Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

Pの金曜日の楽しみは?

2012年11月17日 | 浜松・静岡
 金曜日の夜、浜松に住むPのお楽しみは、夜8時からFM Haro!で放送される「ロック向上委員会Z」。ラジオ番組を楽しみにするなんて何十年ぶりって感じ?このパーソナリティー、バグース長谷川とチャンテック亜沙美、もうこれだけで笑えるんですけど。ロックの選曲、いいです。私好みです。ちなみにFM Haro!は、浜松のローカルFM。
 実は、この番組、ロックの番組なんですがなぜか30分くらいの「ザ・インドネシア」というコーナーがあります。パーソナリティーがインドネシア語しゃべります。実にローカルです。インドネシアポップ流れます。バグース氏、ロックに詳しいだけでなく、インドネシアポップの知識もなかなか。
 いやー、浜松、ディープですね。この番組、出演したいですね。呼んで、呼んで!インドネシア「オタク度」なら負けないよ。浜松の「インドネシア度」結構高いですわ。

やさしさの隙間

2012年11月16日 | 家・わたくしごと
 昨日、「音の隙間」についてブログに書いてから、ぼんやり考えたこと。それがやさしさの隙間。これは人と人が出会う隙間のこと。
 さまざまなことに振り回される日常。大事な人の誕生日や大切な連絡を忘れてしまったり、約束の時間が過ぎてしまったり…。誰もがそんな経験をする。大切な人はいつも、表層に存在するとは限らない。よく周りを見渡してごらん。そんな家族や友人は第一と思いながら、「かれら」はみんな心の深層の中にいて、だから、暖かな心が生まれる。表層でうごめく人々、そして「多忙」という現実に忙殺されていきている人々は、時に大事なはずの深層の人々のことを忘れてしまう。
 だけどやっぱり「隙間の音」と同じで、そんな音が聞こえるとき、心の深層にいる大切な人々をゆっくりと見渡すことができる。「そうだ、メールをしてみよう」「電話したらいるかな?」そんな優しい気持ちになれる瞬間。だけれどお互いが同じ「隙間」を共有できるはずがない。相手は心の深層どころか、表層で暴れまわっている瞬間かもしれないから。
 でも思い直してごらん。大事な家族や友達から用もないのに「元気にしてる?」って連絡があったときのことを。そのとき、「ごめん、それどころじゃない!」あるいは無視?ぼくだって、そんな経験がある。でもそれは相手の「隙間」なんだ。ほんの数秒でも、数分でも、隙間を共有できるやさしさが必要なんだね。それがやさしさの隙間。そんな隙間を共有できる人たちが、心の深層の中で私の心をポカポカと温めてくれていることにやっと気付いた。

隙間の音

2012年11月15日 | 家・わたくしごと
 日々、何かに忙殺されている。「これが終わったら、そうだ、あれもやらなくっちゃいけないし、あの書類の続きはどこにいったんだろう…」なんて日常。あっという間に一日が過ぎる。ため息ついて一日終わる。フー……って。
 そんなとき、時たまガラス越しに外の音が聞こえる。風の音だったり、車の音だったり。耳を澄ますと、いろいろな音が身の回りにあふれている。これが「隙間の音」。これに耳を傾けるのが一日のうちで最も贅沢な時間。そんな時には、ちょっぴりお酒でも飲んでいいいかなって。寒くても、テラスに出て「隙間の音」に耳を傾ける。おー寒っ。
 本当は「隙間の音」なんかじゃない。だっていつもここにあるのだもの。聞こうと耳を傾ければ聞こえるはずなのに、いつもはさっぱり聞こえない。だから「隙間の音」。やわらかい何枚もの布でそんな音世界はすっぽりと上から覆われている。そして不安定な揺らぐ布の上でぼくらは生きている。でも布と布の間には、わずかばかりの隙間が存在しているんだよ。そんな場所に通りかかる時だけ聞こえる音が隙間の音。でも、その音につられて絶対にその隙間に落ちてはいけない!
 最近は布の継ぎ目にさっぱりで出会わないよ。同じ布の上をくるくるまわっているのか、それとも布が巨大すぎるのか、あるいは布やわらかすぎて前に進めないのかしら?だから「隙間の音」に出会えた時は至福の喜び。今日も夜のベランダに出れたよ。フー……って。でもこれはため息じゃない。

