先週、短い時間ですが、嵐山の散策をたのしんできました。
「祇王寺」の苔庭。
この日は台風が近づいて雨降りでしたが、緑はいっそうあざやかで、
かたわらには、このような日でも丁寧に庭のお手入れをされている方たちがおられました。
縁結びのご利益で知られる野々宮神社。
かわいいハート型の絵馬やお守りもありました。
私もいろいろ祈願しておきました!(縁結びではないよ)
野々宮神社からの竹林。このあたりになると人も少なくなり、竹のさわさわいう音と鳥の声ばかりです。
芭蕉の弟子・向井去来の庵であった落柿舎です。
柿主や 梢はちかき あらし山 去来
庭には紫式部やホトトギス、アケビに秋明菊、梅モドキやススキなど季節の草花が。
二尊院。
本尊に「釈迦如来」と「阿弥陀如来」のニ尊が祀られているため、この名で呼ばれるそうです。
お寺の境内から裏の小倉山へ、ちょっとした山登りの後、藤原定家の山荘であった「時雨亭」跡に。
(ふもとには、時雨亭にちなんだ、百人一首の資料館である、「時雨殿」もあります。)
そういえば、
秋の終わり頃に降ったりやんだりする雨を、時雨というのでしたね
この日も雨が降ったりやんだりでしたが、
静かなゆったりした時間でした。
お昼をいただいた後は、ほかの方より早く失礼して、レッスンのため帰り道につきましたが、
ご一緒させていただき、行程や時間を合わせてくださったみなさんに感謝です
ほんと、緑の木々の息吹を感じられるし、
昔からの自然のものや、受け継がれてきた建造物を
大切にお手入れされていることも感じます。
そしてそして、おみやげ、どうもありがとう。
とても、もちもちしていて、抹茶きなことの組み合わせも
とても上品で、主人と一緒においしくいただきました
若い時に旅行で訪れ、遠いイメージがある場所なのだけれど、
今は時間的には近くて、びっくりするよ。
前の台風で被害が心配だった嵐山も、見たところは元通りになっていて、
祇王寺も落柿舎も変わらない姿にほっとしながら、
それを大事に守っておられる人たちに感謝です。
この日はお天気も悪かったし、紅葉にも早くて、人も少なかったけれど、
本来の嵐山もきっと静かなところだったから、
野辺の草花や、風の音、水の流れに、心が向いて、歌や俳句が生まれたのだろうね
そういう私などはわらびもちを見ながら、祇王寺の苔庭を思い出したり、
余った抹茶きなこを、・・・抹茶バナナスムージーにしたり、
わびさびのかけらもなく
それでも何度訪れても、心ひかれる場所です。