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PHP研究所、ヒアリ写真「誤掲載」で謝罪 子供向け学習図鑑...有名ツイッター指摘で発覚

2018-06-22 22:11:38 | ニュースまとめ・総合
PHP研究所、ヒアリ写真「誤掲載」で謝罪 子供向け学習図鑑...有名ツイッター指摘で発覚



2018年6月22日 20時12分

J-CASTニュース

PHP研究所は2018年6月22日、子供向けの学習図鑑『外来生物のひみつ』に掲載したヒアリの写真に誤りがあったと発表した。同社広報部によると、ヒアリと間違えて別のアリの写真を掲載していたという。

今回の誤掲載をめぐっては、ヒアリに関する情報を発信する有名ツイッターアカウント「ヒアリ警察」(@_Solenopsis)が同日未明、「絶対にあってはならない」として間違いを指摘。この投稿を受けて、PHP研究所側が事実確認をしたところ、誤りが発覚したという。
「『ヒアリ』ではない写真を掲載したまま発刊」

ヒアリの写真に誤りがあったのは、1月18日発売の「外来生物のひみつ ヒアリからカミツキガメ、アライグマまで」。監修は日本動物科学研究所の今泉忠明所長で、外来生物の生態や危険度を紹介する内容だ。

この図鑑について、PHP研究所は6月22日に「『外来生物のひみつ』写真の誤りについてのお詫びとお願い」と題した文書を発表。「表紙と本文(P50)に掲載の『ヒアリ』の写真に誤りがありました」として、

「ご購入いただきました皆さま、および関係者の皆さまには、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今後はこうした事態を起こさぬよう、再発防止に努めてまいります」

と謝罪した。購入者に対しては、正しい写真を掲載した修正版と無償で交換するとも呼びかけている。

同社広報担当者は22日のJ-CASTニュースの取材に、誤りの詳細について、

「写真については有料・無料を問わず、 いろいろなサイトから収集したものを掲載しております。選択の際、該当の写真には『ヒアリ』学名が付いていたため、『ヒアリ』として掲載いたしました。ただ、その後の校正作業の中で、確認が不十分だったことで、『ヒアリ』ではない写真を掲載したまま発刊、今日に至ります」

と説明した。
「ヒアリ警察」の活躍で発覚

今回の誤掲載が発覚したのは、ツイッターの投稿がきっかけだった。投稿主は、「ヒアリ警察」という有名アカウント。ヒアリが国内で注目を集めた17年夏から、リプライで送られたアリの写真が「ヒアリかどうか」を判別する活動をしている。

この「ヒアリ警察」は22日未明の投稿で、誤掲載があった図鑑の販売ページのURLを紹介しながら「うわああああマズいです!マズいです!!」と一言。その上で、

「おそらくヒアリとしているこの左のアリ、絶滅が心配される赤いヤマアリの写真です。教育のための本で、絶滅危惧種と特定外来生物を間違えるなんて、絶対に、絶対にあってはならない間違いです!PHP研究所さん」

と誤りを指摘した。続くツイートでは、「ネットから引っ張ってきた画像だと思う」などとも訴えていた。

こうした投稿に対し、PHP研究所広報部のツイッターアカウントは22日朝になって、「こちらの件、至急事実確認をさせていただきます」と反応。その後発表されたのが、先述の謝罪文というわけだ。

改めて、発覚の経緯について同社広報部の担当者に質問すると、

「22日10時頃に、広報部アカウント宛ての@ツイート(編注・リプライのこと)を多数いただいたこと、ならびに外部関係者からの指摘により、ヒアリ警察(@_Solenopsis)さんのツイート内容を認識いたしました。制作担当部門が各方面に事実関係の確認をおこなった結果、誤りであったことが判明した次第です」

との回答があった。

小柳ルミ子、惨敗アルゼンチンのGKひたすら罵倒! 「メッシは擁護」で批判殺到

2018-06-22 18:56:32 | 芸能・スポーツ
小柳ルミ子、惨敗アルゼンチンのGKひたすら罵倒! 「メッシは擁護」で批判殺到



2018年6月22日 16時42分

J-CASTニュース


サッカー好きの一面がある女優・小柳ルミ子さん(65)が、ロシア・ワールドカップ(W杯)のクロアチア代表戦を0-3で落としたアルゼンチン代表について、主に失点直結のミスをしたGKを罵倒する内容のブログを書いたところ、大変な不評を買っている。

GKカバジェロに「信じられないミス あれで終わった」と敗戦の責任を押しつけた一方、無得点に終わったエース、リオネル・メッシについては擁護論を展開。また、クロアチア代表には小柳さんがファンであるはずのバルセロナの中心選手がいるにもかかわらず、その健闘を称えるような言葉もなかった。
クロアチア、モドリッチとラキティッチのコンビが躍動

ロシアW杯D組のアルゼンチン対クロアチア戦が行われたのは2018年6月22日(日本時間)。スター揃いの両チームの一戦は注目を集めた。

アルゼンチンはDFラインでボールを回しながら、隙あらばメッシに渡して一気にゴールへ、という狙いが見られるが、クロアチアの組織的守備が許さない。前線からパスコースを限定しながらインターセプトを狙い、ボールを奪うと、世界有数の指令塔コンビ、MFモドリッチ(レアル・マドリード)とMFラキティッチ(バルセロナ)を経由し、前線の空いたスペースへ、という展開が1つの軸だ。

前半は一進一退の攻防が続き0-0。後半8分、それまで好セーブも見せていたアルゼンチンのGKカバジェロが、バックパスを受けた際にキックミスを犯し、詰めていたクロアチアFWレビッチがゴールに蹴り込んで先制点。

クロアチアはリードしても守りに入るどころか、攻撃に鋭さを増した。後半35分、縦パスをインターセプトすると一気に攻め上がり、ペナルティエリア前まで駆け上がったモドリッチがミドルシュート、ゴールに吸い込まれて2-0。

後半アディショナルタイムには、ラキティッチがドリブルで持ち込んでシュート、こぼれ球を拾ったコバチッチから、もう一度パスを受けたラキティッチが息の根を止める3点目を流し込んだ。

メッシは、後半途中から「消える」時間が長かった。DFラインまで下がってボールを受けたり、ファールを受けた相手に怒りをあらわにしたりと、苛立ちを見せる場面もあった。「戦術はメッシ」と言われる個人頼みのアルゼンチンは、成熟した組織力を備えるクロアチアに完敗したのである。
「あんな素人みたいなミスするGKじゃ信頼出来ない」

メッシ好きの小柳さんはアルゼンチンを応援していたようで、22日のブログで感想をつづっている。だがその内容は、先制点に直結するミスをしたGKカバジェロへの憤怒に大半を割いていた。冒頭から

「信じられない信じられる訳ないよ あんな不用意なミス GKカバジェロのミス 目を疑う様なミス 悪夢だよあんなミスは チェルシー(所属クラブ。今季出場2試合にとどまる)でも使われない筈だ あんな素人みたいなミスするGKじゃ信頼出来ない」

と罵倒すると、

「選手じゃない私でさえ口から心臓が飛び出しそうな位ムカついた」
「ミスをする人って何回も何十回も同じミスをするんだなぁ」

と執拗に責めた。さらには

「全てはカバジェロの信じられないミス あれで終わった 今大会のアルゼンチンは終わった」

と、敗戦の全責任を押し付けるような内容もある。1失点目はGKのミスが原因となったが、その後の2失点はチームとしてクロアチアに崩された結果だ。攻撃陣も得点を奪えなかった。また、アルゼンチンはナイジェリアとの1試合を残しており、まだ決勝トーナメント進出の可能性も潰えていない。

主力のMFディマリアらを先発させなかったサンパオリ監督の戦術も、小柳さんは「理解に苦しむ」と批判。だがその一方で、

「メッシに迄ボールが渡せないんじゃ流石のメッシでも仕事出来ない」

と、以前からこよなく愛しているメッシだけは無得点でも擁護した。

そして勝者に対しては「クロアチアの護りが良かったとは言え 挽回出来ないのが今のアルゼンチンの弱さと現実を受け入れるしかない」と軽く触れるのみだった。
「バルサファンならラキティッチを褒めるべき」

