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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

北九州小倉 京町

2012年04月29日 06時30分00秒 | ◇福岡
青線
旭町に寄り添うようなその立地から、旭町の遊客を狙った青線街だったと想像できるが、
旭町の戦後の状況がいまひとつ定かでないため、断言はできない。

 
通りに並ぶのは、居酒屋、風俗店、弁当屋など、雑多な店舗の数々。
店と店のあいだにはアーチの骨格が残り、さらにその奥へと路地がつづいている。

 
路地。小店舗がひしめき、各店から袖看板が突き出ている。典型的な青線街の光景だ。
それにしても荒れ方がひどい。いつなくなってもおかしくない。


石材をあしらった入口まわり。スタッコ仕上げのような外壁は看板の跡だろうか。

 
赤線でも通用しそうな、しっかりした造り。青線跡で出格子を目にするとは思わなかった。
赤紫色にくすんでしまっている壁も、かつては鮮やかな色彩で人目を引いたことだろう。

 
荒れていて最初は気づかなかったが、青線にしては堅実な造りの建物が多い。
奥へ進むと、風流な飾り窓が現れた。開け放たれた戸の内側はタイル張りになっている。


この組合は、おそらくもう存在しないのだろう。


きれいにサイディングされているものの、どことなく奇妙なフォルムが見て取れる。
現役の店という雰囲気はない。いまは住居として利用されているのかもしれない。

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