志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

『琉球筝曲の研究』仲嶺貞夫著ー琴と筝はどう異なるのだろうか?14世紀に中国から琉球に入った三線だった☆

2013-07-06 22:54:00 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他

仲嶺先生がこの間の研究を一冊にまとめられた。琉球筝曲の歴史が明らかになってきた。おめでとうございます。しかし、遊郭と筝曲の関係性は全く触れられていないのが、なぞですね。明らかに遊郭で玉城盛重氏から指導を受けた芸妓の女性たちの存在がある。遊郭で継承された筝曲の歴史が明らかにならない限り、その歴史や経緯は不完全である、のは確かだね。近世・近代の継承の系譜は分かってきた。筝曲をたしなんだ多くの芸妓の存在を評価しないといけないと考えている。

項目

はじめに

第一章 琉球筝曲との出会い 

第二章 琉球筝曲のルーツを求めて

第三章 琉球筝曲を考える

第四章 沖縄の芸能と音楽

薩摩から筝曲を琉球にもたらした稲嶺盛淳について没年を明らかにし、仲嶺盛竹について詳細に論じている。琉球の筝曲の歴史やその継承の流れ、筝と琴の違いなど、先達の研究者の業績も含め仲嶺氏の琉球筝曲に対する情念と探究心の成果である。おそらく筝曲をたしなんでいる多くの女性たちがまたそのルーツを求めて座右の書とするに違いない。実演家として筝曲の保持者として、この間氏が真摯に対象化してきた琉球筝曲の世界がこのように一冊の本としてまとめられることは、緻密な研究の重要さを、一つの模範として示しているようだ。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。