バンクーバー国際空港へ向けて飛んでいます。
そして4000フィートに達しました。エンジンの回転数は2450RPMに設定します。すると95ノットぐらいで巡航します。
さらにスロットルを押し込んでエンジンの回転数を上げてみます。すると速度は100ノットを超えます。
3000フィートを超え、排気温度も上がっているのでミクスチャーを少し引いて温度を下げ、燃料の流量を減らします。この時、エンジンの回転数も動きますから、回転数がなるべく高くなるように調整します。
順調に巡航しています。
ではILSの無線標識の識別符号が聞こえるようにNAV1のボタンを押します。まだ赤い帯は2本とも出ていて、電波は受信していません。
ここで改めて磁方位と定針儀の方位が一致しているか確かめます。またILSの進入コースが256であることを確かめます。
巡航が退屈なら4倍速にして早く進むことも可能です。
やがて無線標識の識別符号が聞こえてきました。・・ ・・-・ --・・、IFZです。これは目的のILSの識別符号です。いよいよILSの電波を受信し始めました。
さらに受信機の針も動き始めました。まずローカライザーの赤い帯が消え、縦棒が左端に寄りました。これはローカライザーのコースが今の場所よりも左にあるという意味です。
さ て、ここで頭の体操です。ADFの針はILSの進入コースの入り口を指しています。そこから延びる進入コースに対して我々は今右側にい ます。すなわちローカライザーコースは我々の左側にあります。ということは、ADFの針よりも左に方位を取れば進入コース上に会合することができます。
ただしADFの目盛りは先に述べたように磁方位ではなく、左下のつまみで適宜動かすことができます。
ではフライトディレクターをオフにして、手動で降下を開始します。降りる高度は2000フィートを指定しておきます。
安定して降下が始まったらフライトディレクターをオートにし、ヘディングボタンを押します。これで指定の方位を維持しながら2000フィートまで安定して降下していきます。
やがてグライドスロープの電波も受信し始めました。グライドスロープは自機の上にあります。下からグライドスロープに会合できます。グライドスロープは一般には下から会合しないと、ゴースト電波を受信して大変危険だと言われています。
グライドスロープを受信しましたので、3500フィートのところでALTボタンを押し、そこで水平飛行に移ります。オートパイロットで上昇あるいは降下しているとき、ALTボタンを押すとその高度で水平飛行に移ります。
やがて左に張り付いていたローカライザーの針が真ん中に向けて動いてきました。ローカライザーコースとの会合はまもなくです。
エンジンを絞って速度を95ノットにします。そしてフライトディレクターのLOCボタンを押し、自動的にローカライザーコースを飛ぶようにします。機は自動的に右に旋回しています。
ADFの針が真上を指しています。ということは真正面にNDBがあり、ローカライザーコースに正しく乗ったことを意味しています。速度は95ノット、高度3500フィートで安定して飛んでいます。
ILSの電波は受信しているので、NAV1の識別符号の音声は消します。
やがてグライドスロープのバーが上から降りてきました。降下開始間近です。
左右にバンクーバー市街が広がっています。
グライドスロープのバーが次第に降りてきます。
エンジンを絞って速度を80ノットに下げます。
グライドスロープのピッタリ真上になる前にフライトディレクターのG/Sボタンを押しました。すると毎分200フィートぐらいの降下率で降下を始めました。
グライドスロープのバーはゆっくり真ん中に近づいていきます。
正面にバンクーバー国際空港が見えてきました。
スロットルを調整して速度がピッタリ80ノットになるように降りていきます。
定針儀にある方位のバグを進行方向にぴったり合わせておきます。
グライドスロープのバーがピッタリ真ん中に来ています。そしてADFの針がくるっとまわりました。NDB上空を通過です。
ではフラップを1段下し、続いて速度を60ノットに減速します。減速のために一度スロットルを全閉にします。
そして60ノットが近づいたら再びスロットルを開けて60ノットを維持します。
安定して60ノットで降りていきます。
さて、今日は誰でもILSを使ってセスナを確実に着陸させられる方法をお教えしましょう。これは実際に行われている方法ではなく、あくまでもX-Plane10のセスナで無風時に標準的なILSで着陸する方法です。
滑 走路が近づいたらもう一段フラップを下し、フラップ2段にします。そのまま速度を正しく60ノットに保ち、滑走路端まで行きます。オートパイロットは最後 まで入れっぱなしです。そして滑走路端でスロットルを静かに全閉にします。するとセスナは割と急速に速度が下がり、しかしオートパイロットが効いています から降下角は変わらず、結果的に機首が上がり、約50ノットで着地します。5ノットほど失速速度より高いですが、この程度なら滑走路上で跳ねることもな く、ちょうど着陸帯のなかに着地します。これなら誰でもILSできれいに着陸ができます。
ではやってみましょう。滑走路の着地点が明確に見えてきました。このあたりでフラップをもう一段下げて2段とします。フラップは2段で着陸します。
間もなく着陸です。しかしオートパイロットは入れたまま。速度は60ノットを維持します。
滑走路端に達します。
そうしたらスロットルを全閉とします。すると速度が下がっていき、しかし降下率は変わらず、次第に機首上げになっていきます。
そして約50ノットで接地します。
警告板の右上をクリックするとそこがブレーキで、ブレーキがかかります。
そして止まります。オートパイロットは入れたままです。
そしてミクスチャーを全部引くとエンジンが止まります。
ということで、今日はセスナを飛ばしてみました。結構面倒に見えるところも多いと思いますが、慣れればそうでもありません。しかしセスナは決して飛ばすのが簡単な飛行機ではありません。これはこれで奥が深くて十分楽しめる機体だと思います。
それでは最後にこのILS着陸の方法で、大阪空港の32Lに夜間着陸をしてみましょう。きれいな夜間着陸をだれでも楽しめる方法です。
大阪空港32LのILS周波数は110.10、方位は322です。
これを合わせた状態でX-Plane10から大阪空港32Lの3マイル手前を選択します。飛行機が飛び始めたらフライトディレクターをオートにして、LOCとG/Sのボタンを押します。
フラップを2段にし、スロットルを全閉にして速度を一気に60ノットまで下げます。
そして60ノットに近づいたら再びスロットルを押してエンジンをふかし、以降、60ノットを維持します。正面に滑走路が見えています。
順調に降下が続いています。
速度が60ノットを下回ったらスロットルを押します。
速度が60ノットを上回ったらスロットルを引きます。
60ノットを維持したまま滑走路端まで行きます。オートパイロットは入れたままです。
滑走路端に達したらスロットルを全閉にします。すると速度が下がり、機首が上がります。オートパイロットは入れたままです。
そして約50ノットで着地します。
いかがでしたでしょうか。どうぞみなさんもセスナで楽しい飛行を!
(おわり)
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