眠りのピアノ

2012年11月13日 | CD・DVD・カセット・レコード
 ピアノの音楽が大好きです。先月末だったか、久しぶりに渋谷のタワレコに行った時、買ったCDが川上ミネのピアノ。作品はすべてピアニストの作品。
 いわゆるヒーリング系なのですが、自分にぴったりな作品を探すのは本当に難しいのです。旋律の進行や和音の使い方が気に入らないとイライラして、ぜんぜん「癒し」になんてならないから。正直、私と相性が会うピアノ作品を作るピアニストは、YIRMA、村松健、ビル・エヴァンスくらいでした。ところが先月、川上ミネがついに四人目に加わったのです。
 頭のてっぺんから足の先まで、ピアノの音が染み入る感覚。今、この音楽がないと生活できなくなっています。寝る時も小さな音で流します。美しい夢を見るような気がします。眠りながらやさしく微笑んでいるような気がします……。

守禮之邦

2012年11月09日 | 那覇、沖縄
 今ではほとんど流通しなくなってしまいましたが、二千円札に印刷されている「守禮之門」。先日、首里でおこなわれた琉球王朝祭りで撮影したもの。この門を見て「守禮」を重んじた古の琉球王朝に思いを馳せました。
 琉球(沖縄)は明治維新後、「近代」を経て大きく変わっていき、沖縄戦以後のアメリカ統治という巨大な異文化接触により、著しく文化変容が起こったといえるでしょう。「近代」は「伝統」の対概念ともいえ、近代化により「伝統」は少しずつ失われてきたことはいうまでもありません。
 沖縄王朝における「守禮」という慣習や規範が、どの程度のものだったのか、私は歴史学者ではないのでよくわかりませんし、こうした言葉が「近代化」の中で醸造されていった「創られた伝統」なのかどうかも私は知りません。しかし、その過程はどうであれ、今の沖縄の人々の中に「琉球は守禮之邦である」という確固たる認識があることは間違いないと思うのです。
 だから言いたい。たとえ外国人であれ、沖縄に住み、そこで生活するのであれば、沖縄が、その慣習や規範を大事にする「守禮之邦」であるということを、沖縄の人々と同様にしっかり認識しなくてはならないのです。不思議な「法律」が特定の国の外国人だけをを守っている現実。でもそこは日本だし沖縄です。「禮」とは何かを今一度、考え直す時期に来ていると思うのです。

研究室にゴングがやってきました

2012年11月08日 | 大学
 本日、夕方、名古屋港からゴング、クンプール、クレントン、カジャル、クンダン(クルンプンガン)が届きました。9階の研究室に運んで、ついさっきゴングを組み立てて記念撮影。ガムラン部屋がないので、ずっと研究室に鎮座です。使うときはここから運ぶしかありませんね。研究室がバリの楽器を集めた博物館化してきてます。たぶん研究室にゴング・アンクルン一式、グンデル・ワヤン・バテル一セットを置いているのは日本中で私の研究室だけでしょう。
 自分のガムラン・アンクルンは一式持ってきたのですが、アンクルン・クビャルを演奏するためにはどうしてもゴング類が必要。そこで購入したものです。これでアンクルンを使って何でもできます。久しぶりにワヤン・アンクルンもやってみたいし。
 2000年に沖縄県立芸大にゴング・クビャルの第一陣が届いたときのことを思い出しました。みんな、手伝ってくれたよね。その後、スタジオでよく練習したし。今日は2年生の学生が一人手伝ってくれました。おかげでゴングが吊れました。少しずつ輪が広がっていけばいいな。とにかく本日は僕にとって記念すべき日です。帰りにビールを買って家で一人で乾杯します。
 

