志情(しなさき)の海へ

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《春の嵐、春の陽気、しだれ桜》 散文詩

2012-06-30 14:53:05 | 詩、詩集

 

 

《春の嵐、春の陽気、しだれ桜》

     鴨川と高野川の合流する川辺

     春の陽気に惹かれて集う人波

     しだれ桜が一本風に舞う

     春の嵐に一瞬身震いする

     橋の下にはホームレスの青いテントいつもの風景

     芝生の上のピクニックの親子

     「お彼岸の時はいつも晴れるのよね」と、晴の字を名前にもつ美しき女性

     晴れ女、晴れ男、雨女、雨男がリズムとなる

     大の字も遠くに見える

     この光景は最高ね

     そうね眩暈の中でうなずく

     めまいが春の嵐にまぎれる

     姉にはまとわりつく男もいて 、年下の彼!

     慕う女をひたすら慕うその心意気がしだれ桜のようにつつましい

     ひと時のあらい鼓動は自然の歓喜

     かつて彼らは一本の桜になったのか

     そして、時は残酷で美しくしだれる

     合流する二つの川を見つめる人の思い

     いつになっても、そういつになっても人は人であり、

    魂の支えに寄りかかり人のなさけによりかかり生きていく

     出町柳の響きはどこかなつかしい古の音

        出町柳

        しだれ桜

       鴨川

       高野川

    川が合流するその景観を見降ろすあなたとわたし

    眺めるより川辺を歩きたい春

    お彼岸のひと時

    京都の春

    あなたは春に逝った!

 

 《写真は鴨川のしだれ桜、加茂大橋の横!》

 

 
(作成者 なさき : 2010年3月26日(金) 12:17)
  いずれ推敲は必要になりますね。

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