ブログは不評を買っている。ツイッターでは

「小柳ルミ子がカバジェロを叩いてるけど、あれ無くても負けてたわ」
「カバジェロ責めてるのどうなん?って思う そりゃ本人は反省すべきだけど外野でしかも芸能人がそれ言うのって違うと思う しかもメッシも駄目駄目だったから擁護するなって話」
「小柳ルミ子に対してこれほどの嫌悪感を抱く事になろうとは、思ってもいませんでしたね」
「ここまでリスペクトのかけらも持たず、ただ好きな選手に溺れる人を見るのは初めて」

と疑問を感じるユーザーが多い。

小柳さんがかねてから「バルセロニスタ(バルセロナのファン)」であると表明していることに照らしても、批判を受けている。上記のとおりクロアチアには、そのバルセロナの中核選手であるラキティッチがいるためだ。アルゼンチン戦でも躍動し、ゴールまで決めているのだから、バルセロナが好きなら賛辞を贈るのが普通ではないかということで、

「バルサファンならラキティッチを褒めるべき」
「小柳ルミ子ってバルサが好きなんちゃうんか? クロアチアにもラキティッチいるのになんでメッシばかり気にかけて絶望してるのかよー分からん」

と矛盾を感じる投稿が複数見られた。加えて

「サッカー好きでも、バルセロナファンでもない ただのメッシ信者」

と揶揄する声もある。

小柳さんとテレビ共演をしたこともあるサッカー好きのタレント・JOYさんは22日、

「小柳ルミ子さんが応援するルミゼンチンがクロアチアにボコられてしまった。。これは次回ルミ子さんに会った時は凹んでいる可能性大」

と案じていた。

「あの社長に任せていたら武田薬品は危ない」創業家一族・決意の告白 7兆円買収に猛反対…!

2018-06-22 18:11:41 | ニュースまとめ・総合
「あの社長に任せていたら武田薬品は危ない」創業家一族・決意の告白 7兆円買収に猛反対…!



2018年6月22日 7時0分

現代ビジネス

立場が立場だけに、余計な口出しはしないつもりだった。だが、会社の財務状況を急激に悪化させる買収を見過ごすわけにはいかない。不安を抱く現役社員の代わりに言おう。社長、あなたは間違っている。
身の丈を超えた買収

「我々は、グローバル化を進める方針に反対しているわけでも、外国人がトップを務めることに反対しているわけでもありません。

ますます国際競争が激しくなる時代、新薬を開発していく体力を得るためにも、ある程度の規模の拡大が必要なこともわかります。

しかし、今回の買収を独断専行で決めたウェバーの姿勢は、創業から230年余りにわたって武田が築いてきた歴史を、あまりにも蔑ろにしています。このまま彼に任せていたら、武田は確実に潰れてしまう」

本誌の取材に重い口を開いたのは、武田薬品工業のOBで、創業家の縁戚にあたる原雄次郎氏(88歳)だ。

かつて、武田薬品不動産の社長まで務めた原氏は、戦中に武田薬品と合併した小西新兵衛商店を創業した小西家の血筋にあたり、武田薬品の社長を長らく務めた七代目小西新兵衛氏の甥にあたる。

5月8日、武田薬品工業は、アイルランドの製薬大手シャイアーを日本円にして約6.8兆円で買収することを発表、日本企業による過去最大のM&Aとして、大きなニュースになった。

それは、創業家出身の原氏にとっても寝耳に水のことだった。

「3月末、この買収話が取り沙汰されて驚愕しました。現役の社員たちも知らされていなかったようで、あれだけの規模の会社だというのに、本当にごく一部の経営陣だけで決めた話なのです。

しかも、話がまとまってみたら、およそ7兆円などという途方もない買収金額だった。身の丈をはるかに超えたカネを借りて、自分のところより時価総額の大きな会社を買う。そんな馬鹿な話が、どこにあるでしょうか。

ただでさえ、武田は'11年にスイスの製薬会社・ナイコメッド社を約1兆円で買収するなど、大型の買収を繰り返しており、有利子負債が膨らんでいた。シャイアーが抱えている有利子負債も加えれば、6兆円規模の借金を抱えることになる。

案の定、いま武田の行く末を日本中が不安視している。2月には6000円台だった武田の株価は4000円台まで急落し、その後は値が戻りません。さらに、アメリカの格付け会社は、買収合意を受けて武田の格付けを最大2段階下げるとまで言っている。

知らない間に会社がなにかとんでもないことになっていると不安に思っている現役社員もいっぱいいるんです。だけど、内部から声を上げることはなかなか難しい。

だから、憚りながら、何も失うもののない私がお話しすることにしたのです。日本の製薬業界を支えてきたリーディングカンパニーの内部でいま何が起きているのかを、多くの方に知っていただきたいのです」
買収で得するのは誰か?

シャイアーの買収は、クリストフ・ウェバー社長が全面的に主導し、シャイアー側に対して価格提案を行った。幾度となく値段を吊り上げられたが、最終的にはそれを「丸呑み」する形で決着したという。

結果として6.8兆円という巨額まで膨らんだ買収金額の妥当性には、原氏のみならず会計の専門家も疑問を呈する。

「誰の目から見ても、明らかに高すぎる価格です。経済産業省が上場企業に対して推奨しているのは、ROE(株主資本利益率)が8%あること。これに照らせば、6.8兆円で買収したシャイアーには毎期5440億円の利益が出ることが期待できなければなりません。

ところが、シャイアーの'17年12月期の純利益は4654億円に過ぎない。この純利益をもとにシャイアーの適正な買収価格を導けば、5.8兆円。つまり、武田は適正な価格より1兆円も高く掴まされたことになる」(企業会計に精通する会計評論家の細野祐二氏)

Photo by GettyImages

原氏が続ける。

「問題は法外な買収価格だけではありません。仮にシャイアーを傘下に収めたとして、ウェバーが期待しているような研究成果が挙げられるのかについても、大きな疑問符がつくのです。

もともと、創薬企業のM&Aは当たるも八卦、当たらぬも八卦という世界で、極めてリスクが高いもの。

さらに、ウェバーは売り上げの6割がアメリカ市場であるシャイアーの買収によって米国でのシェア拡大を狙うことを宣言していますが、5月7日付のフィナンシャル・タイムズは『トランプ大統領は今後薬価引き下げの計画を示す』と報じています。

もし、シャイアーが得意とする希少疾患向けの薬にも、薬価の引き下げが適用されれば、武田が買収前に織り込んでいたような利益は見込めない可能性も出てくるのです」

それだけのリスクがありながら、ウェバー氏はなぜ、この巨額の買収をまとめようとしたのか。

原氏は、今回の買収にウェバー氏の「焦り」を感じたという。

「前会長だった長谷川(閑史)さんがしきりに唱えていた『グローバル化』の集大成として、イギリスのグラクソ・スミスクラインから鳴り物入りで連れてきたのが、ウェバーでした。

彼は、研究開発部門の中心を次々と米国に移し、錦の御旗の『グローバル化』をどんどん推し進めていった。

彼が武田にきてからの純利益は、'15年度が801億円、'16年度が1149億円、'17年度は1868億円と推移してきました。

一見順調に見えますが、この数字は資産の売却やコスト削減に頼る部分が大きく、本業の医薬品で稼ぐ力は向上できていません。そんな彼に、武田は約10億円の年俸を払っているのです。

ウェバーは自らの置かれた状況に焦り、経営者としての『成果』を作り出すために、この買収に固執したのでしょう。

そして、得をしたのはウェバーだけではありません。買収のために調達する3兆円の現金は、半分の1.5兆円をアメリカの大手銀行、JPモルガン・チェースが供与し、残りを三菱UFJと三井住友の両銀行が半分ずつ出す。

彼らに支払われる利息は、年間で1000億円を超えると思われます。銀行からしても、この買収は『濡れ手に粟』なのです」
元会長に直談判

しかし、シャイアーを買収するだけで、なぜウェバー氏の「成果」になるのか。前出の細野氏がカラクリを説明する。

「今回の買収価格と、被買収企業であるシャイアーの純資産の差額であるいわゆる『のれん代』は3兆円にも上り、これが武田の資産に計上されます。

日本の会計基準であれば、こののれん代を20年以内に均等に償却していく必要があり、毎年平均すると1500億円の償却となる。つまり20年間にわたり、純利益ベースで1500億円もの減益が続くことになります。

