lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

ルー君のワンデーレッスン

2013年12月15日 | 教室の風景

お隣の人から、

「ご両親のお仕事の関係で、6歳の子を預かっているんだけど、

一日だけピアノを見てあげてもらえる?」、

と頼まれ、気楽にオーケーのお返事をして、

やって来た子、あらら、

くりくりとやんちゃそうな目の、ルー君という外国の男の子でした

お隣の方は、留学生支援のボランティアを。

では・・・英語でレッスンか!?

いやいや、そんな事を頼りない私に頼むはずはなく、

彼は日本語、それも関西弁と博多弁がスラスラでした

 

楽器店の教室に通っているというルー君なので、

まずは「きらきら星」を歌って、ベルでも弾いて遊んで、

いろいろ確認を。

それから今習っている曲を弾いてもらおうと本を開くと、

「ぼく、ほら、本は見んでも弾けとーよ

「すごいねだけど、作曲家からのメッセージをさらに見つけられるから、

楽譜もよく見てごらん」

相手は6歳だけど・・思っていることは話しておこう

でも・・・?

ああ、ルー君はもうピアノから降りて、他の所へ行ってしまいました

 

次は音符のカードゲームをしたら、

圧勝して、よろこび笑い転げるルー君彼は、とても勘のいい子なのでした。

しかし・・・

次の「鍵盤すごろく」では、負けると、

にこにこ顔が、一瞬で真っ赤になり

「あかん~、もう一回〜」と、嵐のような騒ぎに

「勝ったり負けたりするから面白いし、次にがんばれるんだよ

と、言う私の声はまたもルー君に届かず

 

大嵐もおさまり、「 あわてんぼのサンタ」を歌う頃に、ようやくお迎えが。

一日のレッスンの成果を聴いてもらい、

笑顔で、手をふり「またな~」って帰っていくルー君でした・・・

うん!また、ね。ちょっと疲れたけどね

 

次の日の朝、玄関チャイムに出てみると、またルー君が

しかし、次の声は、

 「今から博多に帰るから。ありがとう。」

 

 そうだったのか小さい子供にゲームで泣かせたままだ・・

 また、会える日がきますように。ルー君、元気でがんばれ

 



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