Blog満賊亭

少欲知足をモットーに日々の満足を追求していくブログ

我輩は猫、それからひきがえる。そして冒険へ・・・

2012年01月17日 | 雑記
死ぬまでに読んでおきたい国民的作家10人より最初に選んだのは夏目漱石。

「我輩は猫である」と「こゝろ」は手元にあったので、再読。

夏目漱石を国民的作家10人より最初に選んだのは、NHK長編大河ドラマ「坂の上の雲」に正岡子規の友人として登場してきたことで、漱石に興味をもったからなのだが、
実はこの「こゝろ」 漱石が乃木希典の殉死に影響を受けて書き下ろした作品らしい。

「坂の上の雲」のなかで司馬遼太郎はこれでもかと乃木希典を扱き下ろしていたのを考えると、なんともへんな気分になるのだが・・・。


高校の時分、「こゝろ」に出てくるKのセリフ

「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」

この言葉がなぜか仲間うちで流行った。
おそらく、現国の授業で苗字にKのつくやつがこのくだりを読まされたからだろう。
次の休み時間からそいつのあだ名はKとなるから、おそろしい話である。

このセリフとは裏腹に、精神的に向上心のない馬鹿ども(自分含む)は、
このセリフを大いに気に入り、ときおり友人Kを時折からかったものである。

今思えば友人Kをちょと気の毒に思うが、年を重ねたことによる新たな発見を作品のなかに見出せる楽しみが夏目漱石の作品にはいっぱいあるのが嬉しい。


つづいて、「三四郎」あたりを読もうかと本棚をゴソゴソやっていると、

お・・・! 大好きだった本たちが偶然見つかる!

ラッセル・E・エリクソン作の 掃除好きなウォートンと料理好きなモートンがくりひろげる「ひきがえるとんだ大冒険シリーズ」小学2~3年頃に出会った本なのだが、その素朴なあじわいは今読んでも色あせないというか姪っ子たちに読ませたい本だよな。

そして、もうひとつは イーニッド・ブライトン作の冒険シリーズ。
フィリップ、ダイナー、ジャックにルーシーアンの2組の兄妹とオウムのキキが繰り広げるハラハラドキドキの冒険アドベンチャー。
こちらも、小学生にとって冒険心をかきたてる本。

もしかしたら、こういう本が潜在的に国外への逃亡を促しているのかも知れない。
・・・思い出をダシに自己の道楽を正当化させるのはちょと卑怯かな?(笑)

いずれにせよ、小さい頃に読んだ本のひとつ・ふたつは残しておいても良いなと思った偶然の発見でございました。

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