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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

北九州若松 新地

2012年04月29日 09時30分00秒 | ◇福岡
私娼街→赤線?
昭和4年、業者数61、娼妓数244


国道199号線沿いにある和風建築。
妓楼という雰囲気ではないものの、二階の繊細な出格子に惹かれて撮影。

 
一見なんの変哲もない長屋のようでいて、どことなく気になる雰囲気をただよわせている。
入口の数はなんと六つ。そのうち四つが中央に固まっている。


庶民的な居酒屋があちこちに点在している。新地だった時代のなごりだろうか。
奥に見えるちどり横丁は、複数軒の飲み屋が入った長屋建築。


角を切ったデザインが気になる物件。トタンによるサイディングがうらめしい。
平行に延びる二階の庇が一風変わっている。こういう構造は二重庇と呼べるのだろうか。

 
こちらもトタンで覆われているが、屋根に目を向けると、帆船を模した棟飾りを発見。
二階の屋根が微妙にカーブしており、まるで建物全体がふくらんでいるかのように見える。

 
二棟の細長い建物が並んでいるように見えて、実際はつながった一軒。
左側がタイル貼りになっているが、もともとの装飾ではないように思えた。

 
相当手を加えられていながらも、本来の和風建築の意匠がところどころに残っている。
一の字つなぎが見事な欄干や、あまり見ない色づかいのタイルが印象的だった。

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