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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

大阪 松島(1)

2012年01月01日 10時00分00秒 | ◆近畿
遊廓→赤線
昭和5年ごろ、業者数260、娼妓数3700
昭和30年、業者数140、従業婦数900

 
入口を広くとった和風建築。二階の窓の装飾が遊び心にあふれており、見ていて楽しい。

 
[左]一部を洋風に改装したように見えるが、もともとこういう造りだったようにも見える。
[右]緑と茶の市松模様が目を引く。意外なところに水道の蛇口が。


和風の構えながら、壁の造りは西洋の技法を用いているように見える。
軒下の行灯風の照明がおもしろい。近年取り付けられた可能性もありそうだが。

 
こぢんまりとした建物。丸窓にしつらえられた細工は何をデザインしたものだろうか。
右側面にはごつごつした石材が貼られている。正面の雰囲気からすると意外な趣向だ。

 
木彫りをあしらった丸窓は、月と鶴の図案か。風流な眺めにしばし足が止まる。
植木でふさがれた玄関をのぞいてみると、欄間に当時の屋号が残っていた。

 
和洋折衷のたたずまい。丸窓には色ガラスがはめ込まれている。
ひょうたんの装飾は上塗りされているようだが、ひょうたん自体は昔からのものだろうか。


松島では数少ないカフェー建築。左右似ているようで、案外違っているのがおもしろい。
気になるのは中央。両側が渡り廊下などでつながっているのか興味深い。

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