lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

上村松篁展へ (京都国立近代美術館)

2014年06月07日 | 美術展、作品展

梅雨空の今日は、京都国立近代美術館で、5/27から7/6まで開催されている、

「上村松篁展」に行ってきました。

    

この日はちょうど、午後の二時から、松篁さんの息子さんである、上村淳之氏による記念講演もあり、

(午前11時より整理券配布、先着100名 聴講無料でした)

まず、それまでゆっくり絵を観ました

今回は、初期から晩年までの作品が展示される大規模な回顧展だそうです。

年代順を追って観ていきながら、

そこに描かれた動植物が、たんなるモチーフとしてではなくて、

生命を持ったものとして温かい目で描かれている事に、心もあたたくなります

 

金魚の、一匹ずつ違うユーモラスな目もと、

「月夜」のうさぎや植物に降り注ぐやわらかい光、

雪の日のまるい鳥の姿、今から開くお花、

絵の知識はありませんが、素直に一作ずつ見入って楽しむ時間でした!

 

館内は比較的ゆったりとして、

大きな作品も、離れた位置から、全体を観ることができました。

4階の併設展では、関連作品や、シャガールの絵も♪

 

休憩しながら見た大鳥居と京都市美術館。

 

図録や絵葉書、ファイルに一筆箋なども買いましたが、これはぜひとも美術館で、原画をご覧下さいね

   

 

そして午後からは、上村淳之氏の講演会「自然との対話の中で」。

西洋画と日本画での、動植物への視点の違いや絵画の向かうところから、

自然との共存、生き物を育てることで知る生命のお話を

わかりやすく親しみやすく、お話してくださいました。

・・・対象のものは、一つのことがわかっても、まだ奥があり、

時折扉があいている時もあるけれど、

大部分は根気強く自分で開けて、見つけに行かなければなりません。

そうして長い時間をかけて、作家の胸のうちで成長してから

やっと「絵」になっていくのです。・・・

心に残った言葉の数々でした

帰りみちはお天気に

 

 



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2 Comments

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花鳥ひとすじ (もりもり)
2014-06-09 20:24:00
近代美術館はモダンな建物で、お向かいの伝統的な市立美術館とは
対照的でおもしろいですよね。

外は雨でも、中の絵は透明な光の向こうに生き物が静かに息をしているようで、別世界

私も日本画は全然知識がないのですが、静けさの中に大きなエネルギーを感じる絵だなあと思いました。
実際に見たら、きっと迫力があると思います。

講演会も聞いて、たっぷり上村松篁の世界にひたれましたね
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>Re 日本画も好きに^^ (lemon)
2014-06-10 22:18:15
西洋画に比べ、普段ふれることの少ない日本画だけど、
今回はたまたま、人にご一緒させてもらう機会をいただいて、
すてきな作品をたくさん観ることができました

この絵画展のタイトルもすてきだね
「花鳥ひとすじ  ~楽しくて楽しくてしょうがない。~」 
作者は、小さい時から生き物が好きで、
金魚や鳥を数多く飼い、親しんでこられたそうですね
作品からは、そんな作者の生き物への思いが伝わってきます。
この穏やかな表情をもった動植物がいる世界を描くまでに、
とても長い時間があるんだね。

これからもっと日本画も観てみたいなと思います



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