Naomi's Letter

ソプラノ・佐竹由美のブログです。
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マタイ受難曲その2

2008-02-09 | Weblog

 次に大きく「マタイ受難曲」に関ったのは、大学院生の時でした。当時、3年計画で指揮者ヘルムート・リリングのバッハアカデミーが東京で開催されました。アーリン・オジェーさんがソプラノをご指導下さいましたが、私はその時の教えが、なによりも大きな財産となりました。アカデミーの後、その時の講師陣で結成されたソリスト&オーケストラ&合唱と共に、日本の各地で「マタイ受難曲」の演奏が行われましたが、その時に合唱のメンバーとして参加することが出来ましました。確信に満ちた強い意志で振り下ろされるリリングの指揮に、圧倒されつつ何度も歌えたことは嬉しかったですね。私自身はまだまだ知識が追いつかなかった頃の「マタイ受難曲」の演奏でしたが、感動し、強く印象に残っています。楽しい旅でした。
写真は、「マタイ受難曲」の楽譜に書いて下さったアカデミー講師&マタイソリストであった、A・オジェー、A・クラウス、F・フッテンロッハーのサイン。この楽譜を今でも使用しています。オジェーさんには、「これからのイタリアでの生活においても、あなたの素晴らしいタレントが益々発展していくことを望んでいます。これまでのあなたのように!」と書いて下さっています。(この後約2ヵ月後に留学する事が決まっていたのですね。)