Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

風雨を乗り越えて

2017年04月13日 | 大学

 実は4月11日はかなりの雨と風。せっかく満開になった桜ももう終わるかな、と思っていましたが、昨日、久しぶりに晴れた12日の夕刻の大学の桜はまだ満開のまま。あの悪天候を乗り越えたんですね。植物の力強さに感嘆、そして心の中でお花見して「乾杯」と叫んでみます!
 それにしても今年の桜は本当に遅れましたが、おかげで静岡周辺の学校の新入学生はそんな桜の木々の中を新たな気持ちで学び舎に向かうことができるのです。普段は花吹雪を終えたこの季節ですから、そんな経験はなかなかできないものです。
 今日、この大学正門の桜はどうなっているのかしら?なんだか行くのが怖いようでもあります。でも花は散るからまた咲くのですね。造花とは違うのですから、そんな散り際の美しさも堪能したいと思います。


春の庭

2017年04月12日 | 家・わたくしごと

  1か月ほど実家を訪れなかった間に、庭はすっかり春になっている。まさに花々が咲き乱れる春の庭。気持ちのいい景色だ。この季節にしか見られない久しぶりに色とりどりの風景が広がっている。春の暖かさというのは人間だけでなく草花にエネルギーを与える。当たり前のことなのだが、それでも実際にそれを目をすると大地の息吹や躍動を感じるものだ。
  これからしばらくこの庭には花が続く。もうしばらくすると私の大好きなフジの木が美しい花をつける。今年は昨年のようにチューリップが植えられている花壇にトマトは植えるのだろうか?そんな野菜を食べるもの楽しみだ。
  もう亡くなってから久しい祖父や祖母が愛した庭、そして今、それを受け継いで美しい庭を維持してくれている私の両親には感謝、感謝である。私は帰るたびにそんな庭の風景をぼんやり眺めて、「季節」を感じている。もしかしたら、この庭の風景が私の「季節」の原点なのかもしれぬ。


本堂でのワヤン

2017年04月11日 | ワヤン上演

 4月9日の日曜日に、葛飾区の崇福寺本堂にてワヤンの上演を行いました。このお寺は2年ほど前からガムランの公演が行われているお寺でもあり、その関係でここで上演することになったようでした。お寺ですので演目は釈迦の生まれ変わりとされるスタソーマ王子を主人公にした「不殺生の教え」としました。やっぱり、お寺の公演でマハーバーラタなどの殺戮オンパレードのようなワヤンを上演したくありません。
 ご本尊の前で上演する、というのはやはり緊張するもので「身が引き締まる思い」というのはこうしうことなんでしょうね。宗派は異なりますが、お寺とは子どもの頃から縁があるゆえに、やはり特別な場所、神聖な場所という意識が自然と体の中から湧き上がってきます。
 今回の上演、常に反省点はありますが、多くの方に楽しんでいただけたと思います。終演後、住職の方の依頼もあり、来年の4月8日の公演が決まってしまいました。ということで来年も皆さま、よろしくお願いします。


バースデーケーキ

2017年04月10日 | 家・わたくしごと

 誕生日だった4月8日、ちょうど国分寺の実家でワヤンの練習だったのですが、ガムランのメンバーたちがバースデーケーキを用意してくれました。なんだかこの歳になってホールケーキは恥ずかしいような気もしますが、でもうれしい心遣いでした。ありがとう。
 この数か月にわたってダイエットを続けており、大好きな生クリームとはだいぶ長い間ごぶさた状態でしたので、ここぞとばかり、おいしくいただきました。そのせいか、いつもの何倍も美味しく感じました。
 ちなみに来年は4月8日、すなわち自分の誕生日にワヤンの公演が決まっています。こうしてお声がけいただけるのは嬉しいのと同時に、しっかり体調管理をしないといけないと自分を戒めています。もうそういう年齢なんですね。さて、今日も体重計にのるか…(若干増えているのが怖い気もしますが)。