ところが、現在の武田薬品が採用している『国際会計基準』ではそれが必要ありません。単純計算すれば、武田はシャイアーの'17年12月期の売り上げである1兆6520億円と、純利益の4654億円をそのまま自社の数字に上乗せできる。

この方法はサラリーマン社長のウェバーにとって、短期的に実績を残せるので、実に魅力的に映ったことでしょう」

原氏が続ける。

「健全な会社なら、経営者が暴走したときには財務担当役員が諌めて、慎重な判断を求めるのが普通です。しかし、武田の最高財務責任者のキーホー氏は、武田によるシャイアー買収が明らかになったわずか数日後に、突然武田を去っている。

真相はわかりませんが、この無理な買収を押し切ろうとするウェバーに対して嫌気が差したと考えても不思議ではありません。

武田には『タケダ・エグゼクティブチーム』という最高意思決定機関がありますが、このチームはウェバーの腹心の外国人で固められ、メンバーの中に、日本人はわずか3人しかいない。もはや社内でウェバーを止めることは不可能なのです。

それならば、社外取締役や監査役に期待したいところですが、困ったことに彼らも何もしてくれなかった。

武田の社外取締役にはLIXIL元社長の藤森(義明)さんや、日産自動車取締役の志賀(俊之)さん、コマツ相談役の坂根(正弘)さんなど、著名な経営者が何人も入っていますが、彼らは取締役会の判断をいとも簡単に承認してしまった。

これがもし、彼らの出身母体の会社の出来事だったとしたら、議論もせずにすんなり認めるとは思えません。しょせんは他人事ということでしょう。

武田を担当しているあずさ監査法人からすれば、もしシャイアーを買収して資産査定などの業務が転がり込めば、巨額の監査収入が見込める。自分たちの利益になるのに、無理に買収を止めるわけがありません。

結果的に、武田の社内外に、誰一人として疑義を挟むような人間がいない状態のまま、買収が決まってしまった」

合併が進むことに危機感を覚えた原氏は、武田本家出身で遠縁にあたる武田國男元会長兼CEOにもかけ合ったという。

「國男君に電話をかけ、『今日の武田があるのは大勢の社員や取引先のおかげじゃないか。創業家としてこんな無謀な冒険はできないという意思表示をしてくれないか』と訴えかけたんです。

ところが『武田という名前が残るんだからいいじゃない。じゃあ、おじさんは今の武田にどういう選択肢が残されているというのですか』と反論され、電話を切られてしまった。

そもそも、拡大路線を推し進めたのは國男君の在任中からでした。

'08年のミレニアム社(アメリカ)、'11年のナイコメッド社、'17年のアリアド社(アメリカ)と買収に買収を繰り返し、一時は2.5兆円あった内部留保はゼロになり、いまや途方もない金額の借金を抱えてしまった」
もうやめてくれ

そして、原氏がいま一番懸念しているのは、ウェバー氏が去った後の武田薬品の行く末だ。

「ウェバーは、今回の買収で一時的に面目を保って武田を去り、新たな会社に行けばいいんでしょう。実際、3年前にも最高財務責任者のロジェが、任期途中で仕事を放り出してスイスのネスレへと移っていきました。

そうやって、彼らは経営の責任をとることなく、別な会社に行けば済む。本当に困るのは、莫大な借金を抱えた会社で働き続けるしかない社員と、その家族たちなのです。

シャイアーが、ウェバーが言うような画期的な新薬の開発に成功できなければ、武田は借金を返すために、今まで積み重ねてきた優良資産をどんどん切り売りしていくことになるでしょう。

長きにわたり研究の中心を担ってきた湘南研究所(神奈川県藤沢市)や、収益性の高い子会社を次々手放した先に待っているのは、破滅でしかない。

ウェバーは『'25年まで社長を続けたい』と発言していますが、とんでもない話です。彼が今後も巨額の買収を進めることは明らかで、そのたびに武田の体力は失われていく一方でしょう。

もう、黙って見てはいられません。6月28日の株主総会では、130人規模のOBからなる『武田薬品の将来を考える会』が、『1兆円を超える買収を行う場合は株主総会で事前に決議すること』を定款に盛り込むように求める予定です。

どこまで効果があるかはわかりませんが、これをきっかけに、他のOBや現役の社員たちも声を上げるようになって欲しいと願っています。

ウェバーさん、どうか我々の愛した武田をめちゃくちゃにするのは、もうやめていただきたい」

働き方改革でサビ残はなくなる? ベーシックインカムや移民政策で労働環境は良くなるのか、国会議員に質問

2018-06-22 18:09:27 | ニュースまとめ・総合
働き方改革でサビ残はなくなる? ベーシックインカムや移民政策で労働環境は良くなるのか、国会議員に質問



2018年6月22日 12時0分

ニコニコニュース


 2018年4月末に幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2018」。さまざまな著名人が集まる「超トークステージ」には元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏、ドワンゴ取締役の夏野剛氏、メンタリストのDaiGo氏、日本維新の会の丸山穂高議員が登場。

 「無敵の働き方」と題したテーマで、現在国会で審議が進んでいる「働き方改革」関連法案について取り上げ、法案が可決された場合、働き方はどのように変わるのかについて議論が行われました。

 ひろゆき氏は労働時間の削減によって「無能な人は隠れて無理やり働かないとついていけない社会になる」と個人の能力差による弊害を指摘。夏野氏は働き方が変わることによりセーフティネットの必要性を語り、具体例としてベーシックインカムを挙げると、DaiGo氏もその意見に賛同しました。
左から夏野剛氏、DaiGo氏、ひろゆき氏、丸山穂高議員。

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「成果が出る人はいいけれど、無能な人は隠れて無理やり働く」。働き方改革で個人間に差が出る社会に?

ひろゆき:
 働き方に関する法案が通ると、どういうふうに普通の人の働き方が変わっていくという前提で考えて作ったんですか?

丸山:
 (法案は)今、審議中でして、根本的には簡単に言うとみなさんがもっとフレキシブルに働けるようにしようということです。だいたいの労働者のみなさんは給料が時給制で決まっていると思います。(給料を)時間じゃなくて総額で決めて、あとは自由に休みを取るタイミングとか一日に何時間働けるとかいうのも含めて、ある程度フレキシブルにしようというのが今回の法案です。

ひろゆき:
 裁量労働制を増やしていくような状況で、逆に労働者として働けば必ずお金をもらえるということではなくて、働いてもそんなにもらえなくなる可能性もありますか?

丸山:
 問題はその裁量労働制の部分は、野党側の追及によってなくなったんです。

ひろゆき:
 なくなったとして、自民党は出したいものは出せて通せるわけじゃないですか。どうなるのかっていうのが知りたいんですよ。

夏野:
 裁量労働制って結構職種が限定されているので、年収1千万円以下の人に適用されない。

丸山:
 野党に言われてなくなった部分以外で残っている部分は、年収が高い方だけなので人口で言えば数パーセント。

DaiGo:
 そもそも働き方の改革って、その結果何が起きるんですか?

丸山:
 基本的に、労働者が自分の健康を守っていくために規制したい。会社側は労働者の方々をもっとフレキシブルに働いてもらうことで柔軟に仕事ができるようにしたい。このせめぎあいでやっているんですね。

DaiGo:
 健康的にというのは、どういう意味ですか?

