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やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

薄闇シルエット 角田光代 角川書店

2008年02月13日 20時57分36秒 | 
「結婚してやるよ」その恩着せがましい相手の言葉に
違和感を抱く主人公の気持ち、共感できます、
毎日はつまらない事の連続だけれど時は進んで行く。
「いくつになったってその人はその人になってくしか
ないんだから、他人と比べるだけ無駄だよ」
「なんにもつかみとっていない、なんにも持っていないーそれはつまり
これからなんでもつかめるということだ。間違えたら手放して、また何か
つかんで、私はこれを持っていると言えるものが、たったひとつでも
見つかればいいじゃないか」このとしになっても何もつかんでいないような
気がするけれど、何もないということもそれはそれでいいのだとこっそり
思う気持ちもあるのです。