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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

リトルワールドでの28年ぶりのワヤン上演

2016年09月07日 | ワヤン上演

 犬山のリトルワールドの「バリの家」でワヤンの上演をしたのは1988年のこと。まだバリでの修行から戻ってきたばかりの時期だ。そういう意味では新鮮そのものの「ピチピチ」のワヤンの上演だったとは思うが、まだまだ日本語で上演するワヤンとして未熟なものだったと思う。笑える話だが、グンデルもなく、語りだけでのワヤンだった。
 あれから28年が経過した。再びリトルワールドでのワヤン上演依頼を受けたとき、なんだかとてもうれしかった記憶がある。留学から帰国して最初に上演した場所がリトルワールド。自分自身の成長を、自分自身が確認する場として最適な上演の場である。
 一昨日のブログで書いたように、今回の上演はスクリーンははったものの、お客様にほとんど影を見ていただくことはできなかった。ただ、あえて同じ演目を上演した。同じ人形を使って上演した。だからだろうか、上演を終えて大きなサイクルを一つまわりきったようなそんな気がしてならない。
 28年という大きなサイクルを終えて、ぼくは次のサイクルを歩み始めた。さてこの新たなサイクルはどんなサイクルになるだろう。何年で、あるいは何十年でまわりきるサイクルなのか。だいたい命尽きるまでにこのサイクルを回りきれるかどうかもわからない。しかし、ぼくが新たなサイクルに踏み出せたのは、今回の公演のおかげだ。


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