丸山:
 つまり一日何時間以上働いてはダメだという規制をもっと強くすることで過労死を起こらないようにしようと。

DaiGo:
 何時間って、どうやって決めているんですか? 科学的根拠があって何時間と決めているんですか。

丸山:
 ドクターとか、厚生労働省の審議会で専門家たちと決めています。

DaiGo:
 議論で決めちゃっているんだな……。

夏野:
 そうだよ。科学性はまったくないんだけど、これはどんどん軽くなっていく方向。だいたい大企業の20代の社員とかって時間を少なくすることに、すごく反対しているんです。

 なぜかと言うと、労働時間を短くされちゃうと40代の人に勝てなくなるんです。毎晩5時間ぐらい残業して、40代の人より成果を出してやるっていうことも認められなくなるので。

DaiGo:
 実際に健康の部分で言うと、最近の研究だと20代から30代前半まではかなりハードに働いても健康被害は出にくいんですよ。40代となってくると、週に40時間以上働くと認知機能が低下するという研究が出ているんですね。

 そういうのを元に決めているんだったらいいんですけれど、議員さんとかが集まって専門家がしゃべっているのとかがあるじゃないですか。僕、科学界で一番信用できないのが専門家の意見で、その次が理学試験で、その次がRCT【※】というのがあって、一番いいのはメタ分析【※】。

 このRCTとメタ分析を放っておいて、偉いっていうだけでその人の個人的な見解をしゃべって、それを議論しても、そもそも何が正しいのかを見抜く能力がない人は、何を議論しても意味がない気がしちゃうんですよね。

※RCT(Randomized Controlled Trial)
ランダム化比較試験。評価の偏りを避け、客観的に治療効果を評価することを目的とした研究試験の方法。

※メタ分析
複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析する手法。

丸山:
 まさにおっしゃる通りで、DaiGoさんに来ていただいて、そこでお話していただく方が一番ためになると思いますけれども(笑)。

ひろゆき:
 裁量労働制って、優秀な人はいいと思うんですけども。普通に働いてDaiGoさんみたいに成果が上がる人はいいと思うんですけれど、能力値がDaiGoさんの半分の人って2倍働かないと「こいつ使えねえ」ってみんなに思われちゃうじゃないですか。だから優秀な人は全然いい社会だと思うんですよ。

 でも無能な人にとっては、わからないように隠れて働いて、どうにかして成果を出すっていう無理やり働かないとついていけない社会になっちゃって、むしろ健康被害が増えるは可能性ありませんか? 要はサービス残業ってそれじゃないですか。

 「労働8時間で帰ります」って言っているけれど、実際それで仕事は終わりきらないから家に帰って隠れて仕事して、「8時間で終わった成果です」って出していたのがサービス残業なわけで。

DaiGo:
 時間のロスがすごいと思って。僕、この前会社を作ったんですけれど、その時に役所とかあちこち行ったんです。オンラインでできれば“秒”で終わるのに、あっちこっち行って、こっちでできない、こっちでお金を払わないといけない、こっちはハンコがいるって、あれらを全部なくせばみんなが働いてる時間は少なくなると思います。

 つまりみなさんが働いてる中で成果が出てるところはどこで、成果が出なくてAIで簡略化しても何の問題はない、むしろ幸せになるところを削ればいいわけで。

丸山:
 おっしゃる通りで、AIになると仕事がなくなるというよりは、むしろ私は逆だと思っていて、豊かに過ごせる時間が増えると思います。要は人間がやらなくていいものはAIにやってもらって、それ以外は人間がやるべきところをやればいいと思います。

ひろゆき:
 それは嘘ですよ。だって元々江戸時代の人たちって7割が農民で、どんどん農業が少なくなったら別の仕事が出てきて、今平成の時代でこれだけ便利になっても結局まだ一日8時間以上働いているわけじゃないですか。世の中が便利になっても、労働時間は減らないんですよ。

夏野:
 ちなみにそれは日本だけの話。シリコンバレーの企業なんて労働時間はどんどん減っているんだよ。金曜日の午後3時に高速道路を走ったら、全員帰っている。

ひろゆき:
 ごく一部の成功した企業の例だけで……。

夏野:
 いやいや、他のところも。たとえばミシガン州のデトロイトも不景気のせいで午後5時には帰っているんだけれども、給料は増えている。

ひろゆき:
 オランダとかもワークシェアリングで給料が下がって労働時間が短いとか。

夏野:
 給料は増えている。経済全体が成長しているから。

ひろゆき:
 シカゴの場合は経済が下がってますよね。

夏野:
 全体的に上がっているからごまかされちゃっている。
「ベーシックインカムで働かない人を増やしたほうが、日本は豊かになる」

夏野:
 非常に重要なポイントは、社会だからどうしても能力が出ない人もいます。それから病気になったりとかいろいろなこともあります。だからその人たちに対してのセーフティネットをどう作るかっていうことのほうを政府がやるべきで。

 働きたい人もいれば働きたくない人もいるので、働きたい人はどんどん働けばいいし、働きたくない人は最低水準の生活を保障するって憲法に書いてあるのを、どうやって保障するかっていう議論をしたほうがいいと僕は思うんですけれど。その時に、やっぱりベーシックインカムという話が出てくるんだよね。

DaiGo:
 僕、賛成です。

ひろゆき:
 (ベーシックインカムっていうのは)毎月日本人だったら誰でも7万円、8万円もらえるっていう制度。今だと生活保護は申請して通ればもらうことはできるんですけど、仕事がない証明とかしなきゃいけないんですけれど、(ベーシックインカムなら)申請は不要で働いていても月7万円、8万円もらえますよっていうシステムにしたら、社会保障とかもシンプルになるし、年金の払い込みとかもなくなるし。

夏野:
 僕も賛成。生活保護の資格があるかないか審査のために、すごい数の人がやっているんだけど、(ベーシックインカムなら)それもありません。

DaiGo:
 一定の収入をあげるから、もっとほしかったら働けよ、そうじゃなければ別に働かなくてもいいよということです。

夏野:
 このベーシックインカムに賛成の人。
「ベーシックインカムに賛成か」という質問に手を挙げる観客。

夏野:
 反対の人は? ゼロ?

ひろゆき:
 反対意見としては、そんなにお金をもらったら働こうと思う人が少なくなっちゃうから労働意欲が下がるのがよくないっていう。

丸山:
 もう一つは毎月7万を国民のみなさんに配ろうと思ったら、予算が100兆円近くいるという話なんです。

夏野:
 でも公務員はだいぶ減るよ。審査がいらないから。

ひろゆき:
 年金で払ってる額の7万円分は、国が払わなくてよくなるので、そこの部分は行ってこいなんですよ。それで生活保護の人の分も減るわけじゃないですか。だから予算は100兆円もかからないんですよ。年金を払う人の額は毎年毎年増えているじゃないですか。

 なので実はベーシックインカムをはじめる時の国の負担額っていうのは、毎年減っていっているんですよ。実は計算するとそんなに大きな財源はいらないんですよ。

丸山:
 問題はいずれにしても7万円を払うために、90兆円、100兆円あるいは何十兆円というお金がいるわけで、これをどこから持ってくるかという議論をちゃんとしないといけません。もう働かなくていいなら働かないと私も思います。そういうことであれば、やはりその分の所得が減るわけで、所得がない方からお金を取ることはできないですから。

 そうすると財産を持ってらっしゃる方から、財産をいただく。相続税を今より高くすることでその財源にする。もしくは消費税を上げるとかいろんなことを考えなければいけません。それでも果たして月々7万円を配るのはいいのかっていうのも、一つの論点です。

ひろゆき:
 働き方改革の話に戻るんですけれど、今大企業って基本的には日本の足を引っ張る側に回っちゃったじゃないですか。会社員として毎日働きますという人が、実は富を生むんじゃなくて実は足を引っ張る側になっていて、今、個人でうまくいってる人たちっていうのが「アプリ作りました」とか「一人でアニメ描きました」っていう人で。

 『君の名は。』みたいに成功したアニメーターもいらっしゃいますし。なので実は自由な時間をクリエイターに与えて、それが“モノ”として海外で売れるっていうほうが利益率が高い時代になっちゃってるわけじゃないですか。

 たとえばFacebookって何も役に立たないんです。人間がメッセージ、会話するだけのツールなのに、めちゃくちゃ利益が高いんですよ。なので役に立たないよくわからないものを作れる個人を増やしたほうが、最終的には利益の額は増えるはずなんですよ。

 今までの大企業の役に立つものを作ったほうが利益が出るというのは実は誤解で、役に立たないものを個人がボコボコ作っているほうが、利益が大きい社会になりつつあるっていうところを認識していただけると、ベーシックインカムで働かない人を増やしたほうが、実は日本は豊かになるんじゃないかなと思うんですよ。

衆議院の記名式投票が電子化されない理由は「伝統だから」

丸山:
 「国会こそ無駄の塊」って言ったら怒られますけれど、本当に無駄で「本会議、今からやります」って言ってもできないんですよ。なぜかと言うと、2時間置かなきゃいけないんです。後ろのほうにちょこんと置いてあるような紙を刷らなきゃいけないので、2時間は必ずあけなきゃいけないんです。

夏野:
 タブレットでいいじゃん。

丸山:
 タブレットでいいはずなのに、本会議場は形式上、タブレット持ち込み禁止なんです。

一同:
 えっ!?

