lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

貴婦人と一角獣展・国立国際美術館

2013年10月06日 | 美術展、作品展

昨日は、ようやく、大阪・中之島の国立国際美術館で7月27日~10月20日まで開催されている、

「貴婦人と一角獣」展に行ってきました

http://www.lady-unicorn.jp/highlight.html

フランスのクリュニー中世美術館に収蔵の、1500年頃制作された六面からなるタピスリーの「貴婦人と一角獣」、

国外に出るのは二度目という貴重な機会だそうです。

会期の後半の土曜日ということで、混んでいるかなと思いましたが、

午前中の会場の人の流れはスムーズでした

 この日は、午後2時から館職員の方のギャラリートーク(先着90人・無料)があるので、

まず午前中は自由に観て楽しむことに

 

会場に入ってすぐに、鮮やかな連作タピスリーが展示されていて、

その大きさと華やかさに、驚きます

 

六枚の大きなモティーフの構成は似ていますが、

貴婦人の顔や衣装はみんな違って、

作品のそばで観ると、その織り地が細かくきれいにそろっていて、

離れてみると、ドレスや一角獣の毛並が立体的で、絵のようです。

たくさんの小さい動物たちも、とっても生き生き、

かわいかったりユーモラスだったりします

私たちは、オルガンを弾いている貴婦人のタピスリーが一番ほしい、とか、5番目の貴婦人はどうして表情が曇っているのか、などと

いろいろ言いながら楽しく見て回りました

 

そしてお昼を挟んで、午後2時からは、館員さんの説明を聴きながら、

もう一度先ほどのタペストリーを観ていきます。

(これは先着受付なので、やっぱり行列が

せっかく聞いても忘れっぽいので、急いで紙の裏にメモを。まとまっていませんが

説明を聞いて、ちょっと驚いたのは、

どの作品も、下のほう何十センチが、赤色が薄くなっていて、

この部分は1800年代に修復した部分で、もちろん色合わせされたのが、

染料の違いから、

100数十年前に修復した部分より、500年前に作られた部分のほうが

退色していない、ということです。

 

この後、図録や絵葉書を買ったり、また館内でお茶を飲んで、ふと見たら五時!

美術館のなかに六時間もいたのは初めてだけど

でも、 素敵なタピスリーに出会え、500年前の色彩が浮かび上がる一日でしたよ。

これをまた次の500年にも残していけるといいですね・・・