Naomi's Letter

ソプラノ・佐竹由美のブログです。
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コンサートアリア「どうしてあなたを忘れよう」

2006-11-15 | Weblog

 先週末の土曜日、みなとみらい小ホールにて、モーツァルトのコンサートアリア505番を歌ってきました。
この曲は歌劇『フィガロの結婚』が初演された年と同じの1786年12月26日に作曲され、当時ウィーンで活躍していたソプラノ歌手(スザンナ役として大人気だった)ナンシー・ストーラスがウィーンを離れる際の告別演奏会(翌1787年2月23日)のために書かれた曲として有名です。
ソプラノの感情豊かな独唱と華麗なピアノ・オブリガートが活躍する作品で、この告別演奏会ではモーツァルト自身がピアノを弾いて別れを惜しんだとされています。管弦楽をバックにピアノが歌と絡み合いながら美しさと格調を湛えつつ進行するこの作品には、ストーラスに対するモーツァルトの特別な思いが感じられるよう。ピアノと声との対話のようなフレーズのやり取りに、私もついストーラスになったような気分。ピアノを前にしたモーツァルトならぬ渡邊順生さんとオペラを演じているような錯覚に陥るほど、よく出来た作品です。本当に楽しい一時でした。お客様にも、共演のオケの皆さんにも大変誉めていただいて素直に嬉しく思っている私です。
それにしても、いーっぱい書ける材料が目白押しの今日この頃なのですが、時間が足りない!・・・ちょっと今週はゆとりある・・・なんて思いましたが、この週末の疲れからか、今日は気管が痛くなってしまいました。日曜に練習に出かけたところで、空気は乾燥していたし、かなりの方が咳をしている中に、ほぼ3時間缶詰だったので、その影響かも・・・は~。なんでこうなるのかなぁ。

 


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