ひろゆき:
 タブレットとスマホ(携帯)の区別どうやってするの(笑)。

夏野:
 衆議院とかって、未だに牛歩ができるじゃないですか。

丸山:
 参議院では押しボタンで投票が行われるんですけど、衆議院では記名式と言って、自分の名前を書いた賛成の白い票と、反対の青い票があるんです。

夏野:
 それ持っている時点で賛成か反対かわかっちゃうじゃん(笑)。

丸山:
 スイッチにすれば一瞬でわかるのに、本当に非効率で「変えなきゃいけない」って若い世代が言っているんですけれど、いかんせん年配の議員のみなさんは「伝統が」とかですね。

夏野:
 伝統!?

丸山:
 あと2時間取ることで、野党は遅らせられるわけですよ。与党は少しでも早く議決したいし、野党側は牛歩の話もそうですけれど少しでも遅くさせたいわけで。2時間なくしたら、その分早くなっちゃうから反対とか。

夏野:
 なんか……ダメだね(笑)。

DaiGo:
 国は馬鹿が動かしているということがよくわかりました(笑)。
日本は移民を受け入れていくべきか? 「移民と労働力の受け入れを分けて考えるべき」

夏野:
 では会場から質問をお受けしたいと思うんですけれど、質問のある人。

男性:
 お話ありがとうございました。丸山議員に伺いたいんですけれども、日本はこの先、移民をもっと受け入れていくべきですか?

丸山:
 個人的に移民はすごく慎重に考えなきゃいけないと思っています。その意味での法案も出しているし、質疑もしているんですけれど、もっと最初にやらなきゃいけないことをやっていないんですよ。少子化対策だって中途半端ですし、結婚する方々が増えないという部分をしっかり対策していないのに、安易に移民を増やすということは非常に問題があると。

 私は反対ですが、みなさんはご意見が違うんじゃないですか。

ひろゆき:
 僕は移民反対です。日本は文化的に受け入れることができる国じゃないから。トラブルが多すぎる。

夏野:
 僕は移民と労働力の受け入れを分けて考えるべきだと思っていて。移民と言うと、投票権も与えて、日本の国籍にして社会保障も全部日本で面倒見るっていうのだけれど、今現実に起こっているのは労働力の受け入れが起こっているんですよ。  

丸山:
 東京だと、コンビニで外国の方がレジをされていたりとかすごく多いと思うんですね。実際、技能実習制度とか留学生とかいろいろな枠があって、それで現実的には今、日本に労働力が入ってきているんです。問題はその中で失踪される方がいて、ビザの期限が来たら帰らなきゃいけないのに、まだ働きたいからといって、そのままどこ行ったかわからないみたいな。

夏野:
 日本人でも失踪しちゃう人はいるから(笑)。

ひろゆき:
 僕、留学生が働ける時点で違うと思うんです。留学生に労働ビザを出すのが間違いだと思うんですけれどね。

夏野:
 逆に身分証発行して、税金をトラッキングできる仕組みを入れちゃった方がいいんですよ。

DaiGo:
 僕が思ったのは、国会で使ってる紙一枚をタブレットに変えることもできないような人たちに何ができるんだろうって思っちゃいました(笑)。

一同:
 (笑)

丸山:
 申し訳ございません。

DaiGo:
 こんな難しい問題を処理できるのかっていう。

丸山:
 ちなみにうちの党は全部タブレットにしています。

DaiGo:
 若いそういう方々もいると思うのですが、意思決定をしているおじいちゃんたちが……。

ひろゆき:
 DaiGoさんとかが政治家になれば、もうちょっと変わるんじゃないの?

DaiGo:
 橋下徹さんに言われたことがあって、「愚かな99%のために自分の人生を犠牲にできないので、僕は某ひろゆきさんみたいにフランスに行きます」って僕は言いました(笑)。

一同:
 (笑)

会社が絶対手放さない、優秀人材6タイプ

2018-06-22 14:16:02 | ニュースまとめ・総合
会社が絶対手放さない、優秀人材6タイプ



2018年6月22日 11時15分

プレジデントオンライン

ある分野でプロフェッショナルの域に達し、ときには他社に引き抜かれながら、活躍するスペシャルな人材がいる。一方で、そこまで際立ったスキルを持っていなくとも、どんな会社でも通用し、必要とされる優秀な人材がいる。経営者や経営幹部が「絶対に手放してはいけない」と考える、優秀な人材の共通点とは――。
■AIがどれだけ進化しても、必要とされる能力

なるべく給与(時給)の高い企業を選んで働き、労務を提供する代償としてお金をもらうものだと考える人がいる。こういう人は、もらうお金以上の仕事はしない。一方、企業は人間がする必要のない作業は、費用対効果が高く効率のよい方法に切り替えていく。作業に就いている人たちが賃上げを要求すればするだけ、企業は効率がよく、コストを抑えて代替できる「人を使わない方法」を考えて導入していく。

かつて多くの労働者が働いていた自動車や電機産業では、かなり以前から工場の自動化が進み、そこに働く人の数は大幅に減少した。近年、この流れは他産業にも急速に広がり、先陣を切っているのが食品・医薬品・化粧品だ。こうした業界では大量生産だけでなく少量多品種にも対応できる自動製造ラインと無人搬送車などを活用したFA(ファクトリーオートメーション)、そしてロボットの活用により「省人化」を実現している。

日本に限らず、人件費が高騰する中国などのアジアや、ドイツをはじめとするヨーロッパなどの企業で、自動化への取り組みが世界で同時進行している。いかに技術が進歩しAIやロボットが人間の仕事に代替されても、企業が欲しい人材、手放したくない人材は必ず存在し、代替されることはない。その共通点は、「企業に利益をもたらし」、その「利益を見える化できる」人だ。6つのタイプにわけて、くわしく紹介しよう。
■どの会社でも求められる優秀な6タイプ
(1)いつでも上司の代わりができるよう、自身のスキルを磨いている人

上司が選べないからといって、上司の不満や非難をしているだけでは周囲からの評価は下がり、自身の進歩もない。「そんな暇があるなら」と、上司の立場に自分がなった(昇進した)際に、部下から信頼され、上司以上に仕事ができる人材になれるよう、仕事に取り組む人だ。
(2)企業に収益をもたらす人

決められたことを決められたように遂行する業務(作業)は、ロボットやAIの方が向いている。人間と違い、間違えることがないからだ。こうした業務(作業)はマニュアル化できるので、誰にでもできることが多い。だから代替されてしまう。

その一方、新しい価値を生み出して、企業に利益をもたらす仕事(時給換算でない仕事)ができる人を、会社は絶対に手放さず、他社に流出しないよう厚遇する。

営業部門の人材は結果が数字に出るので、報酬は成果に連動することが多い。成果が数字を通じて「見える」からだ。内勤業務の人も自分の仕事の成果を数字で見えるようにすれば、それなりの評価と処遇が受けられる。

たとえば、

・企業に収益をもたらす人材を採用できる仕組みを考え出し、その仕組みを運用できる人事担当者
・ヒット商品を生み出し、同時にロングセラー商品の価値を磨き上げて、さらに売上げを伸ばせるマーケティング担当者
・人を使わず商品やサービスをECで販売し、顧客のデータベースをつくりながら継続購入に結びつける新規チャネルをつくって運用できるシステム担当者
・会社の隠れた無駄を見つけ、そこで浮いた費用を投資に回して運用し、利益を生み出せる経理や財務の担当者
・新たな調達システムを考え出し、痛みを伴わずに経費を削減する仕組みを運用できる調達担当者
・広告や広報の効果を最大限発揮できる仕事ができ、有能な人材を入社希望者にできる広告・広報担当者
・社員のメンタルストレスを軽減し、働きやすい職場を実現することで、社会保険料の支払い額を軽減する総務担当者

といった仕事ができる人なら、成果を数字で見える化できるので、会社が手放せない人材になれる。
(3)人材(部下)を育成できる人

有能な人は一人で何でもできることが多く、仕事が自己完結して、部下が育たないことが多い。部下を持つようになったら、自分で容易にできる仕事は部下に任せ、自分はより高度な仕事に取り組むようにする。部下に仕事を放り投げるのでなく、部下の成長と自己実現に繋がるように支援できる人は価値が高い。

