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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

善通寺 西山

2012年03月10日 17時00分00秒 | ◆四国
遊廓→赤線
昭和5年ごろ、業者数11、娼妓数70

地図を見ると、西山のあたりは、町の中心地からやや離れた場所に位置している。
風紀上の理由から、遊廓の許可地を郊外に指定するのは、よくあるケースである。

現在の西山は、完全に住宅地になっており、決定的な遺構は見つけられなかった。


目抜き通りだったとおぼしき道路。
その広い道幅が、昔ここがそういう場所だったであろうことを想像させる。


戦前から残っていると思われる古い建物。妓楼ではなく、何かの商店といった風情。


気になった看板建築。カフェー風に見えないこともないが、先入観のせいかもしれない。

 
不思議な構造をしている。右が洋風で、左が和風。
右側に円柱のようなポールが写っているが、これは配管のようだ。


旅館のような外観。元は旅館だったのかもしれない。現在は会社の寮になっている模様。

 
西山でもっとも惹かれたのがこの一軒。
窓の造りが凝っていたり、裏手が出格子になっていたりと、気になる意匠が散見される。
ところが、客を招き入れるような入口がなく、娼楼としては疑問符がつく。


メイン通りに忘れ去られたように残っていた祠。
遊里と関係のある可能性は高そうに思えるものの、それを裏付ける材料は発見できず。

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