ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

ザンネンな一日(1)~アフリカ・ポンコツ旅程記

2013-07-03 07:30:24 | アフリカ紀行
去る6月30日、アフリカ渡航中の一日。少し残念な、しかし久々にアフリカ旅行の醍醐味をあじわったポンコツ旅程記。

この日、わたしは朝、ベナンのコトヌを出て、ワガドゥグへ。10時間の滞在ののち、ニジェールのニアメに移動、23:55着の予定であった。

朝一、コトヌ国際空港へ。エール・ブルキナのカウンターで重たい荷物を預け、チェックインを進めていると、地上係員から預けた荷物が荷物検査室で引っかかっているから、検査場に行って欲しい、とのこの。

荷物室に呼ばれることは滅多にない。客の中で少ないアジア人を狙ったのか。一瞬頭に血がのぼり、通関当局め、このやろう、やってやろうじゃないか、という気持ちになった。が、ふと、空港オペレーションの内幕を垣間見られるチャンスと、求めに応じることにした。

検査場にはいると、いかにも権威主義的な係員が一人。「液体がある。開けろ」。一応求めに応じて開ける。そして液体。「これが怪しい。違法だ。ものによってはただでは済まない。」

取り出されたのはお土産用の醤油だ。キッコーマンマークが輝かしい、しかもイトーヨーカドー「特価、398円」の値札付きだ。これのどこが怪しいのか。

こちらも一応醤油について説明する。すると、予想どおり、係官が小声でつぶやく。「こっちは日曜の朝から働いてるんだ。そろそろ察知したらどうだ、、、」

ああ、面白い。それを待っていた。「ムッシュ、こちらは国のフォーマリティーにしたがって国境を守る貴官を尊敬し、指示に従ってきた。そうでないなら話は違う。それなりの対策を取らせてもらう。」

やり取りのうち、だんだん先方の形勢が悪くなって行く。
「いや、賄賂を要求したわけではない。」
「ダメだ。所属、階級、名を名乗れ。それなりのところにお知らせする。」
「それはやめてくれ、もういい、検査は終了だ。」
「いやダメだ、名を名乗れ。」

官憲はいちおう無機質に検査をしたふりを続け、終了した。「よいご旅行を」・・何と白々いし笑。

しかしこの日の障害物走はこれで終わらなかった。

(写真:閑散とした早朝のベナン・コトヌ国際空港)


(つづく)


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