有能な人材ほど、自分よりも有能な人材を集めて仕事に取り組む。自分が直接仕事に取り組まず、最適な人材に任せて結果を出してもらうために支援する立場に立てる人も、リーダーとして替えがきかない人材だ。
(4)5年先、10年先の社会構造変化を踏まえて、自分の仕事を高度化できる人

これからビジネスに大きな影響を及ぼす社会構造変化を踏まえ、先手を打って仕事に取り組み、自身の能力を高めていける人なら、その人の仕事は陳腐化しない。

将来確実に起きる社会構造変化として踏まえておきたいのは、

・AI(人口知能)により、人の仕事(労働人口の約49%)が代替される未来
・自動運転車の普及に伴う社会インフラと社会システムの変化
・ITのさらなる進化と普及
・マスメディアの衰退とSNSなどネットメディアの台頭
・フィンテック(金融市場のIT)の台頭
・シェアリング社会の到来(所有から利用へ)
・製造業(特に自動車産業)のサービス産業化
・キャッシュレス化による省力化(省人化)
・先進医療と先端医療による人間の超寿命化

など、ビジネスパーソンにとって必須の社会環境変化について絶えず情報を入手し、将来の変化に備えて自分の仕事を高度化させていける人材なら、経営者は厚遇する。
(5)営業経験を持ったプロフェッショナルの人

第一線で営業活動をしたことのない専門職は意外に多い。営業経験のない広告販促担当者やコピーライター、マーケティング担当者、サイト制作者、映像制作者、そして管理部門の人たちだ。

こうした人たちは新規顧客を開拓し、既存顧客との関係を深める取り組み、店頭などの現場で商品やサービスを実際に販売した経験がないため、営業センスを皮膚感として備えていない。そのため理論上は上手くいくように見えても、いざ実施してみると成果を上げられないことが起こる。先人が考えた理論やノウハウを学んでも、顧客心理を理解できない人から顧客は購入してくれないし、大事にもされない。

実際に顧客と接し、販売について「皮膚感」を備えている専門職なら、商いの本質を理解しており、顧客の心情と行動を踏まえた実効性のある取り組みを生みだせる。これはリアルの世界だけでなく、バーチャルにも共通する皮膚感だ。
(6)出来上がった企業ブランドに依存せず、逃げない人

就職する際に、「企業規模が大きい」「知名度がある」「業績がいい」「安定している」「給与が高い」「待遇がいい」「潰れない」といった基準で企業に入社した人材は、先人がつくった企業の付加価値やブランド資源に依存する作業に従事するため、新たな価値を自ら生み出す仕事に取り組む意欲が希薄だ。「会社の看板」や「名刺の力」に依存する人は、企業の業績が悪くなり待遇が下がると、すぐに転職しようとする。

反対にデキル人材は、日ごろから自社のブランド力向上につながる仕事に取り組み、業績が芳しくなければ、自分の力で何とか経営を上向かせようとあらゆる手を尽くす。指示される前に動ける人材だ。
■「将来にそなえる」という視点を持つ人

今、都市銀行では大規模な人員削減が行われ、店舗の統廃合はもとより、ATM端末を相互開放する実証実験まで視野に入れ、自行端末を撤去してコンビニエンスストアのATMで代替するなど自前主義から脱却する動きが加速している。また最大手のビジネス機器メーカーでは40歳以上の社員1500人を早期退職させる取り組みを実施中だ。

40代以上のホワイトカラーこそ、AIやロボットに代替されないスキルを絶えず磨き、将来に備えて仕事に取り組むべきだ。それが現役時代はもとより、定年後の再就職時にも仕事の選択肢を広げることにもなる。

昼夜人口比率全国最低の埼玉、日中83万人が県から離れる

2018-06-22 14:12:23 | ニュースまとめ・総合
昼夜人口比率全国最低の埼玉、日中83万人が県から離れる



2018年6月21日 16時0分

NEWSポストセブン


 人口統計を深掘りすると、都道府県の意外な一面が見えてくる。“脱出”している現住人口に占める昼間人口(他地域からの通勤者など日中だけ現存する人口)の割合を表わす、昼夜間人口比率(15年調査、総務省)で“ワースト”の88.5%を記録した埼玉県。数字が低いほど日中、住民が県外に“流出”していることを指す。最も高かったのが東京都(118.1%)で、周辺県から大量の人口が首都に通勤している実態を裏付ける。

 埼玉の昼間の流出人口は約83万人にのぼり、人口で県内第2位の川口市と6位の草加市を合わせた人数に相当する。全国で5番目に人口が多い県だが、それは“夜限定”の話なのである。

「韓国人になりたい」日本男児(ナムオル)いつの間にか増殖中の怪 K-POPへの偏愛とストイックな生態

2018-06-22 14:10:49 | ニュースまとめ・総合
「韓国人になりたい」日本男児(ナムオル)いつの間にか増殖中の怪 K-POPへの偏愛とストイックな生態



2018年6月22日 12時0分

現代ビジネス

K-POPアイドルに「寄せる」男子たち

2枚の写真を見比べてみていただきたい。1枚目は、ある日本の青年が自身のインスタグラムに載せたものだ。明るい色の髪、力強い目線を強調したメイク。コメントには「ゆんぎメイク練習中なり」。ゆんぎとは、K-POPアイドルグループ・防弾少年団のメンバー、SUGAの本名だ。確かに、SUGAの写真(2枚目)を彷彿とさせる。

大島賢治くん。神奈川県出身。シュガに寄せる時は髪を短くするのがポイント

防弾少年団・SUGA(防弾少年団公式インスタグラムより)

最近、韓国好き女子の間で、彼らは韓国語の「ナム(男)」と「オルチャン(顔がきれい)」の省略形を合わせ、「ナムオル」と呼ばれている。(ちなみに本場韓国では「ナムオル」という言葉は存在せず、日本オリジナルの造語)。

『インスタ女子の間で「#韓国人になりたい」流行中の意外と深イイ理由』という記事を書いてから半年。今、原宿や表参道などのオシャレスポットには韓国人っぽいメイクや服装の女の子が普通に闊歩し、コリアンタウン・新大久保は駅に入場規制がかかるほどの活気を帯びている。

そんな中、新たな異変を感じたのは、今年2月のことだった。

「K-POPアイドルグループのメンバーがこんなところに!?」

東京・渋谷マルイの前を歩いていたとき、ひときわ目を引く男子2人組とすれ違った。年齢は10代後半から20代前半ぐらい。明るい色に染めたマッシュルームカットの髪、アイシャドウや赤いティントでメイクした顔、黒いロングコートにスキニーパンツ。

来日したK-POPアイドルが、東京でオフの時間に行きたい場所の筆頭として挙げるのが渋谷、原宿界隈だ。「もしや、K-POPグループのメンバー!?」と、こっそりマジマジと眺めるも……該当者ナシ。どうやら一般人のようだった。

ふと見渡すと、街にちらほら点在する「韓国人になりたい」風の男子たち。

なぜ今、ナムオルが増えているのだろうか。そして、彼らが目指しているものとは? 彼らに話を聞いてみた。

インスタフォロワー19万人超えのナムオル

「防弾、来ましたよっ!」 

豊洲の海が見えるカフェの入り口に彼が姿を現した時、同席していた編集者に思わず小声でささやいた。大きめの白いフード付きパーカー。深めに被った黒いキャップとマスクの間から覗くやや切れ長の目が、人気K-POPアイドルグループ・防弾少年団のVにそっくりだ。

冒頭の写真の大島賢治くん、21歳。フォロワー数19万人超を擁する、人気インスタグラマーだ。黒いマスクをつけた斜め45度の写真は、33,779いいね!を獲得。インスタグラムの投稿は、写真によって防弾少年団の「V」と「SUGA」という2人のメンバーに酷似している。つまり、角度やファッション次第で、異なる顔を見せるヤヌス的魅力の持ち主なのだ。

防弾少年団。右端がV、右から3番目がSUGA。photo by gettyimages

インスタは、日によって「Vっぽいファッション」と「SUGAっぽいファッション」を使い分けて載せると言う。

「きれいになりたいときはV、クールな気分の時はSUGA。自分の中の彼らに対する愛情の分量によって変わります。寝る前にパッと決めて、次の日からやり始める。フォロワーさんからは、『目元はVだけど、顔全体の雰囲気はSUGAに似てるね』って言われます」

