Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

愛してやまないJimmy

2017年04月27日 | 家・わたくしごと

  実家に戻っていた沖縄出身の学生が「お土産」を持ってきてくれた。あの「Jimmy」のケーキである。なんて私の好みをわかっている学生なのだろう!まさに沖縄菓子の王道である。そして私がこよなく愛する沖縄の洋菓子店である。
  洋菓子、というとやはりフランス、イタリア、ドイツなどなどヨーロピアンのお菓子がまずは頭に浮かぶ。たとえば上品で美しいケーキなど。もっともこれが洋菓子の代表だと思う。しかしJimmyは、ヨーロッパではなくアメリカである。一言でいえばヨーロッパの洋菓子のような繊細さはこれっぽっちもなく、とにかく「アメリカ」の味なのである。しかし、私にはそれがいいのだ。
  調べたことはないが、Jimmyは沖縄がアメリカの統治下にあった時代に生まれたお店なのだろう。きっとかつては多くの米兵がこんなお菓子を買っていたのだと思う。今ではそれが「沖縄のもの」に変わっていった。アメリカ統治下に生まれた「沖縄」はたくさんあるが、Jimmyもその一つだ。空港にもショップが入っているわけだし、沖縄に住む人々だけでなくぜひ観光客にも食べてもらいたい「沖縄」の一品である。味もさることながら、これを食べながら沖縄の歴史もちょっぴり振り返ってほしいと思う。