ナイスなネーミング

2012年11月08日 | 那覇、沖縄
 那覇で発見したアパートの名称「たのし荘」。ナイスなネーミング。これを見ながらいろいろな名前が浮かんでは消える。
 「うれし荘」 まあ、許せる。
 「かなし荘」 これは、アパートの名称には不適格。
 「くるし荘」 あまりにもネガティブ。
 「めだち荘」 建物の色、形が重要。
 「よろこび荘」 どこかの国の応援団を思い浮かべてしまう。
 「なだそう荘」 あまりにもローカル。マニア向け。
 自分が住むなら何がいいか…と考えたところ、思い浮かんだのが「ふしぎ荘」。うん、これがいい。ぼくなら絶対これ。いいじゃない?なんか、素敵な感じがするじゃない? 入ってみたくなる感じだよ。
 最近は、ビオラとか、ガーデンとか、意味不明の名前のマンションやアパートが増えている中で「荘」を使うところが実にいい。「たのし荘」、マジ最高です。

相曽賢一朗ヴァイオリンリサイタルが開催されます

2012年11月06日 | 大学
 「バンケン♪」が終わるやいなや、という感じで、今度は11月25日(日)に大学講堂にて、相曽賢一朗ヴァイオリンリサイタルが開催されます。相曽氏はロンドンを拠点に活動するヴァイオリニストで、ヨーロッパ各地での演奏活動のみならず、東日本大震災被災者の支援コンサートを主宰するなど、精力的にさまざまな活動をこなしています。
 今回の大学での公演は、私たちの大学の「SUAC for Japan ”浜松から大船渡へ”音楽活動支援」実行委員会が主催しています。コンサートの収入は、この2月に行う大船渡支援のための音楽活動に充てられます。ぜひ、多くの方々にリサイタルを聴いていただきたいと思います。

 日時:11月25日(日) 14:00開演、14:30開演
 場所:静岡文化芸術大学講堂
 演奏:相曽賢一朗~ヴァイオリン サム・ヘイウッド~ピアノ
 曲目:ベートーヴェン
     ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 作品30-2
    サン=サーンス
     ワルツ・カプリース(イザイ編曲) 作品52-6
    サン=サーンス
     《白鳥》
    R. シュトラウス
     ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調 作品18
 チケット:全自由席 3,000円/学生券 2,000円/中学生以下 無料
 購入は、
  アクト・シティ・センター 053-451-1130
  静岡文化芸術大学 文化・芸術センター 053-457-6105
  J&Cミュージック 04-2994-1052

観客として

2012年11月06日 | 那覇、沖縄
 初めて観客としてバリのガムラングループの演奏を聞きました。なんと感想を述べたらいいのでしょう?月並みですが、一言では言えません。「感無量」というのが正直な気持ちです。
 私が赴任してから2年目、この写真の楽器を少しずつ大学に買ってもらって、私といっしょにガムランを始めた「うちなんちゅ」中心の第一世代、そんな中、ガムラン研究を目指してやってきたくれた「やまとぅんちゅ」をはじめとした第二世代、その後、世代から世代へと口頭伝承されてきたバリ・ガムラングループ。
 口頭伝承で楽曲を継承していくのはたいへんだと思います。でも必ず、新しい世代の人々があらわれ、それを継承していってくれるはずです。バリの伝承は「環」を描くそうです。盛んに演奏されるときもあれば、今にも無くなりそうになることもあるけれど、いつの日かまた息を吹き返すのだって。そっと見守りながら、そうした「環」を遠くから見守ります。

Gibo cafe in 首里

2012年11月05日 | 那覇、沖縄
 那覇に滞在中、行きたいといつも思っていた首里の住宅街にあるGibo Cafeにかみさんと行きました。外見は不思議なオシャレ感があって、なかなかおじさんが一人で行きづらかったので、連れがいると心強いものです。
 素敵なお店です。まず流されている音楽が私好み、さらに古い家か店を改築したカフェの内装がいい、もちろんコーヒーもケーキも美味しい。いいですね。今度から勇気を出して一人で行けます。
 フルーツタルトを注文。浜松のキルフェボンみたいにひと切れ千円近くする高級タルトではないけれど、お店のたたずまいにぴったりの、ほのかに甘いタルトでした。やわらかく熟した柿が使われている季節のフルーツタルト。こういうものを食べると本当に幸せを感じます。こんな幸せ続けていたら、そのうち血糖値上がるんだろうな…。「分かってーいるけーどーやめらーれない。」