ナムオルファッションを意識したのは、去年の6月ぐらいのことだった。

「友達が防弾少年団にハマっていたので、どんなグループか気になって『血、汗、涙』とかの曲を聴き始めたら、どんどんのめり込んで。僕が好きなメンバーは、Vなんですけど。あまりめちゃイケメンじゃなくて、美しい系のイケメンっていうか。直感でこの人だ、って好きになりました」。

飲食店で働く賢治くんは、ある日お客さんに「Vに似てるね!」と言われたことをきっかけに「じゃあ、Vに寄せてみようかな」と思い始める。「子供の頃は仮面ライダーが好きで変身ベルトを集めたり、高校時代はUVERworldのボーカルTAKUYAに憧れて同じ服を買ったり。熱中するとマネする癖がある」という賢治くんは、ネット上でVの画像を探し集めて研究するようになった。

曰く、ナムオルファッションのポイントは、「マッシュな髪型、メイク、スキニーパンツ」。

初めてファンデーションを買ったのは、銀座三越の化粧品売り場。化粧品ブランドM・A・Cのカウンターで美容部員にイロハを教えてもらったという。

「めちゃくちゃ勇気いりました。ましてや、銀座三越だったし(笑)。銀座で遊んでいて、周りに化粧好きな人がいて。『おまえ、韓国好きだったら、化粧の一つやふたつやったほうがいいんじゃない?』って言われて、その場のノリで買いました」

今では、「SUGAをやるときは目元を強く。Vの時はアイシャドーを軽く塗るだけ」と、使い分けもお手のものだ。

服装は、「Vに寄せる日」は、ダボっとした白や柄シャツをチョイス。V本人の写真がネットに上がると、身に着けている服のブランドを調べてリストアップするファンサイトをチェックし、同じものを買う。

「Vといえば、もうGUCCI。バンダナとか、同じものを買ってつけてインスタに載せています」

ちなみに、取材の日の賢治くんのバッグも小ぶりのGUCCIだった。

この日はV風の賢治くん。ロングタイプのピアスはVとお揃い

防弾少年団・V(防弾少年団公式インスタグラムより)

昨年6月、こうした「防弾そっくり写真」をインスタに上げてみた。すると、それまで2,000人ほどだったフォロワーが、ある朝目を覚ますと突然1万5000人にハネ上がった。コメント欄には、「V、あなたなの?」「双子?」「VとSUGAにそっくり」など、韓国語、英語、スペイン語、アラビア語、タイ語など世界中からのメッセージが書き込まれた。

「1スクロールするだけで1000人ぐらい増える。いたずらされてるんじゃない?ってぐらい。面白かったですね」

フォロワーが増加するにつれ、防弾少年団のライブ会場で女の子に「一緒に写メとってください」と声をかけられ、さながらアイドルの写真会のようになることも増えたという。

「ライブには、完全にVと同じ格好で行くんです。心を整えるため。さあいくぞ!って、戦闘服で武装するみたいに」

人気が高じてオフ会開催

「会いたいです!!」

そんなフォロワーの声が増えたため、賢治くんは今年4月には、SNSで知り合った「防弾少年団そっくり仲間」と2人でオフ会を開いた。日曜午後の代々木公園に約100人のフォロワーが集まり、4時間に渡って写真を撮ったり、サインをしたり。じゃんけん大会をして私物をプレゼントするなど、まるで芸能人のファンミーティングのようだ。

オフ会の相棒を務めたインスタグラマーが、賢治くんが「彼はもう完全にVです!」と激推しするKeiくん(19歳)だ。インタビューに現れたKeiくん(インスタフォロワー約3万人)は、舌をぺろっと出したり、眉を少し上げたり、些細なしぐさまでよく似ている。ただ、実際のVが骨太であるのに対し、Keiくんは細身でジェンダーレスな雰囲気だ。

Keiくん。埼玉県出身。日本人とフィリピン人のハーフで、中国人とスペイン人の血も混じるエキゾチックな美少年。「Vに寄せてるわけでも目指してるわけでもない」が、憧れているうちにいつの間にか似ていると言われるようになっていた

「Vの顔立ちの整い具合にビビッと来ました。男に一目ぼれするなんて、自分でも不思議。結構子供っぽいところもあるのに、ダンスするときはカッコいい。本当、尊敬します」

と、畏怖の念さえも口にするKeiくん。憧れが募るとともに、自然とVのファッションアイテムをサイトでチェックするようになったという。ただ、コスメを買うのはドン・キホーテや韓国のエチュードハウスといったプチプラアイテム、洋服は似ているものをZARAなどファストファッションでそろえる庶民派だ。

Twitterは今年2月、インスタグラムは3月末に始めたばかり。だが、「顔を出した途端、フォロワーが1日500人~1000人ぐらい増えたり、いいね!が1000ついたりするようになった」

Keiくんが母親や姉のコスメをこっそり使って化粧をしたのは高2の時。ネットの動画で学んだ

防弾少年団・V(防弾少年団公式インスタグラムより)

フォロワーが増えるといいことがあるんですか?とたずねると、「ありますね。案件が来る」と即答。案件とは、企業が洋服やアクセサリーなどの商品をインスタグラマーに提供し、インスタグラマーがそれを身につけた写真を撮影して、「#PR」というタグとともに自分のページに載せること。いわゆる、「スポンサード投稿」だ。

無償でもらった商品、またはフォロワー1人あたり1~2円と言われる広告費を手にすることができる。

「Vと同じモデルのアクセサリーを販売している会社とかからアプローチが来ます。ピアスをもらった時はうれしかったですね。ただ、プロテインのサプリとか、自分のスタイルに合わないものは気に留めないようにしています」

ナムオルに来る案件として多いのが、脱毛サロンのPRだ。K-POPアイドルの顔は、ツルツルの毛穴レス。Keiくんも「脱毛したい。K-POP好きな男子はみんな思ってます。顔のムダ毛が嫌。おいおいやってみたいと思います」と、関心を示す。

ただ、フォロワーが増えると、不便なこともある。

「住んでいるところを明かしてないのに、近所のショッピングセンターで、『えー! Keiくんですか⁉』とバレたことがあって。地元ではパーカーのフードかぶって、すっぴんにマスクして。全然違う格好をしています」

物心ついた頃からK-POP漬けだった

一方、インスタグラムを始めた理由について、「腕時計がほしかったから」と公言するのが、熊谷恵くん(18歳)だ。「案件」の中でもひときわステイタスが高いのが、腕時計だ。もらえるのは、フォロワー数が一定数を超えたインスタグラマーのみ。さながら、「腕時計がもらえてこそ一人前のインフルエンサーの仲間入り」という認識なのだ。

恵くんは、11人組ボーイズグループWanna Oneの台湾人メンバー、ライ・グァンリン似で、現在フォロワー数2.4万人。

Wanna One。左端がライ・グァンリン。photo by gettyimages

「幼いころから母親が東方神起のファンで、家でも1日中韓国のテレビ番組が流れてて、K-POPの英才教育を受けた」と笑顔で話す恵くんは、高校の時から「クラスで2人だけ」という韓国系ファッション派だった。

ライ・グァンリンに自ら寄せているわけではなく、「取り入れたくなるのはBIGBANGのG-DRAGONのファッション」。好きなブランドはMOSCHINOやGIVENCHYだ。

熊谷恵くん。東京都出身。今春高校を卒業したばかり

Wanna Oneのライ・グァンリン(Wanna One公式インスタグラムより)

「コーディネートを見せたくて」始めたインスタグラムだったが、「周りのインスタグラマーが皆腕時計を持っていて、じゃあ、本気でやるわ、って。腕時計もらったらインスタ辞めようって思ったんだけど、その2日後ぐらいには、バーッとフォローが増えて。インスタ始めて2ヵ月ぐらいでフォロワー1万人ぐらいになりました」

恵くんによると、フォロワーが1万人を超えると、企業から様々な案件が来るようになるという。

旅行したタイの街角で、「案件」の水着をさりげなく着こなす恵くん

「うれしかったのは、最近もらったカルバンクラインのパンツ。水着だけど、普段着風にカッコよく着てるの写真をインスタに載せようかな、と」
カリスマナムオルまさかの引退宣言

K-POPアイドルに似せた写真を載せるだけであっという間に世界中から万単位のフォロワーが飛びつき、企業も彼らの及ぼす無限の影響力にあやかろうとするナムオルたち。それは、巷にあふれる「韓国人になりたい」女子に比べ、圧倒的な希少価値があるがゆえのことだろう。

