはり異国にいるときの何とも言えないワクワク感や孤独感が絶妙に表現されているな、という点です。

-言葉も町も良く分からない
-自分は一人ぼっちだ
-でも新しいことが始まっているドキドキした感じがする
-ホテルの部屋から見る町の明かりの中で、色んなエキサイティングなことが起こっている感じがする
-そんな中に飛び込んでいこう/眠るのも惜しい

そんな感じの、留学初日のことをいきいきと思い出しました。
映画の筋そのものは大したストーリーもなく叙情的なものですが、とにかくこのフレッシュな、ワクワクする感覚を思い出しただけでも収穫だった気がします。

日本ロケということで現実離れした「変な」日本の場面は特にありませんでしたし、マシュー南(というか藤井隆)が番組そのまましっかり出ていたあたりはポイント高いかなという感じです。
(まあ、舞台がシンガポールでも上海でも「異国」ならどこでも良かった感じはしなくも無いですが…)