(梅雨時に華やぐアリアケカズラ)
懐かしい名護を思い残すことなくご夫婦で散策されただろうか。空港から名護までご一緒した一日の後、ゆっくりどこも案内できなかった。せめてまた帰り際も名護からご一緒してあげたい。
KUでご一緒だったSさんご家族は名護の「ゆがふいん」まで来てくださったようで良かった。お電話で連絡したら彼は訪ねてくださったのだ。
美代スナイダーのすごさは、彼女がまとめた英文のMemoiaを読むことによって、知られることになるだろう。私は、彼女の作品については、しっかり書き留めておきたいと思いつつ、まだできない状態のままだ。約束した事柄を成し遂げるには時間が必要だが、若かったころと比べて一日が短く感じる。
「月ぬ走いや、馬ぬ走い」 (ちちぬはいや、うんまぬはい) 月ぬはいや馬ぬはい である。つまり、「光陰矢の如し」である。
「沖縄は哀しい島だね、辺野古のことやいろいろと、心が痛い、でも島の人はなるようになるさ、で元気があるのはいいね」のことばは、彼女の外から見た沖縄への率直な気持ちなのだと思って、じーんときた。
「哀しい島」に心を痛めて美代さんご夫婦は沖縄を後にするのだ。
名護の「山吹」の美しい女主人は彼女とフリッツさんを優しく迎えていた。
著名人をお迎えするサロンのような「山吹」なのかもしれないが、美代とフリッツが心の安らぎを得た場所である。
名護の桜の時期に来る予定がずれて5月の2週間の名護滞在になったが、故郷の自然の中で精神が浄化され、心置きなく沖縄を離れることができたら良かったのだが、「沖縄は哀しい」は美代さんの曇りない心の叫びにも聞こえてきた。
沖縄は哀しい、されどその沖縄島で生きていかなければならない。島が平和な島であることを念じつつ生きている。災いが襲わないように念じながら~。
近未来のアニメの中では、第三次世界大戦で、沖縄はすでに破壊され地図からも消えていることになっているが~。
様々な表象の中で生かされている。近未来の暗雲を吹き払わないといけないが、「残虐な戦争、国家やメディアの嘘による危害」にも警戒しながら生きないと、生きれない時代になっている。
未来への希望の光はどのあたりだろうか。自然はゆったりとした美しさをもたらしている。人為的な破壊を目のあたりにする現実は痛々しい。辺野古など~。
沖縄=辺境=捨て石の感覚は、中央からの眼差しとしては、あり得るのでしょう。145年前に近代日本国家の中に包摂されたわけですから~。国の領土を南に拡大するために有用だったのですね。
実際に80年前に捨て石にされましたからね。