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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

京都 七条新地(1)

2012年01月01日 12時30分00秒 | ◇京都
遊廓(芸娼混在)→赤線
明治5年、業者数234、娼妓数973、芸妓数37
大正元年、業者数238、娼妓数906、芸妓数26
昭和9年、業者数241、娼妓数1326、芸妓数0
昭和30年、業者数168、娼妓数750
昭和32年、業者数179、娼妓数693
売春防止法施行後、「五条楽園」と改名し、平成22年まで存続。

まず高瀬川の西側から回る。

 
大きな丸窓とステンドグラスが象徴的な建物。壁や地面のタイル張りも見逃せない。
二階部分は大きくリフォームされているようだ。


上の建物の隣に並ぶ和風建築。軒下には電球が全部きれいに残っている。
あえて複雑さを排除したかのような木材の組み方に、シンプルな構成美を感じられる。

 
ピンクの豆タイルがかわいらしい。
玄関脇に屋号を筆書きしたとおぼしき表札が残っているが、「樓」から上が読み取れない。


大型の下地窓が黒壁に映える。すだれで隠れた部分も繊細な造りになっている様子。

 
重厚なカフェー建築。ゆるやかなカーブを描くフォルムが出色。そのほか見どころは多い。
もっとも気になったのは右の写真の装飾。何か描かれているようだが、よくわからない。

 
小規模ながら出格子を備えた和風建築。右のほうにお茶屋の鑑札が残っていた。

 
全面が市松模様のタイル張りになっている。狭い路地にあって強烈な存在感を放つ。
状態がとても良好で、窓の造作や軒の装飾といったディテールも必見。

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