現代版組踊「肝高の阿麻和利」のようにロングランする作品ですね。しかも短い1時間ほどです。
大衆芸能部門ではなく歌舞劇としての評価はどうだったのだろうか?ナンバーバルの要素もあり、観客受けはしますね。それが海外に持っていっても「燦々」のようにリズミカルで受けるでしょうね。
「人類館」のような作品が何度でも上演されたらいいと思うのですがー。
時代はまた違った要因を加味しているのかもしれませんね。ポン・ジュノ監督https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8Eの「パラサイト」のような世界にコミットできる、普遍的で本質的な演劇なり映像が沖縄から発信できたらいいね。
イオネスコの「授業」は世界的に不条理演劇の代表作として受理されていますね。沖縄ならではの不条理な現況から世界を打つ作品が登場してほしいものですね。伝統芸能の斬新な観光客受けする演出作品は出てきました。
「五月九月」作品も弱小琉球王国時代の政治的背景を基に創作された歌舞劇になってはいますね。琉球ならではの特殊条件をパロディーにしているわけですが、演技者が古典から雑踊り、民謡までしっかり体現《表現》できる新身体性は優っていますから、それをうまく美術や照明、ライブ音楽も含め組み合わせたのですね。それはいいね。
ややもすると家父長制的な沖縄の芸能界に風穴を開ける富田めぐみさんの快挙でした。知花さゆりさんも含め、女性陣の活躍期待できます。女性の人間国宝は芸能界からまだですね。芸はだれのものでしょうか?国家のものではなく共同体の大切な宝、魂でしょうか。生きている喜びの表現、生きている間に遭遇する様々な出来事、人間の関係性、悲しみ、感動をふくめ、生きるオアシス・慰安であり、勇気を与え、勇気を得るものでしょうか?献上される無形文化財でしょうか?ヒエラルキーが伴う芸の歴史の現在でもあるのですね。芸道無限、精進のことばが聞こえてきますが~。