「韓国人になりたい」女子が、韓国発のファッションを流行として自然に取り入れているのに対し、憧れのK-POPアイドルのスタイルやメイクに忠実に寄せてくるナムオルたちのオシャレは、まるでアニメのキャラになりきるコスプレイヤーのようにストイック。また、SNSで仲間を集ってオフ会を開いたりする様子は、往年のパソコン通信のオフ会やコスプレ撮影会にも重なって見える。

彼らと話していると、防弾少年団やWanna Oneのメンバーが目の前にいるような不思議な錯覚にさえ陥る。ナムオルたちはSNS上のみならず、リアルでもモテるのだろうか。

恵くんは学校ではすっぴんで、インスタグラムで知り合ったナムオル仲間と会う時だけ化粧をする

K-POP好きで、彼らのインスタをフォローしている女性(22)の評価は、手厳しい。

「ちょっと似てるだけで、勘違いしてない? 私から見たら、全員残念。そんなに興味ない。ハイブランドとか似合わないし、世も末。誰かのマネをするだけで自分を持ってないのはダメ」

一方、自身の姿をSNSにアップし多くのフォロワーを得たナムオルたちが、リアルライフの目標として語るのは、「モテ」ではなく、「新たな世界での可能性」だった。

「インスタやって思ったのは、(SNSの)影響力ってすごいな、って。経営学を学んで、就職するならSNS系の会社に入りたいと思っています。営業をやりたい」(恵くん)

「僕のインスタを楽しみにしてくれる人の存在が嬉しい」(Keiくん)

「インスタを始めてから色々な方から連絡を頂いたり、自分が好きなことを共有できる友達がたくさん増えたり、素敵な方々との繋がりが増えたことが、自分の中で大いに変わったことです。毎日が楽しくて、充実した日々を送れることがとても幸せです」(Keiくん)

冒頭に登場したフォロワー19万人超の賢治くんは、この1年を振り返ってこう語る。

「めちゃくちゃ人生変わりましたね。内面的な部分から言うと、かなり自信がついた。前は自分の顔も体の細さも嫌いだった。勉強もスポーツも特に取り柄がなくて、高校も途中から通信制に転校して、その後進んだ美容学校もやめて。目標もなく、焦り、悩んでいた。でも防弾を好きになることで、自分を必要としてくれる人がこんなに増えたのが、一番うれしいですね」

賢治くんは、このインタビューの直後、韓国・ソウルに渡った。インスタグラムがきっかけで芸能事務所から声がかかり、モデルとしての道を歩み始めたのだ。

今後について尋ねると、意外な答えが返ってきた。

「最初、地元の友達からは化粧とかしてバカにされる勢いだったけど、今では『お前、すげーよ』と言ってもらえるようになった」と賢治くん

「実は、もう防弾少年団のマネはやめようと思っています。Vの戦闘服を脱いで賢治のままで勝負して、今度は自分が誰かにマネされるような人になれれば、と。mixiみたいにインスタも遅かれ早かれ終わる時代が来る。だから今のうちに勉強させてもらって、インスタがなくなっても、やっていけるようにしたいんです」

【衝撃事件の核心】元検察官が同僚宅に21回侵入…裁判官もあきれ果てた動機

2018-06-22 13:03:40 | ニュースまとめ・総合
【衝撃事件の核心】元検察官が同僚宅に21回侵入…裁判官もあきれ果てた動機



2018年6月22日 11時2分

産経新聞

 本来であれば犯罪を追及すべき立場の検察官が、刑事被告人として証言台の前に座っていた。

 同僚の女性のかばんから鍵などを盗み自宅に侵入したとして、窃盗と住居侵入の罪に問われた京都地検宮津支部の元副検事の男(44)=懲戒免職=に対する裁判が京都地裁で開かれた。被告が元検察官という前代未聞の公判で注目を集めたのは、地検が逮捕時に明らかにしなかった犯行動機や被害者との関係性。だが、公判でで明らかになった動機は、裁判官や他の同僚の検察官もあきれ果てる内容だった。

約1カ月にわたり侵入

 黒いスーツ姿で法廷に姿を見せた元副検事は、いかにもまじめそうな印象を与えた。だが、初公判の被告人質問で犯行の経緯が語られるにつれ、そのイメージは徐々に崩れた。

 被告人質問で明らかになった犯行の経緯はこうだ。今年1月24日、元副検事は同僚の女性と事件関係者への事情聴取に向かうために電車に乗っていた。だが、大雪のため電車は京都府京丹後市内の駅で停車。足止めされた最中に魔が差した。

 「被害者が席を外して、目の前にかばんが置いてあったから(自宅の)鍵を盗んだ」

 この日のうちに女性宅への侵入が始まった。女性が留守の時間を狙い、約1カ月間で計21回にわたり女性宅に侵入。室内にとどまっていた時間は計約4時間に及び、干してある下着の匂いを嗅いだり、室内を物色したりしていた。

「いろんなものに興味もった」

 元同僚の検察官による被告人質問は追及というより、叱り口調だった。

 「被害者の気持ちを代弁して、いろいろなことを伝えたいと思って検察官の仕事をしていたんじゃないのか」

 「鍵を盗んで家に侵入したときに自分が被害者を生み出すという意識はなかったのか」

 「犯行期間中にも検察官の仕事していたよね。その合間に侵入していたのか」

 矢継ぎ早に続いた質問に対し、元副検事は「被害者を生み出すという思いを忘れていた」とうなだれた。

 追及の手は休まらず、石井寛裁判官も「何がしたかったかいまいちよく分からない。何がしたかったの」と質問。元副検事は少し考え込んだ後に絞り出すようにして、こう答えた。

 「普段どういう生活をしているのか、部屋に入ってどういう物があるのか、何を身につけているのか、何を食べているのか、いろんな興味を持ってしまった」

 この供述には、裁判官もあきれ果てた表情を浮かべた。

防犯カメラで発覚

 公判では女性の所属や元副検事との関係性は明らかにならなかった。

 一方で、事件発覚の経緯は女性が設置した防犯カメラの映像だったことが明らかにされた。自宅の鍵を盗まれたと思った女性は防犯カメラを自宅の出入り口付近に設置していた。防犯カメラは動く物に反応し、携帯に動画が送られてくる仕組みだった。

 あるとき、女性が動画を目にすると、傘を差したり、腕で顔を隠したりして家に侵入する元副検事の姿が映っていたという。

 証拠として提出された女性の供述調書には、嫌悪感や恐怖に満ちた心情が吐露されていた。

 「撮影された動画を見て吐き気がした」

 「また侵入される可能性があると思い、夜も眠れなかった」

 「被告が触った物が気持ち悪くて捨てた」

 これに対し、元副検事は女性に被害弁償をして和解が成立しており、女性の転居費用や新居の家具代、慰謝料などの支払いを済ませたと法廷で証言。「自宅に侵入されたことで不快な思いをしたと思う。そんな家には住み続けたくないので、引っ越しまでさせることになってしまった。大変申し訳ない」と反省の弁を述べた。

 また、弁護士から「おっしゃりたいことを言って」と声をかけられた際には、「検察に対する信用を失墜させてしまい申し訳ない」と淡々とした様子で謝罪した。

執行猶予付き有罪判決

 検察側は論告求刑で「被告は犯罪被害者の声に耳を傾け、公正誠実に自覚と誇りと良識を持って職務にあたるべきでありながら、犯罪行為に次々と及んでおり、社会に与える影響は大きい」と語気を強めて指摘。懲役2年6月を求刑した。

 迎えた判決公判。石井裁判官は判決理由で「被告は被害者のことを知りたいという強い思いから、窃取した鍵を使用して連日のように侵入し、室内に置かれた私物を撮影するなどした」と常習性を非難した。さらに、「検察官という立場であったことを考えると、社会的な非難も大きい」と述べた。

 一方で、「懲戒免職処分を受けるなど社会的制裁を受けていること、妻が被告の更生を支援すること、被告が被害者に与えた恐怖感などにも思いを至らせていることなどの事情もある」とし、情状の余地があると判断。検察側の求刑に対し、懲役2年6月、執行猶予3年を言い渡した。

 元副検事と検察側の双方は控訴せず、判決は確定した。