Monique Haas - Ravel - Pavane pour une infante defunte
花散らしの雨の一日でした。
少し気がめいるのは、そのせいなのかな
そんな時に聴いてみたくなるこの曲、
「亡き王女のためのパヴァーヌ」 ラヴェルが1899年に作曲したピアノ曲です。
カーテン越しに届くようなやわらかい光のトーン、
優しくほほえんでいるようでいて、奥底には悲しみをたたえているようなメロディー、
途中の長調でも短調でもない、古い教会旋法のもつひびき、
典雅なパヴァーヌの動き、曲のタイトルから想像する絵・・・
初めて聴いたのは、やはり中学生の頃の、ラジオのクラシック番組でしたが、
それまで聴いたことのなかったような不思議な響きが耳に残りました。
作曲者のラヴェル自身が後の1910年に編曲したオーケストラ版も素敵ですが、
音の減衰していくピアノ版も、また想像の幅が広がり素敵に思います。
いろんな方の弾かれるなかで、特に好きなモニク・アース(1909-1987)の演奏で