雅なる土佐のまほろば国府で、史跡の保存活動を行っている国府史跡保存会は地元の国府小学に地元の歴史を教え歴史認識を深めてもらうため歴史の出前授業を行っている。
国府の地は国史跡の国分寺跡、比江廃寺跡がある。また土佐の国司として延長8年(930年)南国市比江に来られ4年間過ごした紀貫之が京に帰る道中を綴った土佐日記はあまりにも有名である。
この紀貫之の墓は生前紀貫之がこよなく愛した琵琶湖のよく見える比叡山系裳立山の山頂に眠っている。国府小学校では体験学習の一環として本年も6年生13名が紀貫之の墓参に行った。
墳墓前では土佐日記を暗唱するのが恒例であり、国府小学校の6年生は夏休み返上で暗唱に取り組んだようである。
国府小学校の児童は7年前より墓参を行っており今回大津市議の方や南国市長さんのご尽力により
地元坂本小学校と国府小学校の初の交流が行われた。坂本小学校の5年、6年生7名が墓所近くの裳立山駅で迎えてくれた。
墓前では、それぞれの学校の紹介や手作りのお土産の交換が行われた後両校の児童による土佐日記の暗唱が行われた。
暗唱は、書き出しの「をとこもすなる日記といふものを・・・・・・・」から大津での停泊までを坂本小学校の友達とともに約15分間にわたり暗唱・朗読した。
土佐日記を暗唱する国府小学校の6年生と朗読する坂本小学校の児童
( 手前は坂本小学校の児童。奥側は国府小学校の6年生)
当日は朝6時30分に国府小学校を出発し11時30分に比叡山ケーブルカーの坂本駅に到着した。坂本駅では県大阪事務所、京都県人会の方々が出迎えを受け子供たちも感激したようである。
また、道中バスの中では地元から同行した俳句の先生による俳句指導も行われ子供達はそれぞれ2句の俳句を作った。これらの俳句は11月上旬に行われる「土佐日記門出の祭り」で展示されることとなっている。
比叡山ケーブルカー坂本駅
(この坂本駅が始点で終点は比叡山駅)
ケーブルカーに乗る国府小学校の6年生
裳立山駅で下車紀貫之の墳墓に行く子供達
裳立山駅は通常は停止しないが、子供たちが紀貫之の墓参に行くために臨時駐車をしてくれた。この駅で地元坂本小学校の児童が迎えてくれた。
裳立山を縦走し紀貫之の墓参に行く国府小学校と坂本小学校の児童達。
( 暑い中子供達も頑張っています。)
紀貫之墳墓前で国府小学校と坂本小学校の交流。
学校の紹介やお土産の交換をし交流をした。手前は坂本小学校の子供達。向こう側は国府小学校の子供達
紀貫之墳墓 (木工頭紀貫之朝臣之墳の銘が刻まれている。)
琵琶湖のよく見える裳立山の山頂に眠る紀貫之(現在は樹木が大きく成長し琵琶湖を見る事は出来ない)
国府小学校と地元坂本小学校の交流が何時までも続くことを祈願しつつ筆を置きます・・・・・・・
大人の紀貫之墓参は4月上旬に行います。皆様のご参加をお待ちしております。
HN:まほろばの人
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