オトナ買いした誕生日プレゼント

2017年04月08日 | 家・わたくしごと

 本日誕生日を迎えました。じゃじゃーん!ということで、自分にお誕生日プレゼントを買いました。完璧なオトナ買いです。復刻されたナターシャセブンのCD11枚、一気に購入致しました。後悔なんてしておりません。なんといっても誕生日プレゼントですから。自分のものになるわけですから。自分に「ありがとう」。
 ナターシャセブンは、高石ともやさんがソロ活動を休止した後、はじめたブルーグラスというか、カントリーというか、フォークというか、とにかくひじょうにユニークなバンドです。日本、世界各地の民謡からオリジナルまで色とりどり。何枚かLPレコードを持っていたのですが、よく復刻版が出たと思います。マニア向けですね。
 4月9日はワヤンの舞台があるので、浜松に戻ってきたらゆっくりと一枚ずつナターシャセブンの演奏を楽しみたいと思います。ということで、自分へ、「お誕生日おめでとう!」。


桜の季節

2017年04月07日 | 家・わたくしごと

 再び桜の季節が巡ってきた。そして私はまたひとつ歳を重ねる。4月8日は仏様のお誕生日、そして花祭りの日は私のバースデー。大抵こんな時期は桜も散ってしまっているのに、今年は桜が満開だ。なんだか不思議な気分だが、それでもなんとなく嬉しい。
 大学も4月に入って新しい年度が始まった。なんだか大学に勤めている間は、私の生活のサイクルは4月に始まり3月に終わる。誕生日もちょうどそんな区切りだ。だからといって何がかわるわけじゃない。ひとつ歳をとるだけだ。歳をとることが嬉しくて仕方がなかった時期、そしてそれを過ぎると歳をとることに何も感じなる季節、そしてそれも過ぎて、今、私は歳を重ねることが苦しくなってなってきた。なんでだろう?
 賑やかな学生たちが卒業してしまって、なんだかすっかり研究室は寂しくなってしまった。ふと後ろを振り返ると、そんな学生たちがまだ私の後ろにいるような気がしてならない。今年はどんな1年になるんだろう?明けましておめでとう、じゃなくて、自分に「お誕生日おめでとう」と呟いて、明日は東京で新年を祝うことにしよう。桜は満開だしね……。「サクラサク」ような素敵な1年が訪れますように。


西福寺の彫刻

2017年04月06日 | 

 3月の貝掛温泉への小旅行のとき、石川雲蝶の彫刻で有名な西福寺へレンタカーで出かけた。電車だとJRの小出駅から車で7,8分の距離のようである。 ここに行きませんか?と誘われた時、正直、このお寺のことは全く知らず、行く前にネットで勉強をした。なんとこの寺の彫刻をした彫刻家の石川雲蝶は、「日本のミケランジェロ」と書かれていて、「マジか?」と思いながら出かけたのだった。
 さて感想だが、すごいの一言である。このような場所に時間をかけて彫刻を施した石川雲蝶という人物についてもっと知りたくなった。ちなみにこのお堂の中の彫刻はまさに「日本のミケランジェロ」の作品であふれているのだが、さすがに撮影は禁止である。しかし、外に施された彫刻もまた息をのむすばらしさである。
 この写真の彫刻、その一部であるが、おもわず正面の彫刻をみて「ガルーダが彫られている」とつぶやいてしまった。すると友人が冷たく「あれは、カラス天狗です」と指摘してくれた。芸術は冷静に鑑賞すべきである。反省……。


安らかに

2017年04月04日 | 家・わたくしごと

 20代前半に知り合ったバリの大切な友人が4月3日、突然のようにこの世を去っていった。あまりにも突然だったために日本にいる僕にはそれが本当に事実なのかどうかが今でも信じられないくらいである。しかしフェイスブックを通して流れてくるバリからの情報を読むたびに、やっぱり彼は次の世界に旅立ってしまったのだろうか?という思いを強くせざるをえない。
 沖縄では、ともにキジムナーフェスタの企画、メンバーの選考、曲の選定、演出などを考えた。5公演、すべて彼とやってきた。友人であるゆえにいろいろとぶつかることもあったが、結果的にはどの公演も二人で絞り出した演出はそれなりの形になったと信じている。
 とにかく30数年の付き合いである彼を失ったことで、私は呆然自失の状態そのものにある。彼とよく話したこと。人はこの世から消えるわけではなく、次の世界へと向かうこと。消えるというネガティブな表現は使ってはならないということ。彼はきっと誰かの生まれ変わりとなりトゥンジュクに戻ってくるのだろう。安らかに。